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中小企業診断士の年収とは

中小企業診断士の平均年収とは!高収入は現実的に可能なのか?

2023/11/01

中小企業診断士は、経営コンサルティングにおける国家資格であり、難易度の高い資格の1つです。

高難易度にも関わらず受験者数は毎年増えており、受験者数は令和4年度は2万人以上の人が受験している人気のある資格です。

中小企業診断士の年収は現実としてどうなっているのでしょうか。平均年収の他、仕事内容ごとの報酬や年収アップの方法などについて紹介します。

果たして稼げる、儲かる資格なのか、仕事に役にたつのか知りたい方は是非ご覧ください。

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中小企業診断士の年収はどのくらい?

中小企業診断士は、企業の経営を診断し、的確にアドバイスする役として欠かせない存在です。国家資格であり、高いスキルを持つこの仕事の年収はどれくらいなのでしょうか。

中小企業診断士には、収入が高額な人もいればそうでない人もいます。全体の平均年収は、約740万円と言われています。国税庁発表の「令和2年分民間給与実態統計調査結果について」によると、給与所得者全体の平均年収は433万円です。給与所得者の全体と比較すると300万円ほど上回っているため、高収入といえるでしょう。

データから見る中小企業診断士の年収

中小企業診断協会が実施した「中小企業診断士活動状況アンケート調査」によりと、中小企業診断士の年収は以下の通りです。

金額 回答数 構成比(%)
300万円以内 83 14.3
301~400万円 51 8.8
401~500万円 58 10.0
501~800万円 124 21.4
801~1,000万円 66 11.4
1,001~1,500万円 89 15.4
1,501~2,000万円 39 6.7
2,001~2,500万円 25 4.3
2,501~3,000万円 16 2.8
3,001万円以上 28 4.8
合計 579 100.0

アンケート回答者の34%が、年収1,001万円以上という結果になっています。アンケート結果からも、中小企業診断士の多くが高収入を得ていることがわかります。
引用元:一般社団法人 中小企業診断協会「中小企業診断士活動状況アンケート調査」

男性の中小企業診断士の平均年収

年齢 平均年収
20~24歳 約290~320万円
25~29歳 約360~410万円
30~34歳 約377~477万円
35~39歳 約390~493万円
40~44歳 約430~550万円
45~49歳 約490~620万円
50~54歳 約550~660万円
55~59歳 約545~655万円
60~65歳 約346~650万円

男性は、20代前半ではあまり収入は高くありませんが、40代になると年収が500万円を超える人も出てきます。年齢が上がると平均年収も上がる傾向にあります。

女性の中小企業診断士の平均年収

年齢 平均年収
20~24歳 約290~320万円
25~29歳 約314~330万円
30~34歳 約330~360万円
35~39歳 約340~370万円
40~44歳 約380~420万円
45~49歳 約440~470万円
50~54歳 約500万円
55~59歳 約500万円
60~65歳 約300~500万円

女性は20~24歳までは男性と平均年収が同じですが、年齢が上がっても年収はあまり上がらないという特徴がみられます。50代になっても年収は500万円を超えないこともあるようです。
引用元:中小企業診断士の平均年収・独立開業後の給料は?3000万稼げる? | JobQ[ジョブキュー]

中小企業診断士の年収が高い理由

中小企業診断士の年収が高い理由

中小企業診断士はサラリーマンの平均年収よりも平均年収が高い傾向にあります。なぜ年収が高いのか、その理由を4つ紹介します。

国家資格だから

中小企業診断士は、国家資格です。合格率は20~30%程度と難易度が高く、専門性が高いため年収も高い傾向にあります。また、日本で唯一の経営コンサルティングの国家資格であることも、収入が高い理由の1つです。資格保有者は信頼性が高く、安心して診断を任せることができます。

独立している人が多いから

中小企業診断士は、サラリーマンよりも独立開業するほうが年収が高くなる傾向にあります。

中小企業診断士活動状況アンケート調査によると、「あなたは中小企業診断士として独立していますか?」という質問に対して、「中小企業診断士として独立している」と回答した人が47.8%という結果が出ています。

独立すればすぐに年収アップに繋がるというわけではありません。独立するまでの間に経験を積み、知識を得たり人脈を作ったりしながら準備をすることが大切です。

多くの場合、独立後は公的業務や民間業務の仕事を請け負うことになります。行政から業務を委託できれば、安定した収入が期待できます。

他の資格も活かしている人が多いから

中小企業診断士の資格を持っている人は、ダブルライセンスで取得する人が多いというアンケート結果があります。中小企業診断協会の「中小企業診断士活動状況アンケート調査結果について」では、72.2%の人が中小企業診断士以外の資格を持っていることがわかりました。複数の資格を保有すると様々な分野で活動しやすく、仕事の幅が広がるため、年収が高くなります。

企業勤めでも役立つ資格だから

中小企業診断士は、社内でも新しい事業・プロジェクトに参入しやすい資格です。自分が勤務する会社の経営に関して、助言することができます。直接給与アップに繋がらなくても、上司からの好評価が期待できるでしょう。将来的な昇給も期待できます。企業の中には、資格手当が給与に上乗せされることもあります。資格を保有していない人よりも、毎月数万円給与にプラスされますので、一般的な企業に勤務した場合でも高収入を見込むことができます。

中小企業診断士の就職先による年収の違い

中小企業診断士は、就職先によって年収に違いがあります。コンサルティング報酬の内訳は次の表のとおりです。

平均報酬(平均) 最高報酬(平均) 回答数 構成比(%)
経営指導 97,000円/日 141,000円/日 1,092 29.78
講演・教育訓練 130,000円/日 191,000円/日 892 24.33
診断業務 108,000円/日 207,000円/日 807 22.01
原稿執筆 5,000円/枚(400字) 6,000円/枚(400字) 444 12.11
調査・研究 49,000円/日 87,000円/日 432 11.78
有効回答数 3,667 100.00

引用元:J-SMECA「データで見る中小企業診断士」

一般社員として会社に勤めている場合

企業の一般社員として勤めている場合、「有資格者として就職する」「働きながら資格を取って活かす」「資格を持って転職する」というパターンがあります。

就職前に資格を取得し有資格者として就職した場合、平均年収は300~400万円台です。働きながら資格を取った場合、元々の給与に資格手当が数万円プラスされるケースが多くなっています。一般企業では、資格を取っても大きく収入が上がることは少ないでしょう。安定した収入が欲しいという方には、適しています。

経営コンサルタントとして勤めている場合

中小企業診断士の資格を保有している人は、企業である程度の経験を積んでから、中小企業のコンサルタントとしての仕事を行う場合もあります。

経営コンサルタントとして働き始めたばかりの人の平均年収は500万円程度です。経験を積むことで役職が上がり、年収アップが期待できます。実力があれば、5年程度の経験を積むことで年収が1,000万円を超える人もいます。
資格を有することだけで満足せず、スキルアップで更なる年収アップが期待できます。

独立開業している場合

中小企業診断士として独立し、自分が対応できる数でコンサルタントをしている人が最も高収入を得ている傾向にあります。中には、年収2,000万円を超えている人も少なくありません。

国家資格を持っていても企業に勤めているだけでは、期待するほどの年収アップは難しいでしょう。

当然ですが、独立しただけで収入がアップするわけではありません。高収入を得るためには、集客力と営業力が必要です。近年、SNSやWebサイトを活用して集客する人もいます。日本企業の9割以上が中小企業と言われており、新型コロナウイルスの影響もあり、業績が悪化している企業は少なくありません。営業力を発揮することで、顧客を獲得することができるでしょう。

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中小企業診断士が年収を上げるためには

「中小企業診断士として年収を上げたい」と思う方は多いでしょう。中小企業が多く需要のある日本では、少数派ではありますが年収が2,000万円を超える人もいます。年収を上げるためにはどうしたら良いのか、主な方法を3つ紹介します。

転職する

現在勤務している会社での収入アップが望めない場合は、転職するという方法があります。転職先を探す際には、中小企業診断士に資格手当をつけている会社に注目すると良いでしょう。

転職をするにあたり、中小企業診断士の資格を有することは有利です。中小企業診断士としての求人は少ないのですが、実力があれば即戦力として評価される可能性があります。

転職先として多いのは、コンサルティングファームです。他にも、製造や人材、サービスの事業会社の経営企画やITソリューション企業などが挙げられます。いずれの企業でも、中小企業診断士の資格を持っているだけでは収入アップに繋げることは難しいです。しっかりと実績をあげてから転職をすると良いでしょう。

副業として始める

収入を上げる方法の1つとして、企業に勤めながら土日や時間にゆとりがある時に副業として働く方法があります。確実に現在の収入にプラスになるため、収入アップの王道といえる方法です。副業として始めることは、開業や企業をする時のようなリスクがないため、始めやすいでしょう。

やり方としては、クラウドソーシングという方法があります。クラウドソーシングとは、インターネット上で業務を外注する方法です。依頼主との条件が合えば、案件を得られるメリットがあります。Webに強い方や自由な時間が多い方におすすめの方法です。
他にも、Webサイトの原稿執筆や補助金の申請手続きなどの手伝いという方法もあります。将来独立を考えている方は、経験値を上げることもできます。

独立する

個人やコンサルティング会社を立ち上げて専門的に仕事をすることで、収入アップが期待できます。

もちろん独立して開業をすることはリスクをともないますが、定年退職後に独立することで、リスクを軽減することができます。定年退職後に中小企業診断士の資格を活かして独立することで、自分のペースで無理をせずに収入を得ることができます。
他にも、フリーランスエージェントに登録するという方法もあります。いくつかのフリーランスエージェントに登録することで、多数の案件の中から選ぶことができます。

中小企業診断士の資格について

中小企業診断士の資格について

中小企業診断士は、国家試験の中で唯一国が認めた経営コンサルタントの資格です。中小企業診断士は、全国の商工会議所との関係が深く、中小企業と行政や金融機関を繋ぐパイプ役を果たすことができます。
中小企業診断士の合格率は、一次試験・二次試験ともに20~30%程度なので、難易度は高いでしょう。

合格するために必要な勉強時間の目安は、1,000時間前後と言われています。すでに税理士や行政書士などの資格を持っている人や簿記検定2級以上を持っている人などは、もう少し学習時間が短くなるでしょう。長期に渡る勉強が必要になるため、しっかりと計画を立てた上で試験に臨む必要があります。

中には「中小企業診断士の資格は役に立たない」という話もありますが、決してそんなことはありません。詳しくはこちらをご覧ください。
中小企業診断士の資格は役に立たない?リアルな年収事情とは

中小企業診断士の資格を活かした働き方をしよう

中小企業診断士は、企業が成長するためのサポート役として欠かせない存在です。中小企業が9割を占める日本では、かなり重要な役割を果たしているといえるでしょう。

中小企業診断士の資格を持っている人、これから取得する人は活躍の場が沢山あります。20代前半では高収入を期待することは難しいですが、経験を積むことで収入を上げることができます。中小企業診断士の約3分の1は年収1,000万円以上あるというデータもありますので、ぜひ検討してみてください。

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