会計求人TOPICS

会計業界で働く人と、目指す人の業界トピック

会計求人プラスに戻る

税理士の年収はどれくらい?20代・30代・40代の年齢別の収入について

2020/09/11

税理士といえば、税務に関する専門家であることから、世間一般的に高収入というイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか。税理士にも色々な種類があり、事務所に雇われている勤務税理士から、独立開業している税理士もいます。また、税理士資格を持っている人の中には、公認会計士や一般企業の経理・財務の部署で働いている人もいます。このように多様な働き方ができるのが税理士資格を持つメリットのひとつですが、働いている人の年収はどれくらいが相場なのでしょうか。

税理士全体の平均的な年収


税理士の平均年収は、過去には800万円代だった時代もありますが、現在では700万程度です。これは税理士の資格を有する人が多い割に、景気の悪化によって、税理士のお客さまとなる会社の数が減少しているため、税理士法人や独立開業した税理士同士による競争が激しくなり、値上げができなくなっていることが原因といわれています。また、この700万円という数字は開業している税理士の年収も含まれています。独立した税理士の中には、多い人で平均年収を大きく上回る3,000万円を超える人もいます。そのため、平均年収を大きく底上げしている可能性もあります。しかし、税理士の多くは税理士法人や、一般企業の経理部などで働いていますので、年齢やキャリアによって年収にも差が生じてきます。

税理士と他の国家資格を比べた場合の年収の差

●税理士と他の国家資格+サラリーマンとの年収の差
税理士と他の国家資格+サラリーマンとの年収の差
出典:税理士の平均年収は716万円なり(相続実務アカデミー)より

税理士の年収は他の国家資格と比べると、どの程度違うのでしょうか?医師の平均年収が1,154万円、弁護士の平均年収が1,036万円といわれていますので、それらに比べると少し低いといわざるを得ません。しかし、大企業に勤務しているサラリーマンの平均年収が約600万円位だと考えれば、税理士の平均年収は高いレベルだといえます。

難しい資格試験に合格して、ようやくたどり着いた税理士の資格ですが、あなたの今の年収はいかがですか?税理士は一般企業に比べて年収面でも恵まれた職業だといえますが、今の年収が平均よりも低いなら、まだまだ伸びしろがあります。事務所の規模の大小や、経験・スキルによって、年収が今よりも大きく変わる可能性があります。

20代税理士の平均的な年収

国税局が実施した民間給与実態統計調査(平成27年度)によると、20代の平均年収は300万円前後といわれています。20代の前半と後半に分けると、前半(20歳~24歳)平均年収は248万円で、後半(25歳~29歳)になると344万円にアップしています。一般企業に勤める20代全体の平均年収が300万円前後ですので、年収にも恵まれている環境だといえますが、これには理由があります。税理士の資格試験は難関で、20代で合格するのは至難の業です。そのため、20代の税理士の数は全体の1%未満にすぎません。需要に対して供給が極端に少ないため、年収も恵まれているというわけです。

しかし、20代すべての税理士に好条件の年収が約束されているわけではありません。税理士の試験は複数科目に分かれており、1科目ごとに合格と不合格が判定されます。そして、合格した科目は次回以降免除され、全科目合格した時点で初めて税理士としての資格が取得となります。したがって、多くの人は何科目か合格してから税理士事務所などに就職し、残りの科目は働きながら合格を目指すことになります。そういう人たちは当然、正式な税理士と比べると年収はかなり低くなってしまいます。つまり、下積みの期間も税理士のキャリアに含めるのであれば、収入面においては必ずしもスタートから恵まれているとはいえないのです。

30代税理士の平均的な年収

30代税理士の平均的な年収は400万円から500万円程度になります。勤務税理士のスタートである300万円代からはアップしますが、人によってはそれほど高いとは感じないかもしれません。これは先ほど述べたように、税理士の資格試験が難関で、勉強を始めてから資格を得るまで平均8年以上もかかるといわれているので、30代あたりがようやく正式な税理士として活躍しはじめる時期になります。

早くから税理士として働いている人の中には、30代中頃で独立するケースもありますが少数です。30代のほとんどは、税理士としてのキャリアを積んで少しずつ年収を上げながら、独立後も顧客として付き合ってもらえる関係づくりが中心になります。そのため20代と比べてもそれほど平均年収はアップしておらず、キャリアを積んで自信をつけはじめた40代になってから独立開業を果たして一気に年収を上げていくケースもあります。

40代税理士の平均的な年収

40代の税理士の平均年収はおよそ700~800万円といわれています。40代になると税理士としてひと通り実務経験をこなし、組織をまとめるマネージャーや役職者になっているケースも少なくありません。そういった役職者の場合、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。また、税理士法人などでの勤務時代に培った経験や人脈を生かして独立する人が多いのもこの年代といえます。

独立開業を果たすと平均年収は約3,000万円前後といわれており、勤務時代と比べて大きく年収を上回ることも可能です。しかしながら、近年では税理士の人数の増加と、会社数の減少の影響もあり、税理士同士の競争が激しくなっている実情もあります。そのため、独立を視野に入れるならより入念な準備が必要になります。

顧客獲得の戦略を立てずにハイリターンを求めて独立するのはリスクが高く、独立にあたっての開業資金はいくらか、顧客はどのようにして獲得するのか、ライバルと差別化するための強みは何か、個人で経営していくのか、従業員を雇って規模を拡大するのかといった長期的な戦略プランを練ることが重要になります。

独立開業を目指す人もいますが、先行きを考えて安定した勤務税理士として働く人もいます。キャリアと人脈もあるため、選択次第によっては年収でも大きく差が開きやすい40代の特徴といえます。

独立開業すると平均年収は約3,000万円前後といわれており、税理士事務所で働いていた頃よりも大きく年収を上回ることができます。しかし、ゼロからの出発になるので、新しく顧客を獲得することからスタートします。新規の顧客獲得の戦略を立てずにハイリターンを求めて独立するのはかえって高いリスクを負うことになります。

ところで、税理士事務所には「独立開業」を支援してくれるところがあること、ご存知ですか?将来的に独立を志す若手税理士のために、経営感覚を身に付けてもらうため、支社長を経験させてくれる事務所もあります。独立開業したいなら、独立支援する体制が整った事務所で経験を積むことが有効です。

科目合格による年収の違い


●税理士の合格科目数別の平均年収(2016年)
税理士の合格科目数別の平均年収(2016年)
出典:税理士の年収のすべてを教えます(マイナビ税理士)より

税理士になるには、「科目合格制度」があります。「簿記論」「財務諸表論」「法人税法」など全11科目のうち、5科目合格すると晴れて税理士の資格が得られます。しかし、5科目合格するまでには数年かかることも多く、税理士を志す人のほとんどが、数科目合格したまま、税理士事務所で働きながら、残りの科目合格に向けて勉強を続けています。ところで、この合格科目数によっても年収が変わってくること、ご存知でしたでしょうか。現在、税理士の資格を目指している人にとっては、1科目でも早く合格したいと勉強への意欲も沸いてくることでしょう。

勤務税理士として稼げる年収も事務所によって異なる

独立することも夢ですが、安定した年収を得たいなら勤務税理士として働くのも良いでしょう。しかし、同じ勤務税理士でも事務所の規模によって年収に差がでる可能性があります。一般的に年収500万円くらいの税理士というと、従業員が数名から十数名程度で、実務経験5年以上なら実現可能です。一般企業と比べても決して低い年収ではありませんが、税理士という資格の難易度から考えれば、最低条件であると思っておいた方が良いかもしれません。

年収500万円から1,000万円を稼ぐ税理士は、従業員数が十数名以上の管理職か、会計事務所に勤務する準管理職レベルです。よほど経営が安定した優良顧客を多く抱えていない限り、中規模クラスの事務所で働きながら1,000万円弱の年収を稼げる可能性は低いでしょう。しかし、一般企業のサラリーマンでは、なかなか難しい年収1,000万円も税理士であれば期待できます。

安定したまま年収アップを狙うなら転職を

勤務税理士として、税理士事務所などで働きながら年収を確実にアップさせるには転職という方法があります。税理士資格を持っているからといって、勤務先が必ず税理士事務所というわけではありません。一般企業の経理部などで働いているケースもたくさんあります。税理士なら、どの企業でも即戦力として期待されますし、資格手当などでより高給を期待できます。

「独立して年収を格段にアップしたいけどリスクは避けたい…、でも今の年収よりもたくさん稼ぎたい!」と考える人は転職情報に目を通してみてはいかがでしょう。自分に合った転職先を探すながら、会計に特化した求人・転職エージェントを利用するのが一番の近道です。

投稿者情報

会計求人プラス
会計求人プラス会計業界専門の転職・就職サイト
会計事務所や税理士事務所での求人情報が豊富な「会計求人プラス」は、あなたとあなたを必要としている企業様を繋ぐ求人マッチングサイトです。
異業種から会計業界へ転職を希望している方をはじめ、これから税理士や公認会計士を目指す方や、今までの税務・会計の知識・経験を活かしてスキルアップしたい方を応援します。

-税理士, 税理士の仕事
-, , , ,