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「志望動機はどう書く?」税理士事務所で内定を取る方法

2020/12/17

税理士事務所でなくても、就職や転職をする際、書類選考や面接で一番見られること、聞かれることは「志望動機」です。なぜ、税理士業界を選ぶのか、なぜ希望先の事務所なのか、その理由をしっかり答えられるかどうかが、合否を握るカギといっても過言ではありません。税理士事務所で内定を勝ち取るには、どのように志望動機を書けば良いのでしょうか。その書き方や事例について詳しく紹介いたします。

志望動機を書く前に準備すべきこと

志望先の事務所の情報を収集する

志望する事務所に入社したいなら、まずは相手のことを良く知ることは当たり前のこと。志望する事務所の概要、サービス内容、運営方針、代表のメッセージ、職場環境などあらゆる情報を収集しましょう。自分と本当にマッチするかどうかの判断材料になります。自分に合う職場だと判断できれば、なぜ、この事務所を選んだのか、その理由を深掘りして書くことができ、自分が入社したい意欲を相手に伝えることができます。

また、税理士事務所と一口に言っても、企業規模、業務内容によって種類が分かれます。自分がやりたい仕事とマッチするかも分かりますので、具体的な情報を調べるほど、自分にとって最適な職場に近づくことができるでしょう。

税理士事務所の種類

●4大税理士法人
PwC(プライスウォーターハウスクーパーズ)税理士法人、DT(デロイト)税理士法人、KPMG(ケーピーエムジー)税理士法人、EY(アーンスト・アンド・ヤング)税理士法人のいわゆる「BIG4(ビッグフォー)」と呼ばれる大手の税理士法人です。クライアントも上場企業や外資系企業が多いため、高い英語力が求められます。

●中堅税理士事務所
中堅クラスの税理士事務所では、中堅規模のクライアントを多く持っています。大手で職員数も多い税理士事務所ほど、部署が細分化されておらず、一人で複数のクライアントを任させるケースが多いため、税務に関する様々な業務に携わることができます。経験を積み重ねていくうちに、自分が得意とする案件も増えるので、独立開業したい方にとっては、将来に向けたキャリアを形成することができます。

●業種特化型事務所
業種特化型事務所とは、専門分野に特化した案件のみを扱っている税理士事務所のことです。クライアントを獲得するために競争が激しい税理士業界ですが、競合他社との差別化を図る目的で、特定の業種を絞り込んで営業活動を行っています。その分野には、「医療」「飲食業」「福祉関係」「IT系」などがあります。他にも、「相続性」や「資産税」など、税目ごとに特化した案件を扱うところもあります。

●個人の税理士事務所
主に個人事業主をクライアントに持ち、税務に関する顧問業務を行っているのが、「個人の税理士事務所」です。少人数のため、アットホームな雰囲気が特徴です。大手や中堅クラスは、都心に集まる傾向がありますが、個人の場合は、郊外に事務所を置くところが多く、家からの通勤が楽な環境で働きたい方に向いています。

自己分析をする

まずは、自分を分析しましょう。今の自分に何ができるのか、将来どうなりたいのか、それに対する自分のスキルや経験は足りているのか等、現状の自分を見直しましょう。今までの経験、取得したスキルを整理してまとめておくことが重要です。

また、経験したことやスキルを記載するだけでなく、努力したこと、スキル取得に向けて実践したことも合わせて記載することで、希望する転職先で、「何に貢献できるのか?」を明確にでき自分のアピールポイントが明確になります。

転職活動では、あなたの価値が第三者によって判断されますので、その材料となる、自己分析から得たアピールポイントは、あなたの転職を手助けする「武器」となるでしょう。

採用基準を知る

あなたの転職を成功に導くためには、自己分析だけでなく、希望先がどんな人材を求めているのか、その採用基準も調べておく必要があります。採用基準に合わせた「自分の強み」を盛り込むことができれば、書類選考の際に、採用担当者の目に留まりやすくなるでしょう。

例えば、資格の有無を採用基準にしているなら、税理士の資格や、簿記(できれば社会人に向けの日商簿記)の資格があれば強みとなりますし、経験を重視するなら、経験年数や仕事内容を明記します。

他には学歴や英語力を重視する事務所もあります。大手の税理士事務所になると、国際的な社会経済の知識や、高い英語力が求められる国際的な案件などが多いため、学歴や英語力の有無が採用に影響する傾向があります。

中小規模の事務所では、大手ほど学歴や英語力にこだわりがないので、今までの実績やスキルで判断する傾向にあります。

志望動機を作る上で押さえるべきポイント

税理士業界を選んだ理由を考える

志望動機を考えるなら、まずは「税理士業界を選んだ理由」を考えましょう。なぜなら、この業界に必要な人材かどうか、あるいは業界経験がなかったとしても、なぜこの業界に興味を持ったのかなど、応募者のニーズとマッチしているかどうかを、採用する側が見極めたいからです。

もし、あなたが新卒者なら、採用担当者に自分をアピールするため、この業界に関心を持った理由を伝える必要があります。例えば、「大学では会計学を学びました。大学で勉強したことを実務でも活かしたいです。」とか、「人の財産を扱う仕事に興味を持ったので、この業界に興味を持ちました。」、あるいは「会社の発展に会計業務を通じて貢献したいので、税理士業界を選びました。」など、自分と業界との接点を作る理由を考えましょう。

あなたが別の業界からの転職者なら、これまでの経験を通じて、この業界でどんなことに貢献したいのかを伝えましょう。その例として「前職はシステムエンジニアで、会計ソフトの開発に関わっていました。仕事を通じて税理士の業務に興味を持つようになり、今度は使う側の業界で働きたいと思いました。」など、この業界と自分とを繋ぐストーリーを考えておくと、採用側に伝わる志望動機になるでしょう。

志望する事務所を選んだ理由を考える

税理士業界には、多くの税理士事務所が存在しています。その中から「なぜうちの税理士事務所を選んだのか?」は採用する側にとって気になるポイントで、応募者のニーズと事務所がマッチするのかを見極めるポイントの一つとなります。

入社しても、「思っていた職場のイメージと違う…」とすぐに退社されては困りますので、事務所側としては、お互いの相性が合うかどうかを確認したい考えがあります。そのため、応募者は、なぜその事務所を選んだのか、その理由をしっかり明確にしておきましょう。

一例として、「働き方改革に積極的な事務所なので、プライベートと両立できると思い選びました。」「研修制度が充実しており、スタッフ育成に力を入れている印象を受けました。」、あるいは「現在、税理士に向けて勉強中です。資格取得にも応援してくれる環境なので、税理士の勉強にも専念できると思い応募しました。」など、事務所の経営方針、社内制度、職場の雰囲気への「共感要素」を明確にするのがポイントです。

<ワンポイントアドバイス>
●他の事務所との違いを書く
志望する事務所を選んだ理由を書く際には、「他の事務所との違い」も書いてみましょう。違いを書くということは、他の事務所もたくさん詳しく調べた上で、自分がその事務所を選ぶに至った「際立った点」を明らかにすることです。採用する側にとっても、「他の事務所のこともよく調べているし、うちのことも詳しく知っているな…」と好印象を与えるだけでなく、あなたの入社したい強い想いも伝わります。

●志望動機のNGな書き方
反対に、相手にマイナスな印象を与える事例として、「家から近いから」とか、「給料が他より高いから」など、自分本位な書き方にはならないように注意しましょう。これでは、自分にとって都合が良いだけで、「うちの事務所の方針や、職場環境には関心が薄いんだな…」と捉えられてしまいます。本当に家が近いなら、例えば、「実は近隣に住んでおり、前から気になっていました。移動距離も少ないので、仕事とプライベートが両立できる環境だと思い選びました。」など、前向きな印象に繋がる理由に変えましょう。

自分のキャリアゴールを考える

志望動機には、自分のキャリアゴール(入社後の将来の自分の在り方)も明確に伝えましょう。実際は入社してみないと分からない面もありますが、採用するか否かを判断する時点で、「この方は入社後、どんな自分像を描いて働きたいのか」を知っておきたいためです。

将来は税理士を目指すのか、資格を取得したら独立を考えているのか、それとも当面は独立しないのか、または税理士業務のサポート的な働き方なのか、など、事務所内でどんな働き方をしたいのかを相手にも伝えましょう。

志望動機を作るための5つの質問(まとめ)


志望動機を作るためのポイントを紹介してきました。ポイントを暗記するだけでは、実際に書く時、何をどう書けば良いのか、また迷うことになるかもしれません。そこで、最後にあなたへ5つの質問をします。あなたの魅力がより伝わる志望動機に仕上げるためにも、この質問を意識しながら作りましょう。

●なぜ税理士業界を選んだのか?
●なぜこの税理士事務所なのか?
●なぜそれをやりたいのか?
●自分のキャリアゴールは何か?
●志望先が自分を採用するメリット(自分の強み)は何か?

志望動機の書き方事例

はじめて就職する場合

貴所のHPを拝見しました。未経験でも基礎からご指導いただけること、仕事と税理士の資格取得の両立をサポートしていただけること、この2点に大変魅力を感じました。私の強みは、大学で簿記2級を取得したこと、几帳面で細かい作業ではミスが少ないことです。

貴所では、これまで培った簿記の知識と、自分の強みを活かして税務業務に励みたいと考えております。私のキャリア目標としては、簿記の資格だけでなく、税理士としてクライアントの事業発展に貢献することです。

税理士の資格取得と仕事の両立ができる環境で、税理士の資格にチャレンジできるように励みます。

経験があり転職する場合

税理士の場合

前職では、自分が担当していた飲食店の経営を失敗させてしまった辛い経験がありました。その時は、税務のアドバイスだけで経営コンサルティングの力不足でもどかしい思いをしました。貴所の、経営面でのアドバイスも可能な税理士を求めている採用方針に共感し、今回応募いたしました。自分がやりたかった、経営コンサルティングサービスを先頭に立って行う貴所に感銘を受けました。ぜひご一緒に働かせて頂きたく存じます。

税理士科目合格者の場合(税理士に向けて勉強中)

昨年、簿記論、財務諸表論に合格しました。貴所の採用条件である「2科目以上合格者」の条件を満たしたため、応募いたしました。将来は税理士として働きたく、引き続き、税理士の勉強を続けてまいります。国内や海外を問わず高い信頼を得ている貴所で働くことは、自分にとって目標でもあります。前職では、総合商社で国際税務に関わっていた経験もあるので、これまでの経験が活かせる基本的な知識と経験はあると自負しています。

無資格で税務スタッフとして働きたい場合

フリーランスの増加に伴い、個人で仕事をする人が増えてきている中、個人事業主の税務をサポートしている点に魅力を感じ、応募いたしました。これまでは、アシスタント業務を5年ほど関わってきました。直近では、個人事業主の確定申告をお手伝いする機会もあり、税務の仕事に興味を持つようになりました。その経験を活かせるものと考えております。

税理士事務所に就職・転職するための面接対策

服装

税理士事務所は、基本的にスーツでの勤務になりますので、面接に行く際にもスーツを着用します。スーツは派手なものではなく、できれば無地タイプを着用して、ネクタイも目立つ色や模様がついているものは控えてシンプルなものを選びましょう。女性の場合は、パンツやスカートで、上はシンプルなジャケットが適しており、色は黒や紺が無難です。

退職の理由(転職する場合)

これは、税理士事務所だけでなく、一般企業でも同じことが言えます。一般企業から税理士事務所への転職を希望するなら、例えば、「税理士を目指して、勤務しつつ資格取得にチャレンジしてきました。これからも税理士の仕事を現場で学び、働きながら今後も資格取得を目指します。」など、税理士業界との接点に繋がる理由を考えましょう。

もし、同じ業界からの転職なら、採用担当者にマイナスの印象を与えない理由にするのがポイントです。給料や労働環境などに不満があったとしても、それは伝えるべきではありません。「前職では経験できなかったことが、この事務所ではチャレンジできると思い退職を決意しました。」など、ポジティブな理由で相手に伝えましょう。

税理士事務所への就職・転職に関するQ&A

税理士事務所が欲しいのはどんな人材ですか?

基本的には、税理士や、会計事務所等で働いたことのある「経験者」です。もちろん、税理士の資格、科目合格者、簿記級合格者(日商簿記)のように、何らかの資格があれば、未経験でも採用される可能性はあります。しかし、経験者と未経験者を比較すると、経験者が有利になるケースが多いです。

未経験者の場合は、有資格者だけではアピール力が足りないため、クライアントとのコミュニケーション能力があることを証明する要素を盛り込みましょう。例えば、前職が営業職ならその実績、あるいは企画職ならプロジェクトを実行したエピソードなどを盛り込めば、例え、経理業務が未経験であっても、クライアントとコミュニケーションが取れる力があるとイメージが付きやすくなります。

応募書類は手書きで書くべきでしょうか?

応募書類は手書きでなくても問題ないでしょう。というのも、ほとんどの方がワードやエクセルを使用して作成しているからです。面接で持参する履歴書も、手書きのもの準備する方は少数派になっているようです。「自分の想いを伝えたいから手書きにこだわりたい!」いう方もいらっしゃるかもしれませんが、手書きであってもワードやエクセル作成であっても、選考上の評価で差が出るようなケースは少ないでしょう。形式よりも内容をブラッシュアップし上手にアピールするのが賢明です。

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