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税理士はやめとけは本当?

税理士はやめとけは本当なのか?その理由と会計事務所の環境を解説します

2023/11/01

「税理士はやめておけ」と書かれた記事を目にしたことはありませんか?

ネット上には「税理士はやめとけ」「会計事務所はブラック」「会計事務所を辞めたい」といった内容の記事が存在しています。
実際に税理士を目指している人が、そのような記事を目にすると不安になってしまいますよね。

税理士は難関国家資格のひとつであり、独占業務のある士業です。税理士の資格を取得すれば、安定した仕事に就けると思っている人も多いかもしれません。

このように一見強い魅力を持つ税理士資格であるのに、なぜネガティブな情報が後を立たないのでしょうか。その理由を知ることが、税理士を目指す価値があるのかを見極めるポイントになるはずです。

税理士を目指すにあたって、メリットだけではなくデメリットも把握すれば、ネット上の噂に惑わされずモチベーションを維持できるでしょう。

この記事では、ネット上に散見する税理士のネガティブな情報が本当なのかを検証し、「税理士はやめとけ」が正しいのかを解説します。

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Contents

税理士はやめとけという理由とは?

税理士はやめとけという意見が出る理由として、以下の5点の原因が考えられます。

税理士試験が超難関試験

税理士資格を取得するためには、5科目の試験に合格する必要があります。いずれの科目も合格率は10~20%程度と、非常に難関試験です。

参考:国税庁「令和4年度(第72回)税理士試験結果」

勉強との両立する期間が長く途中であきらめてしまう

税理士資格を取得するまでにかかる勉強期間は平均4~5年、もっと長くかかるケースも珍しくありません。仕事と勉強の両立が難しく、途中であきらめてしまう人が多い資格です。

試験合格までの労力と勤務税理士の年収が見合わない

勤務税理士の平均年収は日本の平均年収を上回りますが、試験合格までの労力には見合わないと考える人も少なくありません。

繁忙期は激務になるケースが多い

確定申告や決算が重なる時期など、繁忙期は激務となり残業が増えるケースが多いため、やめとけと考える人もいます。

仕事のやりがいを感じない

税理士は同じ業務の繰り返しとなり、仕事のやりがいを感じられない職業であるからやめとけと主張する人もいます。

理由は人それぞれ

やりがいの有無や年収と見合わないなどの意見は、人によって感覚が異なるため一概にはいえません。一方で試験が超難関・勉強と両立する期間が長い・繁忙期は激務になりやすいというのは事実でもあります。

このようにマイナスな面から、税理士はやめとけという意見が出てくるのでしょう。

まだある?ブラックな会計事務所とは

ブラックな会計事務所とは?

税理士資格や税理士の仕事そのものではなく、会計事務所はブラックな環境だからやめとけという主張もあります。前提として、すべての会計事務所がブラックなわけではありません。しかし、ブラックな会計事務所が存在するのは事実です。

以下の条件に該当する場合、ブラックな会計事務所である恐れが大きいです。

残業が多すぎる

会計事務所や各税理士が抱える案件数によっては、長時間の残業が前提のケースも有り得ます。

仕事の割り振りが偏っている

同じ事務所内でも人によって仕事量の差が大きすぎる場合、ブラックな職場環境である恐れが大きいです。

クライアントとの関係が良くない

クライアントとの関係性が悪い会計事務所は、何らかの問題を抱えているリスクが高いといえます。

職場内の人間関係が濃い

親族や近しい人が固まるなど人間関係が濃すぎる職場は、居心地の悪さを覚える人が珍しくありません。

離職率が高く人の流れが早い

人の出入りが激しい職場は、定着率を下げる何らかの悪い要因が存在すると考えられます。

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税理士はやめとけなのか?

税理士のマイナス面やブラックな会計事務所の例を紹介しました。ここまで読んだ結果、税理士はやめたほうが良い資格と感じた人も多いかもしれません。

しかし税理士には、以下のようにプラスの面も多く存在します。

独立開業すれば年収が大きく上がる可能性

勤務税理士の年収も日本の平均年収を超えていますが、独立開業すればさらなる高年収が期待できます。

また、税理士の独立開業について、更に詳しく知りたい場合は「税理士が独立開業するなら営業力は必須!web集客について詳しく解説」をご覧ください。

安定した年収を得られる

税理士の資格を取得すれば、その後仕事で困る恐れは小さく、安定した年収を得られます。

また、税理士の年収について、更に詳しく知りたい場合は「税理士の年収の現実とは?20代・30代・40代の年齢別や働き方による違いを解説!」をご覧ください。

税理士の仕事はなくならない

税理士は税務の独占業務を有します。税金制度が存在する以上、税理士の仕事はなくなりません。

また、税理士の将来性について、更に詳しく知りたい場合は「税理士に将来性はあるのか?これからの税理士のあり方とは」をご覧ください。

働き方がいろいろある

会計事務所のほか、一般企業やコンサルティング会社に勤める税理士も多くいます。独立開業もしやすい資格です。

また、税理士の転職市場の状況ついて、更に詳しく知りたい場合は「税理士の転職市場の現状とは?会計事務所・税理士法人の内定を勝ち取る方法を解説」をご覧ください。

結論:人によって違う

結論から申し上げると、税理士資格を取得するべきかどうかは人によって異なります。したがって、税理士はやめとけと一概に言うことはできません。

税理士資格にはプラス面・マイナス面の両方が存在します。長く勉強を続けるのが辛いと感じる人には、税理士資格の取得は難しいかもしれません。しかし安定した年収を最優先に考える人には、税理士資格は非常に適した資格です。

プラス面・マイナス面の一方だけを見ることや、特定の強い主張のみを鵜呑みにして決断するのは避ける必要があります。税理士はやめとけというのは、あくまでひとつの意見としてとらえ、総合的な要素から判断しましょう。

ブラックな会計事務所は見極められる!

ブラックな職場環境か否かは、入社しないとわからないと考える人も多いかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、ブラックな職場を避けられる可能性が高くなります。

なぜならブラックな会計事務所にはよく共通している特徴が見受けられるからです。

ブラックな会計事務所かを見極めるポイントは以下の8点です。

所長税理士の年齢が高齢か?

個人税理士事務所は所長税理士の意向が強く社風に反映されますので、所長が高齢の場合、古い慣習や偏った考えに縛られるリスクが高くなります。

みなし残業が多すぎる

みなし残業が長時間含まれえている場合、そもそも残業が多いことを見越しているということになります。
みなし残業時間が多すぎるかどうかはブラックな職場環境を判断するために大切な要素です。

未経験者への教育制度・体制があるか

未経験社を育ている環境がない場合は、自分で仕事を覚える方法を確立しなくてはなりません。

未経験者の教育制度・体制が整った職場が理想です。

繁忙期の労働時間

会計事務所は閑散期と繁忙期の差が大きくなりがちであるため、繁忙期の労働時間を確認できるのが理想です。

近年では、繁忙期であっても残業時間を軽減するための努力をされている事務所が増えています。

極端に年収が低くないか

相場からあまりにも低い年収では、やりがい搾取・評価制度が整っていないなどの恐れが大きいです。

極端に年収が高いまたは低いというように実務内容と年収の乖離がある場合は注意が必要です。

職員の年齢が偏っていないか

年齢の偏りは、独特な雰囲気の形成・意見しにくい環境の原因になります。

税理士の担当クライアント数が多すぎないか

一人あたりの担当クライアント数が多すぎると仕事量も多くなるため、厳しい職場環境になりやすいです。

口コミサイトなどでの評判が悪い

他者からの評判が悪い会計事務所は避けるのが無難でしょう。

税理士の仕事の魅力

税理士の魅力とは

税理士は資格取得が大変・繁忙期は忙しくなりやすいなど、確かにデメリットも存在します。しかしマイナスな要素だけでなく、仕事の魅力も多く存在するのが事実です。

税理士の仕事の魅力として、以下の5点が挙げられます。

クライアントに近い立場でサポートできる

税金は生活・事業と非常に深い関係にあるため、税務を専門とする税理士は、必然的にクライアントに近い立場でのサポートとなります。特に顧問税理士の場合、パートナーと呼べるような近しい関係になり得るでしょう。

専門的な知識を活かせる

税理士は取得までの勉強が非常に大変ですが、勉強を通して得た専門知識を活かせるやりがいのある仕事です。

やりがいを感じられる場面が多い

個人の確定申告や法人の決算申告など、さまざまな場面でやりがいを感じられます。

資格取得後もスキルアップの余地が大きい

税務関連に限らず、融資・事業譲渡・経営改善など、さまざまな場面で活躍する税理士は多くいます。スキルアップの余地が大きく、成長のチャンスが多い資格です。

多くの人と協力できる場面が多い

クライアントや案件によってはチームで仕事に取り組む場面もあります。多くの人と協力し合うことで、自然とやりがいを実感できるでしょう。

転職活動をして情報収集をしておくことが重要

税理士として理想的な働き方ができるか・良い環境で働けるかどうかは、入社する会計事務所による影響が大きいです。同じ税理士でも、働く会計事務所によって満足度が大きく違うケースも有り得ます。

税理士として良い環境で納得のいく働き方ができるよう、転職活動をして情報収集を進めることが大切です。さまざまな会計事務所の求人を見るうちに、良い会計事務所・ブラックな会計事務所を見極める可能性が高くなるでしょう。

税理士になりたい・会計事務所で働きたいと考えているのであれば、早めに転職活動を始め、情報収集を進めることをおすすめします。

まとめ

税理士が働く会計事務所(税理士事務所や税理士法人など)では、ブラックな環境の職場も依然として残っていることは事実です。

特に税理士には定年がないため、所長税理士が高齢になるまで続けるケースも珍しくありません。所長税理士の人柄などが職場の環境に反映されやすく、所長の考え・人柄が事務所全体に与える影響が大きいと言えるでしょう。

その一方、近年は経験者の中途採用が困難になっており、会計事務所も様々な対応を試みています。会計事務所の求人で「繁忙期でも残業なし」「残業10時間以内」「未経験からの研修が充実」などを目にした経験も多いのではないでしょうか。職場環境・福利厚生・研修制度などを充実させることにより、他事務所との差別化を図っているような会計事務所も増えています。

税理士もこれまで同じ環境で経験を積んでいるため、何を改善するべきか理解している人も多いでしょう。魅力的な求人内容の増加や他事務所との差別化から、今後税理士が働く環境も改善されていく傾向であると判断できます。

税理士の将来性は明るく、魅力がある仕事でもあります。税理士の仕事内容が自分に向いていると判断できるのであれば、マイナスな面・ネガティブな噂は気にせず、安心して目指していい資格と言えるでしょう。

今後、税理士の高齢化・若手税理士が育たないという事態が起こらず、税理士業界が盛り上がることを願っています。

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