
経理に転職したい会計事務所勤務者必見!成功のポイントと注意点を解説
会計事務所から経理への転職は可能なのでしょうか。業務内容や職場環境、キャリアパスの違い、転職を成功させるポイント、転職する際の注意点などを解説します。転職をお考えの方はぜひ参考にしてください。
コンテンツ目次
会計事務所から経理への転職は可能なのか
結論から言えば、会計事務所から経理への転職は可能です。
一般企業の経理への転職はスキルアップにつながらないのではないかと思っている人が多いようですが、そんなことはありません。経理職は会計事務所よりも業務の幅が広い場合が多く、会計業界以外の人脈や見識を広げるチャンスがあるといえます。
スキルアップ以外にも、一般企業の方が給与や福利厚生といった待遇が手厚い場合が多く、ライフワークバランスの見直しができるなどといったメリットが期待できます。
また、現在あらゆる業界において人手不足が深刻であるといわれています。転職希望者を積極的に中途採用する企業は増えています。
このように、転職のメリットと転職市場の状況から、会計事務所から経理への転職は「アリ」といえるのではないでしょうか。
会計事務所から経理への転職がおすすめ!
専門性のニーズが高まっている
会計事務所で仕事をすると、会計や税務についての高度な知識が身に付きます。特に、決算業務や税務に強くなるでしょう。また、会計事務所で様々な業種のクライアントを担当していた経験は、転職先の事業や業界の理解を助けます。
そのような知識や経験をもつ人は一般企業の経理においても即戦力として活躍できます。大企業から中小企業まで、幅広い企業が会計事務所経験者の人材を求めています。業務内容は同じではありませんが、培った知識や経験は十分に通用します。
ワークライフバランスが取りやすい
一般的な会計事務所の業務には繁忙期があり、残業も多くなります。クライアントの数や種類にもよりますが、確定申告の時期である2・3月は毎年忙しく、また、法人の決算についてもクライアントの決算期に併せて繁忙期が発生します。申告には申告期限があるため、期限内に業務を完了させなければならず、月末などは負担が大きくなりがちです。
一方で、企業の経理は、会計事務所と比べて業務が分散される場合が多く、仕事とプライベートのバランスが取りやすいといえるでしょう。有給をとりやすい、といった環境も期待できます。ただし、企業によって業務の内容や流れも異なるため、転職先の働き方を見極める必要があります。
キャリアアップに繋げやすい
会計事務所では、税理士資格の取得や独立開業がキャリアパスになることがほとんどです。
一方、経理部門には多様な業務があり、経営企画や財務などを経験し、ステップアップの選択肢は広くなります。担当する業務の実績が認められれば、企業の経営に直接関わるような役職への昇進やマネジメント職への可能性もあるでしょう。また、他の企業への転職することもできます。より大きな企業や国際的な企業への転職など、ご自身のキャリアプランに併せてチャレンジすることも可能です。
年収アップの可能性が高い
一般的に、会計事務所は小規模経営である場合が多く、会計事務所における収入は満足できるレベルではないかもしれません。税理士補助の場合、「勉強期間である」として慣習的に収入が低い傾向にあります。
一方、資金力がある企業においては安定した収入が見込めます。また、福利厚生や賞与、退職金制度などが充実している場合が多く、会計事務所での勤務時より大幅に年収アップする可能性があります。
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会計事務所と経理の違い
事業内容
会計事務所の業務は、クライアント対応や会計ソフトの入力作業、各種書類の作成が中心で、クライアント訪問など外勤もあります。一方、企業の経理部門では自社の経理業務を担うため、ほとんど外勤はなく、大部分がオフィス内での業務に充てられます。
一日中オフィスにいるより外出したいという方には、会計事務所の方が向いているかもしれません。逆に、「顧客対応を避けたい」「安定したオフィスワークがしたい」という方には、企業の経理部門がよいでしょう。
職場環境
会計事務所は規模が小さい場合が多く、職場環境には所長の意向が強く影響されます。事務所内の快適さ、有給の取りやすさ、リモートワークの可否などは、所長次第といっても過言ではありません。所長の交代により職場環境が大幅に変化することもあります。また、人間関係も少人数である場合が多く、過ごしやすい場合もあれば、そうでない場合もあり得ます。
一方、一般企業では組織化されていることから、会計事務所と比較すると職場環境が安定しているといえます。安定した環境を好む人は、一般企業の方が良いかもしれません。
キャリアパス
会計事務所では、実務経験を積みながら税理士資格の取得を目指すことが一般的です。資格取得後は、独立開業するか、税理士法人の社員税理士になるといった道が考えられます。
一方、一般企業では経理部の経験を基に、総務や営業など他部門への異動を経て昇進を目指す、経理のエキスパートとしてより大きな企業に転職していく、といった選択肢が考えられます。
将来的に税理士として独立開業を目指すなら会計事務所が適していますが、幅広いキャリア形成を目指す方には、一般企業への転職が適しているでしょう。
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会計事務所から経理への転職を成功させるポイント
転職の目的を明確にする
転職を成功させるには、転職の目的を明確にすることが重要です。転職の際の面接では、「これまでのキャリアを活かすなら会計事務所の方が適しているのではないか?」といった質問が想定されます。なぜ一般企業に転職するのか、転職により何を目指しているのかを整理しておくことが大切です。目的を明確にしておくと、転職先を選びやすくなるうえ、面接の際にも説得力のある対応ができます。
自分のスキルや経験を整理する
自分のスキルや経験を整理し、強みを明確にすることが大切です。会計事務所で身に付けた知識や経験を、一般企業の経理でどのように活かせるかを具体的に考え、面接でアピールできるように準備しましょう。
例えば、税理士資格がある人や科目合格者は、身に付けた税法の知識、申告書の作成や調査対応の経験などをアピールすれば大きな強みとなります。
資格がない人でも、会計や税務の専門知識をもたない人に対してわかりやすく説明する能力があることや、毎年改正される税法を勉強し、継続的に努力することができることなどをアピールすれば良い評価を得られるでしょう。
資格を取得する
税理士や公認会計士など、難易度の高い資格を取得すると転職活動に有利です。また、税理士資格はなくても科目合格者や、簿記検定に合格することなども有効です。資格は、専門知識を有することの証明であると同時に、粘り強く努力し、結果を出すことができる人物であるという証明にもなります。資格と実務を合わせた経験が大きな強みとなるでしょう。
転職エージェントを活用する
転職活動を実際に行うとなると、自身だけで行うのは大変です。会計事務所で働きながらの転職活動は、時間にも限りがあります。また、ご自身のスキルや経験をどのようにアピールするのか、希望する求人をどのように見つけるのか、という悩みもあるでしょう。そんな場合は会計業界専門の転職エージェントを活用するのがおすすめです。強みや志望動機を明確化し、希望する求人を探すサポートを行ってくれます。会計・経理業界のニーズをしっかり把握している転職エージェントを利用することが重要です。効率的に転職活動を進めることができるでしょう。
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会計事務所から経理への転職する際の注意点
経理経験も積んでおく
会計事務所での業務と経理の業務は類似していますが同じではありません。会計事務所では税務の比重が高いのに対し、経理では財務会計や管理会計など、幅広く業務を行います。そのため、会計事務所での経験だけでは、経理の実務に十分に対応できないこともあり、転職活動で不利になる可能性も考えられます。会計事務所から経理に転職する際は、経理の実務経験の有無に注意しましょう。
経理以外の業務
もう一つの注意点は、経理以外の業務に携わる可能性があることです。経理は会計が主な業務ですが、場合によっては総務や人事、経営企画などの業務を行うことがあります。また、上場企業やIPO準備企業の経理では、開示業務や監査法人対応など、会計事務所では発生しない業務があります。経理に転職する際は、転職先の業務内容を確認しておきましょう。
会計事務所と一般経理の違いを理解した上で転職を検討しましょう
会計事務所から経理職への転職についてまとめました。
年収アップや福利厚生といった待遇面への期待、安定したワークライフバランスを望んでいる転職希望者は多いと思われます。
会計事務所での知識や経験は重宝され、転職でも有利になると考えられますが、会計事務所の業務と一般経理の業務は異なります。その違いを理解したうえで、会計業界専門の転職エージェントを活用し、自身に適した転職先を見つけましょう。
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投稿者情報

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