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経理の繁忙期を把握する

経理の繁忙期はいつ?繁忙期の業務と経理の転職活動に向いている時期についても解説

2023/11/06

経理の仕事には繁忙期があります。繁忙期には、プライベート時間を確保することも難しく、転職活動をするのが難しいと感じることもあるでしょう。
この問題に対処するために、繁忙期を見極め、業務を効率的に進める方法を模索する必要があります。
そこでこの記事では、経理の年間業務スケジュールと繁忙期を乗り越える方法についてご紹介します。

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経理の繁忙期はいつ

具体的に経理の繁忙期はいつなのでしょうか。

3月~5月、6月、7月、12月~1月

経理業務のピーク期は通常、3月~5月、6月、7月、12月~1月です。その理由は、多くの企業が3月を会計年度の締め切りとしているためです。
3月からは決算の準備が本格的に始まり、4月から5月にかけて決算業務が行われ、6月には株主総会が開催されることが多いため、業務量が増加します。
7月は従業員の各種保険手続きが行われます。また、年末調整やその後の処理に伴う書類作成や提出なども、12月から1月にかけて多くの業務が発生します。
経理業務は通常、日次、月次、年次の3つのカテゴリに分かれます。これらの3つの業務が同時に発生する時期に、経理業務は特に多忙となります。

経理の繁忙期の業務とは

経理の業務が忙しい理由について説明します。

決算業務

決算業務は、経理の中でも最も労力がかかり、手続きが複雑な業務の一つです。決算は、税金を公平に支払い、金融機関や株主に正確な情報を提供するために法律で定められています。
また、企業自体が経営状況を評価するのにも重要です。

決算業務では、まず、当期の取引記録を確認し、実地棚卸しや残高確認を行い、企業の資産と負債を評価します。
次に、これらの情報をもとに証憑綴り、総勘定帳、勘定科目別の詳細データを整理し、税務署などの行政機関へ提出するために必要な書類を作成します。
また、減価償却を行って資産の価値を確定し、決算書類の作成に進みます。
決算書類の主要なものには、財政状態を示す貸借対照表、当期の利益と損失を示す損益計算書、現金取引に関するキャッシュフロー計算書などがあります。
これらの書類を正確に作成し、提出しなければなりません。

また、決算業務では、法人税を申告し、納税するための申告書も作成します。
法人税、消費税、地方税などの申告書や、企業の概況を説明する書類を提出する必要があります。
法人税の申告と納税期限は、決算日から2ヶ月以内と決められているため、期限に迫られる中で業務を進めることになります。

株主総会

株主総会(株主に対する業績報告の場合)は、決算日から3ヶ月以内に実施しなければなりません。株主に通知を送り、必要な書類を整え、確定申告の準備と併せて5月末までに全てを整えなければいけません。
株主には、前もって報告書や財務諸表を提供し、会社の状況を理解できるようにします。
株主総会では、取締役からの報告のほか、株主からの質問応答も行われます。質問に適切に答え、投資家との信頼関係を築く必要があるため、
通常、取締役や役員は質問予想のリストを持参します。

年末調整

年末調整は、すでに源泉徴収された所得税と、1年間の給与に基づいて正確な徴収額を調整する業務です。

まず、担当者は全ての従業員から控除関連の書類を収集します。従業員が忙しくて提出が遅れることもあるので、従業員の数が多いほどこのステップが大変です。
次に、各控除に基づいて正確な所得税を計算し、源泉徴収票を作成します。これには、従業員本人用、税務署提出用、市区町村提出用の3つのフォームが必要です。
そして、支払調書や給与支払報告書などの4つの書類を作成し、関連機関に提出します。

年末調整は、経理のプロでなくてもプレッシャーを感じる業務ですが、経理担当者は膨大な計算を1円たりとも誤らないように行わなければなりません。

賞与支払い

毎月の給与支払いと年に数回の賞与計算も非常に重要です。
通常、経理部門がこれらの業務を担当しますが、総務部や人事部が行うこともあり、外部の専門家(税理士や社会保険労務士など)に委託することもあります。

賞与は、契約や就業規則に基づいて支給額を計算し、控除額を差し引いて最終的な手取り額を算出します。
賞与計算は月々の給与計算とは異なるため、ルールを忘れがちであり、最新の控除率や税額を適用するための労力もかかります。
経理部門が担当する場合、これらの業務は非常に負担の大きいものになります。

経理業務の忙しさを軽減する方法3選

経理業務の忙しさを軽減する方法

月次や年次の経理業務の忙しさを軽減する方法は何でしょうか。業務を効率化する方法について説明いたします。

会計ソフトの導入

会計ソフトの導入は業務を効率化に繋がります。これにより、これまで手動で行っていた複雑な経理業務を自動化できます。
会計ソフトを使用することで、各種帳簿書類の作成や確定申告業務が効率的に進められ、財務状況をリアルタイムで確認できる利点もあります。

業務効率化を進める

領収書や契約書などの書類を紙で管理している場合、ペーパーレス化を推進し効率化することもおすすめです。
書類を電子データとして管理することで、業務の柔軟な遂行が可能になり、場所や時間に制約されずに作業できます。
また、郵送や書類の取り回しにかかる手間と費用を削減できるのもメリットです。

事前準備をする

繁忙期に入る前に、業務の準備や新入社員のトレーニングなど、時間的な余裕のある段階でこれらを行うことが効果的です。
経理業務には書類やデータの整備が必要な部分も多いですが、例えば紙の書類を電子化する作業など、ある程度の期間が設けられる仕事もあります。
できるだけ事前に必要な下準備を進めておけば、繁忙期の負担を軽減できます。

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経理の転職に向いている時期

経理の転職に向いている時期はいつなのでしょうか。

1~2月

多くの企業の経理部門では、繁忙期と閑散期がはっきりしており、通常、決算期に近づくと経理業務が急増し、従業員は残業が増えます。
この繁忙期には、経理スタッフが最も必要とされる時期です。
日本の企業では、特に3月から5月にかけての期間が決算処理のピークであり、経理部門はこの時期に特に忙しくなります。
そのため、多くの企業は人手不足に備えて、1月から2月にかけてハローワークや転職サイトなどで求人情報を出すことが一般的です。

経理からキャリアチェンジするなら

経理業務は企業の経営に密接にかかわっており、経理担当者は企業にとって極めて重要な存在です。
経理の経験は、他の職種への転職を考えている場合でも、大きな魅力となります。
経理の経験を次のキャリアステップでどのように生かすかをイメージし、それに基づいて行動しましょう。

会計士・税理士

経理職の方がキャリアアップを考える場合、公認会計士資格や税理士資格は非常に有用です。

税務に特化した知識を獲得したい場合、税理士資格の取得がおすすめです。
税理士資格を取得すると、税理士法人でのキャリアを積むことができます。
特に国際税務や高度な組織再編に関連する税制に興味がある場合、Big4(大手4大会計事務所)の税理士法人での経験を積むことが考えられます。
税理士としての経験を積んだ後、独立するか、一般企業の税務部門での経験を積み、管理本部長などの役職を目指すキャリアパスが考えられます。

一方、経理や日本のディスクロージャー制度に特化した知識を獲得したい場合、公認会計士資格の取得がおすすめです。
公認会計士試験は難易度が高いため、働きながら試験に合格するのは難しい場合もありますが、合格すれば非常に価値のある資格となります。
公認会計士資格を持つことで、経理やコンサルティング分野でのキャリアアップが可能となります。

IR

IRの役割とは企業が株主や投資家に向けて、財務状況や経営成績、キャッシュフロー、将来の展望などを広報する重要な活動です。
企業の資金調達にとっても重要な要素であり、IRの役割はますます拡大しています。
IRの仕事では、株主、投資家、取引先など多くの利害関係者とコミュニケーションをとるスキルが非常に重要です。
実際、経理のバックグラウンドを持つ人々の中には、IRのポジションで活躍し、企業の業績について他の人々とコミュニケーションをとるのが好きな方も多いです。

会計コンサルタント

経理の経験は、コンサルティング会社でも非常に役立ちます。

コンサルティング会社は、企業に対して財務や会計に関するアドバイスを提供することが多いです。
中には、経営戦略や業務プロセスの改善など、より具体的な指導を行うコンサルティング会社もあります。

経理の業務を通じて、財務や会計の知識を深めてきた人は、その知識を活かしてコンサルティング会社で活躍することができます。
こうした会社では、多種多様な企業と関わる機会があり、財務や会計のスキルをさらに磨く絶好の機会といえるでしょう。

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投稿者情報

会計業界ライターZEN
会計業界ライターZEN
税理士や公認会計士、会計業界に関する記事を専門に扱うライター。会計業界での執筆歴は3年。自身でも業界についての勉強を進めながら執筆しているため、初心者の方が良く疑問に思う点についてもわかりやすくお伝えすることができます。特に業界未経験の方に向けた記事を得意としています。

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