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国際会計基準アイファスとは?

IFRS検定とは?受験するメリットや勉強法も解説!

2021/11/15

企業の経理・財務担当者の方であれば、「IFRS(アイファス)」という用語を聞いたことがある方も多いでしょう。

IFRSは、国際会計基準を指しています。日本でIFRSを導入しているのは大企業の一部であり、名称は知っているけれど詳細やメリットが把握できていないという方も少なくありません。また、IFRS検定の取得をイメージしながら、導入企業が少ないことから本当に取得するべきか悩むところでしょう。今回の記事では、IFRSを解説するとともに、IFRS検定を取得するメリットや勉強法を紹介します。IFRS検定の受験を検討中の方は参考にしてください。

IFRS(アイファス)とは

IFRS検定を取得するうえでは、まずIFRS自体を知ることが欠かせません。

IFRSとは、ロンドンの民間団体であるIASB(国際会計基準審議会)によって定められた会計基準を総じて表した言葉です。「International Financial Reporting Standards」の頭文字から、その名がつけられ、世界における会計基準はIRFSが主流となっています。IFRSの設定は、世界共通の会計基準を作ることを目標として始まり、EU域内にある上場企業では2005年の段階でIFRSの適用が義務化されています。

IFRSが設定される以前の会計基準は、それぞれの国や地域の背景を踏まえたものでした。しかし、経済がグローバル化する中で、資本活動も国境を越えて活発化しています。そのため、国ごとに会計基準を設けていると、財務諸表を通した比較可能性を確保することが困難です。こうした背景から、国際的な会計基準としてIRFSが提唱されました。

2021年9月現在、大きな資本市場を持つ国の中で、IFRSを取り入れていないのはアメリカと日本だけです。とはいえ、2010年3月から日本においてもIFRSが適用可能となりました。日本では義務化されている訳ではありませんが、適用企業増加を目指した普及促進が行われている段階です。実質、IFRSを取り入れている日本の企業は、ごく一部に限られており、これからの展開が注目されています。

IFRSの特徴

IFRSの大きな特徴として、「原則主義で会計処理が行われる」という点が挙げられます。ここでいう原則主義とは、細かな規定や数値基準がほぼ設けられていない会計主義のことを指し、自由度が高い点が特徴です。外部に対して解釈の根拠を明らかにするためには、大量の注記をする必要があります。細かなルールが設定されていない分、IFRSはどの国でも導入がしやすい会計基準です。日本の会計基準では、原則主義とは反対に詳細な規定や数値基準を定める「細則主義」が好んで使用されます。

また、企業価値評価をするうえで、日本の会計基準では期間損益計算に重点が置かれています。一方、IFRSでは貸借対照表が重視されているのが特徴です。つまり、将来キャッシュフローの現在価値に重点を置いて資産評価をします。そして、IFRSでは、それぞれの国が持つ独自性が加味されません。さらに議論や定義も英語で統一されており、それぞれの言語で単語や表現に差異が出ないように保たれています。英語を母国語としない日本においては、ハードルが高い仕組みといえるでしょう。

IFRSを導入するメリット

海外に子会社を多く持つ企業にとって、IFRSは会社間の指標が統一されるため、経営管理をスムーズに行いやすくなります。また、比較可能性が向上することもあり、子会社との認識のズレを回避しやすくなるでしょう。また、のれんや収益認識、有給休暇引当金といった自社における現状を表す場合、日本の会計基準と比べてIFRSの方が適切に表現できるケースもあります。

その他、海外投資家へ対する説明がスムーズになり、資金調達も円滑に行える点はIFRSを取り入れるメリットといえるでしょう。グローバルな事業を展開する企業、または海外進出を検討している企業にとっては、メリットを享受しやすい会計基準です。

IFRS検定とは?

IFRS検定とは

IFRS検定は、ICAEW(公認会計士協会)が認定する日本向けの資格試験です。その名の通り、IFRSに関する幅広い知識と理解力を測るために実施されています。IFRSを適用している国をメインに、世界100ヶ国以上の国で浸透しており、注目度が高まっている国際資格の1つです。そのため、以前は英語でのみ受験可能でしたが、現在は日本語も対応しています。

IFRS検定が注目されている理由

金融庁が2020年に発表した「会計基準を巡る変遷と最近の状況」によると、IFRSを任意で適用した企業は年々増加傾向にあります。全体から見ればごく少数の企業にすぎませんが、この先のIFRS導入が益々増えていく可能性は充分にあります。こうしたIFRS導入増加の波を受けて、IFRS検定も注目されています。IFRSを導入している企業の監査を担当する会計士はもちろん、IFRSの将来的な普及を見越して受験を検討するのも手です。

BATICとの違い

国際的な会計資格として、BATICも有名です。BATICもIFRS検定と同じく、グローバルな会計知識と熟練度を測ることができます。BATICは、英文簿記に代表される英語での会計処理について課題となり、英語でのみ受験可能です。日本語でも受けられるIFRS検定との決定的な違いともいえます。
また、IFRS検定は合否が判定されるのに対し、BATICは1000点満点のスコア制です。4段階にランク分けされており、高スコアをとればグローバルに活躍できる人材として評価されます。

BATICについて、もっと知りたい方は、「グローバルな時代だからこそ!BATICはこれからの経理業務に不可欠!」で詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。

IFRS検定後の活用方法

IFRS検定があれば、IFRSに適用した企業で会計業務を行いやすくなります。現在の日本だとIFRSは一部の企業でしか導入されておらず、選択肢は非常に少ないのが現状です。ただ、繰り返しになりますが、IFRSの導入する企業は増加傾向にあります。将来的な需要を考慮すれば、活躍の場となる企業も増えてくるでしょう。

また、公認会計士の資格を持つ人なら、監査法人でIFRSの知識を活かすことも可能です。公認会計士とIFRS検定を両方持つ人は少なく、転職におけるアピール材料として活用できます。ただし、一般企業においては、IFRS検定のみを取得していても会計の実務とリンクすることが少ないのが難点です。そのため、簿記やその他の実務経験と合わせて取得することをおすすめします。

IFRS検定を目指すのにおすすめの人とは?

先に挙げた通り、IFRS検定を取得しておくと、海外取引を手がける企業へのアプローチに使えます。そのため、就活を控えている大学生や大学院生におすすめです。また、IFRSは日本でもこれから広く浸透する可能性があることから、会計システムの開発に携わる方にも役立ちます。

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グローバル化が進む昨今、多くの企業が海外との取引を活発に行っています。取引の中には金銭に関わる内容も必ず含まれており、IFRS検定で得た知識が役立つことがあるかも知れません。こうした背景から、キャリアアップを望む財務担当者にもおすすめの資格といえます。また、こうした企業をサポートするコンサルタントにとっても、取得しておいて損はない資格です。

会計求人プラスでは、会計業界に特化した求人を取り扱っています。高度な知識を身につけ、キャリアアップを望む方にとっても、活用できる情報が多くあるはずです。現在の職場でのキャリアアップが望めない場合には、転職をするのも一つの手段です。また、転職で失敗しないために欠かせない自己分析や企業分析について細かく解説した攻略法も紹介しています。ぜひ一度ご覧ください。

IFRS検定を取得するメリット

現在の日本ではIFRSを導入している企業が少ないとはいえ、IFRS検定を取得しておくとメリットもあります。IFRS検定を受けるうえで、どのようなメリットがあるのかを把握しておくと、合格後の活用方法に対するイメージも持ちやすいでしょう。
IFRS検定を取得した際のメリットを2つご紹介します。

IFRSを導入する大手企業や外資系に転職できる

大手企業や外資系企業は、IFRSの知識を持つ人材を重視しているケースが少数ですがあります。現在、IFRSを導入していない企業でも、規模が大きな企業は将来を見据えてIFRSのスキルを求めるようになる可能性はあります。そのため、転職先として大手や外資系を望んでいる場合、IFRS検定の取得は転職の成功率を高めるカギとなります。

年収アップが期待できる

世界的に浸透しているIFRS検定ですが、日本ではまだIFRSに詳しい人材が少ないのが現状です。そのため、IFRSを導入しようと検討している企業にとって、IFRS検定を取得した人材は、頼りになる存在といえるでしょう。IFRSを取得することで、他の経理担当者との差別化が明確になり、ひいては年収アップも期待できます。

IFRS検定を受験するには

IFRSについて詳しく理解できたところで、IFRS検定の概要や受験方法について把握しておきましょう。出題傾向や難易度がわかると、試験の対策をするうえで非常に役立ちます。また、IFRSが実施される時期や場所を確認することで、試験勉強のスケジュールを立てやすくなるでしょう。

受験概要

IFRSは、年に3回行われるのが通例です。基本的に2・6・11月に、東京と大阪で実施されます。受験資格に必要なものはありません。そのため、受講料47,300円を支払えば誰でも申し込むことができます。IAS(国際会計基準)およびIFRSの基準をベースとして、60問出題されるマークシート形式です。正解率が60%を超えると合格と判断されます。

2021年6月に行われたIFRS検定の合格率は83.3 %と非常に高いものでした。しかし、2021年2月の試験では55.0%と開きがあります。(※1)つまり、開催されるたびに難易度が異なることがわかるでしょう。

※1IFRS検定「受験者データ」

出題傾向

IFRS検定では、簿記2級レベルに相当する問題が出題されます。ただし、退職給付や税効果会計など、簿記では該当しない範囲も含まれているため要注意です。おおよその出題基準は公表されていますが、理論的な問題や計算問題も踏まえて出題されます。また、さまざまな論点を交えて出題されるため、横断的な知識が必要となるでしょう。

こうした出題傾向を踏まえると、簿記2級程度の知識に加えて、IFRSについての幅広い知識を得ておかなければなりません。特に、簿記の勉強では出てこない言い回しや観点については、しっかりと勉強する必要があります。

IFRS検定に合格するために必要な勉強法とは

IFRS検定に合格するための勉強法

IFRS検定で合格するためには、簿記に加えてIFRSに関わる専門的な知識が必要となります。出題傾向を踏まえてしっかり勉強すれば受かる確率が高いとはいえ、勉強法を押さえておかなければ効率的に知識を得ることができません。続いては、IFRS検定に合格するための勉強法について解説します。

IFRS検定は独学でも合格できる?

IFRSの知識を得るための参考書はいくつか市販されているため、独学で学ぶことも可能です。自分のペースでコツコツと学びたい場合は、独学でも問題ありません。

ただし、参考書選びは慎重に行う必要があります。IFRSの基準について詳しい解説がされていることや日本基準との違いがわかりやすく説明されたものを選ぶようにしましょう。参考書をしっかり読んだうえで、練習問題を繰り返し解き、試験問題に慣れることが大切です。

IFRS検定の対策講座について

IFRS検定に向けて独学で学ぶのも1つの手段ですが、受験効率を高めて知識を得るためにはIFRS検定の対策講座を受けることをおすすめします。特に、IFRS検定を運営している団体「アビダス」が開いている講座は、IFRSを初めて学ぶ方に最適です。(※1)運営母体だけあって、最新の試験傾向を踏まえた教材が提供され、効率よく学習することができます。

また、通学コースのほかにe-ラーニングを活用した講座もあり、2年間の受講期間中であれば時間や場所を問わずいつでも視聴できるのが魅力です。無料のオンライン体験講義もあるので、雰囲気を知ってから受講を検討するのも良いでしょう。

※1IFRS Certificate(国際基準検定)プログラム | アビタス/Abitus

まとめ

IFRS検定は、日本でもこれから浸透する可能性のある資格です。まだ導入している日本企業は少ないとはいえ、今のうちからIFRSの基礎を勉強しておくと、今後の転職活動やキャリアアップにも役立つでしょう。ただし、IFRS検定だけを取得していても、日本における会計の実務がわかっていなければ、仕事にフル活用することはできません。簿記をはじめとする会計の資格を併用しながら、効果的にキャリアに活用することをおすすめします。

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実際のところ、IFRSを導入している企業は日本ではごくわずかです。しかし、高度な専門知識を持っているという事実そのものは、転職の際のアピールポイントになる可能性があります。そうした方が転職を行う際のサポートも手がけていますので、ぜひご覧ください。

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