会計求人TOPICS

会計業界で働く人と、目指す人の業界トピック

会計求人プラスに戻る

日商簿記1級とはどんな資格なの?

日商簿記1級合格への道を徹底解説

 会計業界にお勤めされていたり、目指している場合、多くの方が日商簿記2級を取得されているのではないでしょうか。

 簿記2級までは独学で目指せる資格でしたが、簿記1級はどうでしょうか?非常に難易度が高く、合格率も一気に下がってしまうということはご存知ではないでしょうか。

 では、実際に日商簿記1級の取得を目指す場合の試験内容の詳細や、難易度、また取得した際のメリットなどの詳細を解説いたします。

簿記1級の試験詳細

試験範囲

試験科目 試験時間(途中、休憩あり) 合格基準
商業簿記 90分 70%以上
ただし、1科目ごとの
得点は40%以上
会計学
工業簿記 90分
原価計算

 簿記1級は、「商業簿記(+会計学)」と「工業簿記(+原価計算)」で構成された試験です。試験制度上は、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4つに分かれますが、商業簿記と会計学は、「企業外部のステイクホルダーのための会計」、工業簿記と原価計算は、「企業内部の経営者や中間管理職(マネジャー)のための会計」なので、大きく2つに分けることが可能です。

 「商業簿記」では、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算する技能が問われ、「会計学」では、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対して、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うための技能が問われます。

 「工業簿記」は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能が問われます。原価計算は、経営を管理するために必須の知識です。

試験日・受験料

直近の日商簿記1級の試験日と受験料は下記の通りです。
簿記2級、3級と違い、簿記1級は年2回のみですのでご注意下さい。
一人でも多くの人に受験機会を提供することを目的に、第158回試験(2021年6月13日施行)から年2回の全国統一試験日に施行されるようになりました。

試験日・回 受験料(税込)
2021年6月13日(日) 第158回 1〜3級 1級 7,850円
2級 4,720円
3級 2,850円
2021年11月21日(日) 第159回 1〜3級

試験開始時間

試験開始時刻 9:00となっています。
注意点としては、前半のみ・後半のみの受験はできませんのでお気をつけ下さい。
また、集合時刻などは受験する会場によって異なるため、必ず受験票をご確認することを覚えておいて下さい。

合格発表

合否発表の期日や方法は商工会議所によって異なります。受験された商工会議所にご確認ください。
商工会議所検索はこちら

合格された方は、合格したことを永久に証明する書類ですので必ず合格証書をお受け取りください。
ただし、合格証書を紛失された際は合格証明書を発行してくれますのでご安心ください。発行方法・発行費につきましては最寄りの商工会議所までお問い合わせすることが必要です。

日商簿記2級を取得していると活躍できる求人をご紹介!

簿記1級の難易度、合格率は?

 簿記1級の難易度は、公認会計士試験・税理士試験を除く簿記関連資格試験の中で最も合格率の低い試験となっています。

 近年の合格率は10%程度を推移しています。2級の合格率が20%程度であるのに対して、1級は10%ですから、単純に考えれば2級の2倍難しい試験になります。

 合格率は10%もあるのかと思う人もいるかも知れませんが、簿記1級受験者の多くは公認会計試験合格を目指している人、税理士を目指している人が中心なので、そういったモチベーションの高い人のなかから10%程度しか合格できないと理解すべきです。

日商簿記試験を主催する日本商工会議所のホームページで、簿記1級のレ
ベルは、次のように説明されています。

「極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル」
 
 簿記1級の特徴として、2級までの試験と違い、会計基準や会社法、財務諸表規則などの法規をきちんと理解しなければ合格できない試験となっている点、経営管理や経営分析など、実際の経営に会計情報を活かせるかどうかを問われる試験になっている点が挙げられます。簿記2級までの試験とは異なり、単に帳簿への記入ができれば良い試験ではないということです。

参考:【公式】日本商工会議所の簿記検定

簿記1級を取得すれば税理士、公認会計士を目指すことも可能

 簿記1級に合格しなければ税理士試験は受験資格を得られません。公認会計士試験を受ける多くの人が、公認会計士試験の前の腕試しとして、簿記1級を受験しています。

 したがって、簿記1級は公認会計士・税理士の登竜門として位置づけられています。会計・税務の専門家として働く人であれば、簿記1級は必ず取得しておくべき資格です。税理士試験を受験するためには、日商簿記1級もしくは全商簿記1級への合格が必要なので、日商簿記1級が会計・税務の専門家となるための登竜門として位置づけられているのです。

簿記1級を取得することができれば、一般企業の経理や財務のみならず、会計事務所や税理士法人への就職や転職も有利に運べるだけの魅力がある資格とも言えます。

簿記1級を取得したら考えるキャリアパスとは

簿記1級合格に必要な勉強時間

 すでに説明したように、簿記1級は会計専門職として働く人の登竜門です。試験に合格すれば、会社で働くビジネスパーソンとしては、上場会社の経理部として働ける能力があることの証となります。

 それだけ難しい試験ですから、簿記1級に合格するためにはそれ相応の時間が必要です。一般に、簿記1級に合格するためには毎日演習問題を解くことを繰り返しても1年程度はかかると言われています。

2級に合格できる程度の力がある人が、毎日5時間程度の時間勉強した場合、1ヶ月ではおよそ300時間程度の時間勉強することになります。これを1年間繰り返すことになりますから、およそ3600時間程度の勉強時間が必要です。社会人として働く人が毎日5時間勉強時間を確保することは難しいと思います。したがって、多くの社会人の人はそれ以下の勉強時間で簿記1級合格を目指さなければなりません。

 およそ3500時間から4000時間程度の勉強時間を確保しないと、1級試験には合格できないでしょう。

 しかも、簿記1級は年に2回しか試験日がないことも注意しなければなりません。

これだけ膨大な勉強時間を必要とする難易度の高い資格ですから、税理士、公認会計士を目指されている事が前提であるなら、簿記1級は取得をせず、直接税理士や公認会計士試験に挑むための勉強時間にあてたほうが効率がいい場合もあります。

簿記1級と税理士試験の簿記論の出題範囲は90%近く重複しているといわれているのです。しかし、簿記1級を合格したからといって税理士試験の簿記論の科目合格ができるかというと、必ずしもそうとは言えません。税理士試験の各科目の試験は問題量が多いことや、難しい設問が用意されていたりと、知識の理解だけではなく応用力を必要としたりするため、税理士試験に挑む際には、その対策をする必要があるのです。

税理士を目指している人が簿記1級を取得するメリットとして考えられるのは、勉強時間を短縮することが可能だということです。
簿記1級を取得する過程で、簿記論、財務諸表論のための知識が身につきますので、勉強時間を大幅に短縮できます。

独学で日商簿記1級の取得は無理なのか?

 簿記2級に独学で合格できた人であれば、独学で1級に合格することも可能です。簿記勉強の仕方がわかっていれば、効率的に勉強を進められるはずです。

 独学で勉強する場合、簿記1級の試験範囲が広いので、予備校に通う学生と比較して、圧倒的に問題演習の量が不足してしまいます。したがって、独学で勉強するのであれば、積極的にアウトプットをすることを心がけなければなりません。

 実際の簿記の試験は、計算問題が解ける必要があります。それも時間内に素早く解答できるようにならなければなりません。したがって、簿記の勉強のポイントはアウトプットの量にあります。テキストの内容や例題を解くことよりも、演習問題や過去問に積極的に取り組めるように勉強の計画をたてることが大切です。

日商簿記2級を取得していると活躍できる求人をご紹介!

簿記1級を取得するメリットはあるのか?

 簿記1級を取得すれば、会計に関する高い専門知識を有していることの証となるだけではありません。会計の高い専門知識に加えて、会社法を始めとする法律の知識、会計情報を経営に役立てられる高い能力を持っていることの証にもなります。

 したがって、簿記1級の取得は、高い会計専門知識を持っているだけではなく、実際の現場でその知識を活かせるという証となりうる試験です。

 こうした能力は、会計業界のなかだけで必要とされているわけではありません。会計の知識は経営を数字で理解するためには必須の知識です。経営に携わる人であれば、その知識は大いに役立てることができます。多くの人は会社で働いているでしょうから、会社で働く人であれば、簿記1級の知識は、必ず活かせるはずです。

 より高いレベルで会計知識を有しているということは、経営を理解する上で必須の知識ですし、実際に会計情報を経営に活かせることは、どんな規模の会社であっても重宝される人材となるはずです。

簿記1級を取得するメリットとは

簿記1級の取得をおすすめする方

 簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。特に、簿記1級は、大企業を前提とした高度な会計知識が問われますし、その知識を実際に経営のために活かせるかどうかが問われます。

 簿記を理解することによって、会計事務所や企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚を身につけられるので、日頃の仕事のなかでコストを意識できるようになるとともに、取引先の経営状況を把握できるようになるので、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。

 このように、簿記1級は自分のキャリアップを考えている全ての社会人におすすめの資格です。

まとめ

 日商簿記1級は非常に難易度も高く、合格率も難関国家試験なみということが理解いただけたと思います。また、毎日勉強しても1年くらいは勉強することが必要になるケースが大半です。しかし、晴れて資格を取得できれば多くのメリットがある資格です。

 簿記2級を持っているから1級も取りたいという気持ちで安易に勉強を始めると、苦労も多いかと思います。事前に情報収集をして、戦略的に試験勉強に挑むようにしましょう。

 また日商簿記1級を取得していれば、年収アップを目指すことも十分可能です。

 もし、簿記1級を取得したら転職をしようと考えているのであれば、会計業界専門の転職サイトで探すことをおすすめします。苦労して取得した日商簿記1級の価値は、会計業界であれば正しく理解してくれますし、評価もされます。専門転職サイトであれば、求人には資格も詳しく条件設定されているので、求められている資格やスキルでのミスマッチが起こりにくく、効率的に転職活動をすすめることができるでしょう。

未経験でも会計業界へ転職したいなら「会計求人プラス」

未経験から税理士を目指すなら「会計求人プラス」


会計に関わる業務には専門知識が求められるケースが多々あります。また、税理士や簿記資格を取得することでキャリアアップが図れる業界でもあります。自分のスキルを上げる努力も大切ですが、一番大切なのは、「資格取得を支援してくれる環境」であるかどうかです。会計事務所によっては、試験対策用に「有給休暇」や「費用補助」を用意するところもあります。未経験でも会計業界で働きたいなら、会計業界の求人を専門とした求人サイト「会計求人プラス」がおすすめです。会計求人プラスは、特にこのような方に向けた求人をご用意しています。

●未経験でも会計業界で働きたい
●将来的に税理士を目指して勉強しながら働きたい
●これまでの税務に関わった経験を活かしたい

会員登録(無料)とすると、スカウト受信が可能で企業から直接スカウトメールが届くシステムになっています。転職に成功した事例も紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください

投稿者情報

会計求人プラス
会計求人プラス会計業界専門の転職・就職サイト
会計事務所や税理士法人、一般企業の経理職など会計業界の求人情報が豊富な「会計求人プラス」は、あなたとあなたを必要としている企業様を繋ぐ求人マッチングサイトです。
異業種から会計業界へ転職を希望している方をはじめ、これから税理士や公認会計士を目指す未経験の方や、今までの税務・会計の知識・経験を活かして年収アップやスキルアップしたい方を全力で支援いたします。

ピックアップ求人

-公認会計士, 税理士, 経理, 経理の資格
-, ,