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「会計事務所を辞めたい」と思ったら

「会計事務所を辞めたい」と思ったらどうすれば良い?

2021/01/28

やる気に溢れて入社した会計事務所。でも、働いていくうちに「なにかイメージしていたのと違う…」と退職を希望する方もいます。せっかく、入社したにも関わらず「なぜ」なのでしょうか。辞めたいと思う方によくある理由や、辞めたいと思った時に取るべき行動について解説します。また、同じことを繰り返さないよう、次の転職を失敗させない方法や、会計事務所の経験を活かした転職先、さらに、実際に転職して成功した方の体験談も合わせてご紹介します。

会計事務所を辞めたい理由

労働環境への不満

会計事務所では、企業や個人事業主に対して、経理業務などをサポートするサービスを提供しています。主な業務内容として、決算期における税務申告、年末調整等がありますが、クライアントは1社のみでありません。

複数のクライアントの案件を同時進行で処理しなければならず、さらに業務が集中する時期が、ある程度決まっているので、確定申告期の2~3月あたりや、年末調整期の11~12月は特に忙しくなります。

この時期は、業種上、どうしても避けることができないのですが、業務量が多いことや、残業や休日出勤が増えること、あるいは数字チェックや入力作業など、細かい業務に対する不満などが多いようです。

職場の人間関係

会計事務所に限らず、仕事を辞めたいと思う理由の多くが、職場の「人間関係」です。組織規模の大小によって従業員数も異なりますが、一般的には数十人程度のところが多いです。

業務量が多い上、細かい数字のチェックなど神経を集中しなければならないことが多く、さらに人間関係にまで気を遣うとなると、精神的な負担も大きいでしょう。小規模の事務所の場合は、人事異動もなく、同じメンバーで働き続けることが多いため、社内コミュニケーションも余計に気を遣うことが多いのかもしれません。

職場の人間関係を重視したいのであれば、人事異動がある会計事務所の方を選ぶのもひとつです。

キャリアアップが望めない

会計事務所の業務は、税務に関する専門的な分野のため、一度クライアントを獲得すれば、末長い関係が築けるメリットがあります。しかし、業務内容が専門的過ぎて、働く人にとっては同じ業界、同じ業務にしか携わることができず、他の業務への応用がきかないデメリットもあります。

特に小規模の会計事務所の場合、業務経験を積んでも、今の状態がずっと続き、次の自分のキャリアアップがイメージできずに、悩んでいる方も少なくありません。しかし、個人のスキルや経験によっては、もちろん、個人事務所から大手会計事務所へキャリアアップを図るために転職することは十分可能です。

そのため、現状維持に満足できない上昇志向の方は、入社して数年後に、早く辞めて転職したいと感じる傾向があるようです。

税理士試験との両立が難しい

税理士になるには、税理士試験に合格しなければなりません。しかし、合格に必要な全ての科目を1回でパスするのは難しく、その後は会計事務所で働きながら、勉強を続けて合格を目指します方が多くなります。

しかし、働きながらの勉強は、時間的な制約があるため、合格するまでの道のりはそう簡単ではありません。中には全ての科目に合格するまで10年近くかかることも珍しくありません。

加えて会計事務所は、繁忙期と閑散期との業務量の差が大きい特徴があります。
繁忙期になると勉強する時間を確保すること自体が難しく、それでも合格を目指すなら、よほどの強い覚悟と意志が必要です。中には試験に集中するために、仕事を辞めたいと考える人もいらっしゃいます。

しかし、会計事務所の中には、試験勉強との両立を支援する制度を設けているところもありますので、働きながら税理士を目指すなら、そうした制度が整っているかどうかの観点から、会計事務所を探すのも良いでしょう。

会計事務所を辞めたいなら

家族に相談する

退職や転職をすることで、家計や生活に影響が出る可能性があります。家族の理解やサポートも必要になってきますので、「そろそろ退職(転職)しようかな…」と考えはじめたら、一人で決めずに、家族にも早めに相談をしましょう。

転職に関する情報収集をはじめる

転職する意思が固まっており、退職後、すぐに次のところで働きたいなら、そのまま転職活動を進めましょう。しかし、退職後、すぐに転職しない場合であっても、在職中に転職に関する情報(企業情報、採用条件、勤務時間、経営方針、代表者メッセージなど)を集め、いざという時にすぐに動ける状態を作っておくことが大切です。

退職から転職までのスケジュールを決める

会計事務所でお勤めの経験があるなら、繁忙期と閑散期が分かりますし、いつ、どのタイミングで求人情報が出るのかも、ある程度予測がつきます。引継ぎ期間も考慮し、転職先で働きはじめる時期を逆算しながら、「いつまでに何を行うのか」のスケジュールを立てましょう。

在職中の転職活動について

在職中に、上司や周囲の方に退職の意思が伝わることで、職場の雰囲気にも影響が出てしまうケースもあります。無用のトラブルを避けるためにも、平日に転職活動(転職先の情報収集やメールのやり取り等)は行わず、有給休暇を利用するようにしましょう。例え、職場に不満があったとしても、退職をほのめかす言動も避けた方が賢明です。

退職のタイミングについて

法律では遅くとも2週間前に退職を申請することで退職することができます。しかし、だからと言って、繁忙期に退職するのは、「このタイミングで…」と周囲からの反感を持たれてしまう可能性もあります。個人の都合とは言え、できれば退職は気持ちよく済ませられるよう、原則として社内規定を尊重した、退職のプロセスを踏んだ方が良いでしょう。

会計事務所を辞める時の手続き

会計事務所を辞める時

退職を申し出る

上司に退職を申し出た時点から手続きがはじまります。もし、直属の上司がいるなら、まずはその上司に退職の意向を伝えます。その後、直属の上司から所属長に伝えてもらう流れが一般的です。直属の上司から「思い留まってほしい」との慰留を受けた場合は、所属長に伝えるまでに多少の時間がかかることもありますが、退職の申し出が受理されると、業務の引継ぎや欠員の補充を加味し、退職日を決めます。

引継ぎ・関係者への挨拶

退職日が決まれば、退職に向けて、業務の引継ぎを行います。会計事務所の業務は、その人でしか分からない程、属人化している場合が少なからずあります。次の担当者がすぐに業務内容が理解できるよう、業務マニュアルを用意しておくと、引継ぎもスムーズに進みます。引継ぎが終われば、仕事でお世話になった方々へ退職の挨拶を行います。そして引継ぎがひと段落したタイミングで、有給休暇を消化します。退職が決まっても、有給休暇の消化期間中は、まだ従業員の扱いですので、後任担当者からの引継ぎに関する問い合わせには快くフォローしてあげましょう。

最終出勤

最終出勤では、事務所からの貸与品(社員証など)、健康保険証などを返納します。事務所で使っていた名刺、業務に関する資料、パソコンに保管された情報の持ち出し等は、禁止されていることが多いです。社内規定を厳守した対応を心がけましょう。

転職で失敗しないための方法

退職理由を整理する

転職活動では、志望動機や面接などで必ずといって良いほど、「前職の退職理由」を問われるでしょう。そこでしっかり答えられる様、自分が退職した理由をまとめておく必要があります。在職中は退職したい様々な理由があったかもしれません。しかし、「業務量が多い」「残業が長い」など、ネガティブな理由は、「忍耐力がない人」「嫌になったら投げ出す人」という印象を与え兼ねませんので、ポジティブな表現に置き換えることが賢明です。「物は言いよう」というように、伝え方次第で、相手に良くも悪くも受け取られます。ネガティブな理由をポジティブに変える事例には、次のようなものがあります。

<退職理由をネガティブからポジティブに変える事例>
●仕事内容に対する不満 ⇒「自分が目指すキャリアに合った仕事がしたい!」「より幅広い経験を積みたい!」
●仕事がきつい ⇒「勉強する時間を確保したい!」「自分の年収を上げたい!」
など

希望条件を整理する

転職活動をスムーズに進めるために、あなたの「希望条件」を整理しましょう。転職先に何を求めるのか、仕事内容、年収、福利厚生、ワークスタイルなどを調べて、優先順位を決めましょう。全ての条件を満たせる求人なら理想的ですが、そうでなかったとしても、入社後のミスマッチが起こらないように、自分の希望条件を整理しておくことが大切です。

志望動機を作る

会計事務所でなくても、転職をする際、書類選考や面接で一番見られること、聞かれることが「志望動機」です。なぜ、会計業界を選んだのか、なぜ希望先の事務所を選んだのか、その理由をしっかり答えられるかどうかが、転職活動の成功を握るカギといっても過言ではありません。会計事務所で内定を勝ち取るには、どのように志望動機を書けば良いのでしょうか。自分の考えを整理するためにも、次の5つの質問を考えながら志望動機を作りましょう。

<志望動機を作るための5つの質問>
●なぜ会計業界を選んだのか?
●なぜこの会計事務所なのか?
●なぜそれをやりたいのか?
●自分のキャリアゴールは何か?
●志望先が自分を採用するメリット(自分の強み)は何か?

会計事務所での経験を活かした転職先

会計事務所経験を活かした転職先

他の会計事務所

税理士の転職先で最も多いのが会計事務所や税理士法人です。募集要項には、経験者採用を中心として、税理士試験の一部科目合格者を優遇しているところが多いようです。実務経験のみで、税理士試験の一部科目合格を持っていない人を採用するケースもあります。税理士を目指す方への支援制度を設ける会計事務所もありますので、支援制度の有無や、支援の充実度合も調べた上で転職活動を進めましょう。

企業の経理業務

税理士には一般企業に転職する選択もあります。一般企業の場合は、すでに税理士事務所、あるいは会計事務所と契約を結んでいることがほとんどです。もし、あなたが税理士の有資格者なら、顧問税理士とダイレクトに税務の話ができる貴重な存在として活躍できます。また、税務の専門知識も持っているので、わざわざ顧問税理士に相談しなくても、正しい税務処理が行えます。

コンサルタント会社

コンサルタント会社は、企業に経営アドバイスを行うことを生業としています。コンサルタント会社で活躍するには、税務知識だけでなく、経営全般に関する知識も求められます。転職するメリットには、(1)企業の経営について幅広い知識が得られる(2)税務業務に限らず経営コンサルタントとしての技量が磨けることがあります。さらに将来、自分が税理士として将来開業する場合にも、クライアントへ税務相談のみならず、経営アドバイスも提言できる存在になります。

【あわせて読みたい記事】

転職成功者インタビュー

最後に、会計業務のキャリアを活かして転職に成功した方のインタビュー記事を紹介いたします。既に転職された方の体験談は、現在、転職を検討中の方の背中を押してくれることでしょう。

質問(1)この道を選んだきっかけを教えてください。

前職では経理の責任者として働いていました。出産して家庭に入っていた時に確定申告で税理士にお世話になったのがきっかけで、この道を選びました。この業界に飛び込んでまだ3年ほど。税理士試験を目指しながら、日々仕事をしています。主な業務は、会計帳簿の作成と訪問を含めたお客様対応です。

質問(2)試験勉強する環境としてこの会社はいかがですか?

よい環境だと思います。試験対策のeラーニングも用意されていて、勉強の材料を与えてもらっていますね。

質問(3)今どのような形態で働いていますか?

家庭の事情で、月に2回お休みをいただける正社員が希望だったので、その通りにさせていただいています。女性が多く4割ほどいますが、時短勤務など自由なスタイルで働いています。

質問(4)どんな人が成長していくと思いますか?

自分が目指したいところに向かって向上心を持って仕事ができる人だと思います。業務の幅が広いので、経験が浅くてもスキルが十分でなくても、その人のレベルでできる仕事が必ずあります。

質問(5)お客様に対して大切にしていることは?

誠実であることです。仕事で手を抜かないのは当然ですが、できることもできないことも、きちんとお伝えすることを大切にしています。

質問(6)これからどんなチャレンジをしたいですか?

経営をマネジメントできるくらいの知識と経験を身につけていきたいです。コンサルティング業務も希望すれば任せてもらえるので、どんどんチャレンジしていきたいと思います。

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