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簿記資格(日商簿記2級・3級)は履歴書にどう書けばよい?

2020/10/19

簿記の資格にもいくつか種類がありますが、中でも日商簿記は知名度が高く、受験者数も最も多い簿記検定として知られています。もし、あなたが日商簿記の資格を持っているなら、就職や転職活動に積極的に活かしましょう。企業側も日商簿記の資格は、採用を決めるか否かの判断材料として見ていますので、履歴書に書けば自分をアピールする「武器」になります。

しかし、採用担当者に良いアピールをするためには「書き方」に気をつけなければなりません。面倒だからといって、資格名を簡略化して書いてしまうと、かえってマイナスイメージにも繋がるため注意が必要です。日商簿記2級なら即戦力として期待値も上がりますが、だからといって3級への期待値が低いわけではありません。3級は簿記の基礎的な知識を持っていると見られますし、もし2級合格に向けて勉強中なら、スキルアップの意欲が高い応募者として好感度も上がります。今回は採用担当者にしっかりアピールするための資格の書き方について紹介します。

簿記資格の種類はいくつある?

簿記資格といっても、資格を提供する主催団体によって種類が違うということはご存知ですか?簿記資格には、受験する対象者によって「日商簿記検定」「全商簿記検定」「全経簿記検定」の3種類に分かれています。

●簿記検定の種類
簿記検定の種類

日商簿記

日商簿記とは、正式名称を「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」といいます。日本商工会議所が1954年よりスタートした検定試験で、今では年間50万人以上も受験する、社会的な認知度が最も高い資格で、就職や転職する際にも採用の判断基準としている企業も多いスキルです。

また、日商簿記は、主に「社会人」を対象としており、実際の経理業務などに活かせる問題を出題しているため、即戦力になる武器として就職に役立てたいなら、日商簿記を受験すると良いでしょう。試験内容にもレベルがあり、「簿記初級」「原価計算初級」など基礎知識をテストするレベルからスタートし、「3級」「2級」と徐々に出題内容も難しくなります。「1級」では専門的な簿記知識に加えて、企業会計に関する法令の知識も求められさらに難易度も上がりますが、1級に合格すると、税理士試験にチャレンジできる受験資格が与えられます。

全商簿記

全商簿記は、「全国商業高等学校協会主催簿記実務検定」の略で、その名の通り「商業高等学校の生徒」を対象とした簿記検定試験です。実務を重視する日商簿記と比べると、「学校で習った簿記知識をチェックする」という出題傾向にあるため、試験の難易度はやや低めに設定されています。全商簿記にはレベルが上がるにつれて、3級、2級、1級と分かれていますが、1級を取得すると、大学の推薦入学にも有利になる場合もあります。

全経簿記

全経簿記は、「社団法人全国経理教育協会」が主催する簿記検定で、正式な名称を「全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験」といい、経理・専門学校に通う学生を対象としています。全商簿記も全経簿記も、同じ学生を対象としていますが、難易度は全経簿記の方が高めに設定されており、簿記入門レベルの「基礎」、帳簿作成に関する問題が出題される「3級」、損益計算書・貸借対照表の作成スキルが求められる「2級」、大企業レベルにおける決算整理などが出題される「1級」があります。さらに税理士を目指す人を対象とした「上級」試験があり、これに合格すると、税理士試験の受験資格が得られます。

日商簿記の資格を履歴書に書く際のルール

●履歴書に資格を書く時の見本
履歴書に資格を書く時の見本

前述したように、日商簿記の資格は経理実務に即したスキルとして、企業側も採用する判断材料として重視しています。もしあなたが日商簿記の資格を取得しているなら、企業へ自分のスキルをアピールできるように履歴書にもしっかり記載しましょう。正しい内容を丁寧に書くことが大前提ですので、履歴書には次のルールを守って書くようにしましょう。

(1)資格の名称をしっかり書く

日商簿記の正式名称は、「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」です。資格名は正式名称を書きたいところですが、これではちょっと長すぎますので、履歴書に書く際には「日本商工会議所簿記検定試験〇級」または、「日商簿記検定試験〇級」と書きましょう。例えば2級の場合なら以下のような書き方が望ましいです。

・日本商工会議所簿記検定試験2級
・日商簿記検定試験2級

資格名をもっと簡単にすれば良いと「簿記検定2級」と安易に書くのは絶対にNGです。なぜなら、冒頭でお伝えしたように、簿記検定には日商簿記以外にも「全商簿記」「全経簿記」があります。単に「簿記検定2級」と書いてしまうと、採用担当者は「どの簿記検定のこと?」と迷ってしまいます。簿記検定の種類によって持っている知識レベルも違うため、判断を迷わせてしまうと書類選考の時点で落とされる可能性もあります。したがって、資格名は上記の2つのいずれかで記載しましょう。

(2)日付欄は合格証書に記載している日にちを記入する

履歴書の資格を記入する用紙には、資格を取得した「年月」を書く欄があります。この年月には「資格を取得したときなのか?」「試験に合格したときなのか?」、一体いつの年月を書けば良いのかと迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。この場合は、「合格証書に記載された年月」を記入しましょう。日商簿記でも、試験に合格すると必ず合格証書が発行されますので、その年月を確認して記入してください。年月を書く際には、「西暦なら西暦」「和暦なら和暦」と表記を統一しましょう。

(3)応募先の企業・職種に合った資格を優先的に記入する

資格には、ほかにも「実用英語検定」や「宅地建物取引士」などがあります。もし、複数の資格を持っているなら、応募先の企業・職種との関係性が高い資格を優先して記入しましょう。経理部門への応募なら、当然「日商簿記検定」の資格をはじめに記載します。また、取得はまだでも現在、取得または合格に向けて勉強中なら、例えば「日商簿記1級取得に向けて勉強中」と書いておくと、「よりスキルアップを目指している学習意欲が高い応募者」として、良い印象を与えることができます。

日商簿記は3級から記入しても大丈夫?

日商簿記3級は、簿記の基礎レベルでもあることから、就職や転職活動において自分をアピールする材料としてはインパクトが薄いと感じる人もいるかもしれません。しかし、全商や全経と比べても経理実務に即した資格であり、もし2級取得に向けて勉強中なら、履歴書に「日商簿記2級取得に向けて勉強中」と書くことで、入社後もスキルアップを目指す姿勢もアピールできます。したがって、3級取得であっても積極的に記入しましょう。遠慮して空欄にしてしまうほど損なことはありません。

日商簿記2級を持っているなら、実際の経理業務もすぐにこなせる即戦力として見られるので、理想的には2級の取得まで目指したいところですが、3級であっても簿記の基礎知識を有する証明にもなり、採用側も簿記の基礎が身に付いているかを見極める「目安」になります。3級でも躊躇せずに自分のスキルをアピールしましょう。

税理士事務所によっては簿記3級で活躍できるところもあり、スキルアップの意欲があれば正社員への登用制度も用意されています。せっかく簿記資格を取得したものの、資格を活かしきれないまま、宝の持ちぐされになっている方が多い中、再就職で資格を活かそうとする人が増えています。税理士求人の中には、経理実務を担う人材不足により「初心者でも可」とするところもあります。せっかく取得した簿記資格、眠ったままにしないで、もう一度活かしてみませんか?

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