会計求人TOPICS

会計業界で働く人と、目指す人の業界トピック

会計求人プラスに戻る

簿記1級や簿記2級を取得すると年収はどのくらいになる?

2020/10/16

簿記の資格は、日商簿記、全商簿記、全経簿記の3種類があります。中でも社会人を対象とし、受験者数が最も多くて知名度も高いのが日商簿記です。簿記レベルにも3級、2級、1級と分けられており、当然、レベルが上がるにつれて年収も変わってきます。今回は、就職・転職に強い日商簿記における1級、2級の年収の違いについて紹介します。

簿記1級の取得者の年収

1級は簿記資格の中でも最もハイレベルで、試験の難易度も高いのが特徴です。ここ最近(2017~2019年)の3級や2級の合格率(2級20%程度~3級50%弱)に対して、1級は10%未満と非常に狭き門となりますが、試験に合格すれば就職あるいは転職する際の企業側からの評価も高く、採用される可能性もグンと高まります。簿記1級取得者の主な勤務先には、上場企業やその子会社の経理職などが挙げられます。

というのもグループ企業として連結決算(親会社・子会社を含めた決算)処理ができる会計のスペシャリストを求めています。簿記1級では、連結決算の知識も持っているので、実務経験のある人が優遇されます。したがって3級や2級よりも高い年収が期待できます。国税庁が行った、「平成29年度民間給与実態統計調査」によると、大企業で経理として働いた場合、大企業(資本金10億円以上)の年収は590万円というデータがあります。

もし、あなたが中小企業の経理担当者で、現在の収入を上げるべく、業務範囲を広げようと努めるよりも、簿記1級の資格を取って、それを機会に大手企業への転職にチャレンジした方が、大幅な収入アップが見込めます。

簿記2級の取得者の年収

簿記2級は1級の次に高いランクの資格で、その年収は実務経験の有無や長さによっても変わりますが、実務未経験者で250~350万円程度、1年以上の経験がある場合は300~480万円と言われています。3級で学んだ商業簿記の知識を土台に、工場など製造業の会計処理で役立つ「工業簿記」の知識を習得します。工業簿記では、原料の仕入れから加工、製造販売に至るまでの会計処理について学びます。3級よりもより幅広い知識が身につくため、就職先の選択肢も広がり、中小企業の経理部、税理士・公認会計士の事務所、保険会社、銀行などがあります。また、製造メーカーが製品を作るときの原価計算ができるスキルもあるので、製造業の経理部への就職も可能です。

簿記取得者が就きやすくなる職業

簿記1級の資格が活かせる職業

先にも述べましたが、1級は簿記の中でも最高ランクですので、就職や転職でも高い評価を受けます。ただし、資格は持っているものの実務経験が伴っていない場合、「実際の業務に対応できないのでは…」との印象も与えかねません。資格を持っていることへの評価は高いですが、実務経験があればさらに採用の確率が高まります。また、簿記1級の資格取得者が活躍できる職業には、次のようなものがあります。

・上場企業またはその子会社の経理職(管理職候補として勤務)
・コンサルティングファーム(企業の問題解決に導くコンサルタントが在籍する会社)
・大手税理士法人

さらに、簿記1級に合格すると、税理士試験が受験できる資格が得られます。意欲があるなら、一般企業への就職の他にも税理士を目指すこともできます。

簿記2級の資格が活かせる職業

2級は、簿記の基礎を学ぶ3級をベースに、財務諸表の作成や分析など、より実務レベルに近い内容を習得します。1級ほどの大企業に勤務できる可能性は少ないかもしれませんが、実務がこなせる「即戦力」として見られますので、より幅広い分野での活躍が期待されます。企業の規模としては、中規模クラスの経理部で働くケースが多いでしょう。簿記2級が活躍できる分野には、次のようなものがあります。

・中小企業の経理部
・会計事務所
・保険会社
・証券会社
・銀行 など

また、簿記2級は、3級での「商業簿記」に加えて、「工業簿記」も習得します。製造メーカーが製品を作るときの原価計算ができるスキルもありますので、製造業の経理部への就職も可能です。

簿記3級の資格が活かせる職業

3級は、簿記の基礎レベルですが、就職や転職への門戸は開かれており、簿記3級の資格が活かせる職業には、次のようなものがあります。

・中小企業の経理補助
・大企業の経理補助職(派遣社員)

会社の大きさとしては、中小規模が多くなりますが、大企業でも派遣社員として就職することがきます。経理職は派遣であっても、「実務経験」が重視されます。大企業に派遣社員からスタートしたとしても実務経験を積みながら勉強し、さらに上級の2級を取得して正社員として転職するというキャリアアップも狙えます。

事務所によっては簿記3級からでも活躍できるところが多数あります。2級へのスキルアップの意欲さえあれば、採用の可能性も上がります。せっかく3級を取得したものの、資格を活かしきれないまま、宝の持ちぐされになっている方が多い中、再就職で資格を活かそうとする人も増えています。会計事務所の求人には、「簿記3級も可」とするところもあります。

簿記3級や2級から1級を取得して年収を上げよう


日商簿記試験は、実は何級からでも受験することができます。最も高い年収が見込まれる1級を狙って、はじめから2級を飛ばして1級への合格にチャレンジすることも可能です。しかし、実際のところは1級は、2級での学習内容をベースにしていますので、2級レベルの知識なくして、一発で1級に合格するのは難しいでしょう。1級を目指すなら、その基礎となる3級から徐々にステップアップしながら狙うのが確実です。では、それぞれどのようなレベル差があるのでしょうか。

・3級…初歩的な商業簿記を学ぶ基本レベル
・2級…商業簿記にプラスして工業簿記を学び、就職・転職が有利になるレベル
・1級…税理士・公認会計士などの国家資格にチャレンジできるレベル

次に、3級から1級へどのようにステップアップを図っていくのか紹介します。

簿記3級から1級へのステップ

3級は簿記の初歩的なレベルで、1級になると税理士などの国家資格にチャレンジできるレベルになります。山に例えるなら、入口と頂上くらいの差があります。試験の合格率も3級なら50%弱、2級で20%程度と比較的通りやすいのですが、1級になると10%未満と非常に狭き門となります。簿記資格は、3級を目指すところからスタートする方が多いのですが、3級や2級を取得するまでには、どんな道のりがあるのでしょうか?簿記資格の取得は、3級からスタートする方が多いのですが、3級や2級を取得するまでには、どのような道のりがあるのでしょうか?

簿記3級への道のり

簿記3級は、合格率が50%弱と通りやすく、出題範囲も限られていますので、過去の問題集をしっかり勉強しておけば、合格する可能性は高いです。通りやすいからと言って、手を抜かずに100点を取るくらいの勢いで勉強しましょう。というのも、3級の知識がベースとなって、次の2級、1級へと学びを深めていきます。理解が中途半端な状態では、2級の途中でつまずいて、また3級を学び直すことにもなり兼ねませんのでしっかりマスターしましょう。

簿記2級への道のり

2級になると、3級で学んだ商業簿記に加えて、工業簿記も勉強します。原価計算の方法など、実際の経理業務に必要な知識を学び、覚えるべきことも増えますが、だからといって難易度が急に上がるわけではありません。2級も過去の問題集を使ってしっかり勉強すれば、独学でも合格は可能です。

簿記1級までの道のり

簿記1級になると、合格率が10%と急に狭き門となります。2級の試験範囲だった商業簿記、工業簿記の他、会計学、原価計算の2科目が加わり4科目となります。出題範囲が膨大になるので、3級や2級と同じ勉強方法では、1級の合格は難しいでしょう。3級と2級の知識がすでに身に付いていることを前提とし、独学で簿記1級を勉強して受験できるレベルまで達するには、約800~2,000時間は必要だと言われています。

市販のテキストや、過去の問題集を使って独学でのチャレンジも可能です。しかし、膨大な勉強時間も必要ですので、途中で心が折れてしまうかもしれません。そのような場合、資格取得のスクールや通信講座を利用して、講師や他の生徒と一緒に学ぶことで合格へのモチベーションを維持する方法もあります。

投稿者情報

会計求人プラス
会計求人プラス会計業界専門の転職・就職サイト
会計事務所や税理士事務所での求人情報が豊富な「会計求人プラス」は、あなたとあなたを必要としている企業様を繋ぐ求人マッチングサイトです。
異業種から会計業界へ転職を希望している方をはじめ、これから税理士や公認会計士を目指す方や、今までの税務・会計の知識・経験を活かしてスキルアップしたい方を応援します。

-税理士, 経理の資格
-, , ,