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簿記2級や簿記3級の資格を活かせる仕事内容とは?

日商簿記には資格の難易度ごとにランク分けがされており、難しい順から1級、2級、3級、初級と4つに分かれています。初級は簿記の入門レベルのため、初級の資格自体で仕事を得るにはまだ遠い状態です。一方、1級は最も難しい高度なレベルですので、大企業の経理、税理士事務所、公認会計事務所などで就職や転職活動を有利に進めることができます。
ところで、2級や3級の場合はどうでしょうか?現在、就職や転職活動中の人にとって気になるところです。今回は簿記2級や3級の資格で活かせる仕事内容について紹介します。

簿記・日商簿記とはどんな資格?

日商簿記とは

日商簿記とは、正式名称を「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」といい、日本商工会議所が1954年よりスタートした検定試験です。主に大学生や社会人を対象としており、受験を希望するなら誰でも受けられます。現在では年間50万人以上も受験する社会的認知度が最も高く資格で、就職や転職する際にも採用の判断基準とする企業が多いのが特徴です。また、日商簿記には学習レベルに応じてランク分けがされており、「簿記初級」「簿記3級」「簿記2級」「簿記1級」という順でレベルが上がっていきます。各級ごとの学習内容や受験の難易度、資格取得後に活かせる仕事については次項で紹介します。

日商簿記 初級、3級、2級、1級の特徴

●簿記初級
<特徴>
簿記初級は、以前は「簿記4級」として運用されていました。しかし、ほかの級と比べて受験者数が少ない問題を抱えており、簿記の資格を目指す人の多くが3級からチャレンジするため、4級の存在感そのものが希薄化していました。そこで2017年、4級に変わって新たに「簿記初級」が創設されました。4級と大きく変わった点が、「インターネット受験」が可能になったことです。これまでは、年3回しか受験できませんでしたが、インターネットを通じて、いつでも簿記初級の試験が受けられる体制が整いました。試験会場は、商工会議所が指定した施設での受験になりますが、実施回数が増えたことで、以前よりも受験の敷居が低くなった特徴があります。試験内容は4級とほぼ同じで、簿記初心者向けの出題となっています。

<簿記初級を取得するメリット>
簿記を目指す人の入門レベルで100点中70点を取れば合格できるので、難易度はそれほど高くはありません。また、簿記の基本レベルと言われる簿記3級の基礎になるのが簿記初級です。したがって簿記3級をスムーズに理解したいなら、簿記初級を学んでおくと良いでしょう。すぐにビジネスに役立つレベルではありませんが、会計の基本が学べるため、家計簿の付け方が分かるなど、自分の家計の収支バランスが理解できるようになります。

●簿記3級
<特徴>
商業簿記の基礎を学ぶのが簿記3級です。商業簿記とは、商品の仕入れから販売までに関わる「お金やモノの出入り」を記録することです。具体的には、日々の取引を勘定科目ごとにまとめた「総勘定元帳」の作成や、企業の財政状況が一目で分かる「貸借対照表」、企業の売上高、営業利益、経常利益が分かる「損益計算書」の作成などを学びます。簿記3級の試験では、仕訳に関する問題や、帳簿や試算表の作成、伝票会計の問題などが出題されます。簿記3級に合格すると、「経理の基本的な知識が分かる人」と見られますので、企業の経理部門への就職や転職でも評価が高まります。

<簿記3級を取得するメリット>
前述したように、簿記3級の資格は、経理処理の基礎レベルにあたります。もし、あなたが簿記3級の資格を持っているなら、就職あるいは転職する際の評価されるポイントになります。難易度は2級、1級と比較すれば低いかもしれませんが、だからといって3級にメリットがないということはありません。

昨今では、パソコンソフトの発達によって、経理処理能力も高まりましたが、簿記の有資格者には、パソコンが算出した財務諸表を読み解き、数字から課題を見つけ出す人材が求められています。3級にはその基礎知識が身に付いていますので、一般企業では経理、総務、営業事務などで、会計事務所では税理士のアシスタントとして活躍することができるでしょう。

また、もし3級の取得をきっかけに2級を目指して勉強中なら、「現在、2級取得に向けて勉強中です」と面接でアピールしたり、あるいは履歴書に記載したりして、就職後もスキルアップに取り組む姿勢を見せましょう。2級は3級よりもさらに需要がありますので、あなたの就職や転職活動の可能性がさらに広がります。

事務所によっては簿記3級からでも活躍できるところが多数あります。2級へのスキルアップの意欲さえあれば、採用の可能性も上がります。せっかく簿記資格を取得したものの、資格を活かしきれないまま、宝の持ちぐされになっている方が多い中、再就職で資格を活かそうとする人が増えています。税理士求人の中には、経理実務を担う人材不足により「未経験も可」とするところもあります。せっかく取得した簿記資格、眠ったままにしないで、もう一度活かしてみませんか?

●簿記2級
<特徴>
簿記2級では、3級で学んだ商業簿記が高度化し、より実践的な内容を学習します。さらに3級との大きな違いは、商業簿記に加えて「工業簿記」も学びます。工業簿記とは、工場など製造業に関わる簿記で、材料から製品になるまでの製造過程の記録や、製造にかかる原価計算、つまり「製品1個にどの位の費用がかかったのか」を算出する方法を学習します。

簿記2級の試験では、仕訳、伝票会計、財務諸表の作成、工業簿記における帳簿記入、原価計算に関する問題などが出題されます。商業と工業の両方の簿記を学びますので、見事2級合格を果たせば、企業側からも「経理の即戦力」として期待も高まり、就職活動を有利に進めることができるでしょう。就職先も一般企業の経理から、営業、製造、小売り、サービス業のみならず、会計事務所、税理士事務所など活躍できる分野も広がります。

<簿記2級を取得するメリット>
簿記2級を取得すると「即戦力」として見られるので、内定がもらえる確率が上がります。経理業務における実践的スキルを備えているので、内定後も経理や財務系のチームに配属される可能性も高く、自分の知識やスキルが活かせる就職・転職活動が行えます。また、求人票にも「簿記2級以上歓迎」とか「簿記2級以上(必須条件)」などの記載も多いため、選択肢が少なくて困ることはありません。

●日商簿記1級
<特徴>
日商簿記の中でも学習範囲が広い上に、難易度が最も高いのが「簿記1級」です。その合格率は毎回10%程度で、簿記2級が25%前後、簿記3級が40%前後と言われているので、簿記1級の難易度が容易に想像できるでしょう。簿記1級の試験では、「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の中から出題されます。

合格するには、「大学などで専門的に学ぶ者に期待できるレベル」と日本商工会議所の公式サイトに明記されているように、専門性が高いハイレベルな知識を有することが求められます。簿記1級を受験する人は、3級と2級の知識を既に習得していることが前提で、合格するとさらに上級の税理士試験にチャレンジできる受験資格が与えられます。

したがって簿記1級を目指す人は、税理士、公認会計士、中小企業診断士など、将来の仕事に繋げる目的で受験する人も少なくありません。

<簿記1級を取得するメリット>
日商簿記の中でも難易度が高い簿記1級ですが、試験に合格して資格を取れば就職や転職が有利になります。簿記1級のレベルは、大企業で経理担当が務まるのと同等の知識があるものと見なされます。大企業の経理だけでなく、税理士事務所、公認会計事務所においても、専門性の高い知識を活かして活躍してもらえると期待されますので、1人の募集に複数人が応募したとしても、簿記1級を持っていれば高く評価されます。

昨今、人材不足の影響から税理士の転職は「売り手市場」が続いており、税理士の有資格者や科目合格者の方にとって有利な状況と言えます。しかし、だからと言って、十分な調査もしないまま安易に転職してしまうと、転職後に自分の希望とのミスマッチが起こり、「こんなはずじゃなかったのに…」という結果を招いてしまいます。
転職で失敗する原因としては、(1)雇用条件の確認不足(2)面接時の希望伝達不足(3)転職後のビジョンや目的が曖昧 などの理由が挙げられます。転職するなら希望通りの職場で働きたいと考えるには皆一緒ですが、一方で「一人で転職先を探すのは心細い…」「転職先のサイトにある採用情報を逐一チェックするって面倒…」と思う方もいるでしょう。

簿記・日商簿記の資格を活かせる仕事とは?

税理士事務所

税理士事務所では、主に「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」の業務が中心となります。それらのメイン業務に付随して、記帳代行、帳簿、決算書類作成などをサポートします。会計ソフトを使って法人税、所得税などの計算を処理しますが、税と言っても法人の税務申告と、個人事業主の確定申告とでは処理方法も異なります。複雑な会計処理も、簿記資格で得た知識をフルに活用しながら、実務を通じて仕事を覚えて行きます。

会計事務所

会計事務所では、クライアントの帳簿作成を代行する業務、貸借対照表や損益計算書などの決算書を作成する業務などを行っています。他にも、クライアント先を定期的に訪問し、会計帳簿の内容や会計処理が適正に行われているかを確認する巡回監査業務も担当します。会計事務所では、基本的にクライアントのお金の出入りを記録・管理しますので、簿記で学んだスキルが存分に活かされます。また、公認会計士の補助スタッフとして採用されると、公認会計士の「右腕」となって業務のアシスタントも担当します。

コンサルティング会社

コンサルティング会社も簿記資格取得者が活躍できる職場です。コンサルティング会社では、企業の財務状況をチェックして、経営状態の良し悪しは判断し、問題があれば解決策の指導やアドバイスを行っています。財務状況を把握するには、貸借対照表や損益計算書などもチェックしますので、その見方や作り方を理解している簿記資格者が役立ちます。パソコンの会計ソフトの発達などで、経営状態が分かる財務諸表の作成も、以前に比べると容易にはなったものの、その数字からどのような課題を発見するかは、やはり簿記資格を持つ人がなせる領域です。

一般企業の経理業務

会計ソフトを使った経理業務や決算書の作成などが主な仕事になります。しかし、就職先の業種によっては、同じ経理業務でも仕事内容が変わってきます。商品販売サービスなどの企業では、「商業簿記」がベースになりますので、商品の仕入から販売までに関わるお金の出入りの記録を行います。一方、製造業を営む企業では、「工業簿記」が中心になるため、材料が製品として完成するまでの原価計算などを行います。このように就職先によって、簿記の計算方法やスキルが変わってきますので、自分の得意分野をチェックし、それを活かせる企業を探すのがポイントになります。

簿記・日商簿記の資格があれば未経験でも応募できる求人もある

簿記資格には、いくつか種類があるのをご存知ですか?実は簿記資格には、資格を提供する主催団体によって「日商簿記検定」「全商簿記検定」「全経簿記検定」の3種類に分かれています。中でも日商簿記は、主に「社会人」を対象としており、実際の経理業務に活かせるレベルを目指していますので、資格取得後、たとえ実務経験がなくても、実践的な簿記知識を持つ戦力として期待されていますし、未経験でも歓迎される求人もあります。もし、現在あなたが就職あるいは転職活動中なら、「自分には実務経験がないので無理…」とはじめから諦めないでください。

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