経理が取得すべき資格とは

経理の転職に役立つ資格はこれ!キャリアアップにおすすめ資格を解説

2025/06/02

経理は企業の財務健全性を支える重要な役割を担います。専門的な知識と技術が求められるこの分野では、資格が大きな武器になり得ます。転職市場でも、資格を持つ経理人材は高く評価されます。

本記事では、経理に役立つ資格とその取得がいかに転職に有利であるかを紐解きます。資格を活用して、自身のキャリアを一段上へと引き上げる方法についても紹介するので、資格取得によるキャリアアップを実現しましょう。

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経理に資格は必要?

経理職において資格の取得は必須ではありませんが、持っていることで有利に働くこともあります。以下の3つの視点から、それぞれのポイントを詳しく説明します。

経理の資格取得メリット

①経理業務に関する知識をアピールできる
資格を取得することで、会計・税務・財務に関する基礎知識があることを証明できます。特に、未経験者や経験の浅い人が経理職に応募する際には、知識の裏付けとして有利になります。

②向上心をアピールできる
資格取得は、自己研鑽の姿勢や向上心を示す要素になります。学ぶ意欲がある人材は企業にとって魅力的であり、成長の期待が持てるため評価が高まることがあります。

③より専門性のある役割を任される
資格を持っていることで、決算業務や税務申告、管理会計など、より高度な業務を任される可能性があります。これによりキャリアアップのチャンスも広がります。

経理の資格取得者の需要

多くの経理業務は資格がなくても対応可能です。実際、未経験から実務を通じてスキルを身につける人も多く、資格が必須条件である企業は多くありません。むしろ資格を取得していることよりも、日々の経理業務を適切におこない、ミスなく処理できる実務経験のほうが評価される場合が多いです。特に中小企業では、即戦力としての実務能力が求められる傾向があります。

いっぽう企業によって資格取得者を高く評価し、求人の歓迎条件に入れたり、優先的な採用をしています。特に上場企業や会計基準が厳しい企業では、日商簿記2級以上の資格を持っている人を優遇したり、資格が採用時の評価ポイントになることがあります。

資格がない場合のデメリット

同じような経験やスキルを持つ候補者がいた場合、資格を持っている人のほうが有利になる可能性があります。特に未経験者や経験が浅い人にとっては、資格が強みになります。資格がないと、経理の知識やスキルに対する客観的な指標がないため、それを証明する手段が限られます。特に転職時や昇進の際に、スキルのアピールがしにくくなる可能性があります。

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経理で転職や年収アップしたい人におすすめの資格

ここでは経理で転職や年収アップを目指す人向けに、おすすめの資格について簡潔に説明します。どの資格を目指すかは、現在のスキルやキャリアプランによって選ぶと良いでしょう。

日商簿記1級

簿記の最高峰資格で、財務諸表の作成や原価計算、管理会計など高度な知識が求められます。経理・財務のスペシャリストとして評価され、取得すれば大手企業や会計事務所への転職に有利になります。

FASS検定

経済産業省が推奨する経理・財務の実務能力を測る試験です。資金管理・決算・税務など4分野を評価し、企業経理の実務力を証明でき、特に大企業での評価が高いです。

経理事務パスポート検定(PASS)

経理初心者向けの検定で、経理・財務の基礎知識を証明できるため、実務未経験者が経理職へ転職する際のアピール材料になります。

給与計算実務能力検定

給与計算や社会保険の知識を証明する資格です。人事・労務の仕事と経理業務を兼務する場合に役立ち、給与関連業務の専門性をアピールすることができます。

ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定

資産運用・税金・保険・年金など幅広い金融知識を証明する資格です。経理職での直接的な活用は少ないですが、財務・資金管理に関わる転職の場合は有利になります。

MOS検定

ExcelやWordのスキルを証明する資格です。経理業務ではExcelを多用するため、データ処理や関数の知識を持つことで業務効率化に貢献できます。
 

公認会計士

財務・会計の最高峰資格です。監査法人やコンサル企業だけでなく、企業の経理・財務部門でも高く評価されています。取得すれば独立も可能で、年収アップやキャリアの選択肢が大きく広がります。

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グローバル企業で活躍するために役立つ資格

現代のビジネスはますます国際的になり、会計業界もこの波に乗っています。この環境下で、グローバル企業でのキャリアを目指す者にとって、以下の資格は専門知識を証明し、国際的なコミュニケーション能力を高める重要な手段となります。それぞれの資格が具体的にどのように役立つのかを簡単に解説していきます。

TOEIC

TOEICは、英語コミュニケーション能力の国際的な評価基準です。グローバル企業において、異なる文化背景を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取る能力は必須であり、TOEICの高得点はその能力の証明となります。

米国税理士(U.S.EA)

U.S. EAは、米国の税法に精通していることを証明する資格です。グローバル企業において、米国との取引が多い場合、この資格は企業の税務戦略を策定し、税務リスクを最小化する上で非常に価値があります。

米国公認会計士(U.S.CPA)

U.S. CPAは、世界的に高い評価を受けている会計資格の一つです。グローバル企業においては、特に米国のGAAPに精通した専門家が求められ、この資格を持つ者は、国際的な会計基準に対応可能な専門家として重宝されます。

米国公認管理会計士(U.S.CMA)

U.S. CMAは、経営の観点からの会計知識を証明する資格です。グローバル企業での戦略策定や予算管理、業績評価等において、この資格を持つ者は重要な役割を果たすことができます。

MBA

MBAは、経営学の修士資格で、経営戦略、マーケティング、ファイナンスなどの幅広いビジネス知識を身につけるプログラムです。グローバル企業でのマネジメント職に就くためのステップとして、非常に高い評価を受けています。

CFA協会認定証券アナリスト(Chartered Financial Analyst)

CFAは、投資の専門知識を証明する資格で、グローバル企業の財務分析や投資戦略の策定に欠かせないものです。国際的な金融市場で活躍するための強力な武器となります。

公認内部監査人(CIA: Certified Internal Auditor)

CIAは、企業の内部監査の専門家としての知識と技術を証明する資格です。グローバル企業では、コーポレートガバナンスの強化が求められており、CIAを持つ者は、企業のリスク管理や内部統制の強化に大いに貢献できます。

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資格以外に経理への転職で求められるスキル

経理職は単に数字を扱うだけでなく、コミュニケーションや事務処理・パソコンスキルなど幅広い能力が求められます。ここでは経理へ転職するにあたって求められる資格以外のスキルを見ていきます。 

数字の処理・分析能力

経理業務では、企業の財務データを正確に処理・分析し、まわりと円滑なコミュニケーションを取ることが求められます。具体的には、以下のような能力が必要です。
●計算能力:仕訳や決算業務などで、正確な数字の入力・計算をする。
●データ分析力:財務諸表や経費データを分析し、企業の財務状況を把握する。
●論理的思考力:異常値や不正な取引がないかチェックし、適切な対応をとる。

コミュニケーション能力

経理業務では社内外のさまざまな人と関わるため、以下のようなコミュニケーション能力が必要です。
●社内調整:経営陣・営業・人事と連携し、正確な情報をやり取りする。
●外部対応:税理士、監査法人、金融機関と円滑なやり取りをする。
●説明能力:専門用語を分かりやすく伝え、財務情報を適切に報告する。

事務周りの作業

経理業務では以下のような細かい事務作業が多く、正確性と効率性が求められます。
●管理:領収書、請求書、契約書など多くのデータや書類を管理する。
●データ入力:会計ソフトやExcelに数値を正確に入力する。
●チェック:計上ミスや記入漏れを防ぐため、細かく確認する。

パソコンの操作・知識

近年の経理業務はほとんどの作業がPC上で行われることが一般的になっており、以下のような基本的なパソコンスキルが求められます。
●Excelスキル:関数(SUM・IF・VLOOKUPなど)やピボットテーブルの活用。
●会計ソフトの操作:弥生会計、freee、勘定奉行などの使用経験。
●メール・ビジネスツールの活用:Outlook、Googleドライブ、Slackなどを活用し、効率的に業務を進める。
 
これらのスキルをバランスよく身につけることで、経理のプロフェッショナルとして活躍できるでしょう。
 

自分のキャリアに必要な資格を取得して転職を有利に

経理の仕事をするうえで資格はありませんが、専門知識の証明や向上心のアピールとして転職や年収アップに大きな武器となります。しかし資格取得は簡単ではなく、特に税理士や公認会計士、米国公認会計士などは非常に取得が困難です。ですが、資格取得支援を行っている企業や会計事務所もあり、働きながら取得する人も多くいます。自分のキャリア目標に合った資格を選び、転職やスキルアップを目指しましょう。

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