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社労士試験に必要な勉強時間とは

社労士試験の合格に必要な勉強時間とは?勉強方法のポイントも解説

2023/11/01

社会保険労務士は国家資格の中でも難易度が高い資格ですが、人気も高く毎年5万人程度の申し込みがあるほどで、実際に4万人弱の受験者が挑戦しています。

しかし、令和3年度の合格率はたった7.9%、令和2年に至ってはわずか6.4%と難易度の高さが伺える結果となっています。

社労士試験で出題される科目の大半は法律に関係している無いようですので、常に法改正される可能性があり、最新の情報をインプットしなくてはならず、そもそも試験範囲も広いことからも、受験者を悩ます難関試験となっています。

もちろん、誰もができるだけ短い勉強時間で合格したいと考えていると思いますが、効率の良い勉強方法は存在するのでしょうか。

この記事では、社労士合格を目指して計画的に勉強を進めるために、合格に必要な勉強時間について、また試験日に合わせていつから勉強を始めるのが効率的なのか、勉強を進める為のポイントなどについて解説します。

社労士試験の難易度や合格率とは

社会保険労務士試験は国家資格です。

「労働社会保険諸法令に基づく申請書等及び帳簿書類の作成」「申請書等の提出代行」「申請等についての事務代理」の3つについては、社会保険労務士又は社会保険労務士法人でない者が他人の求めに応じ、報酬を得て業として行ってはならないこととされています。この3つが、いわゆる社会保険労務士の独占業務です。

社労士は社会保険や労務管理に関する書類のスペシャリストといわれます。

社会保険、労務管理の指導や相談を受けることもありますし、社会保障法令や労働関連法令などに関する書類の作成、代行作成なども業務の一部です。労働保険に関する書類を代理で提出することもあります。企業の顧問として行政機関の調査なども担当することもあり、社会保険や労務管理などの専門的知識を持つプロです。

社会保険労務士の試験は、昭和44年度から毎年1回実施されており、令和3年度までに53回の試験が実施されています。

社会保険労務士試験の難易度は高いと言えるでしょう。令和3年度の合格率はたった7.9%、令和2年に至ってはわずか6.4%と難易度の高さが伺える結果でした。

令和3年度社労士試験合格率

出所: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター

社労士試験の概要

社労士試験とは、社会保険労務士法(昭和43年法律第89号)に基づく試験制度です。社会保険労務士となるためには、社会保険労務士試験の合格等により社会保険労務士となる資格を有する者が、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録を受けることが必要であり、登録と同時に、都道府県社会保険労務士会の会員となります。

このように、まず試験に合格すると、社労士保険労務士となる資格を取得でき、社会保険労務士名簿に登録することで、社会保険労務士と名乗ることができます。

社労士合格に必要な勉強時間

社会保険労務士は難易度の高い試験なので、相応の勉強時間を確保しなければなりません。学習の開始時期や、その方の習熟度により必要な勉強時間も異なりますが、社会保険労務士試験に合格するのに必要な勉強時間は、800時間~1,000時間と言われています。

1日3時間勉強すると考える場合、266日間〜333日間の勉強が必要です。数字だけ見ると、それほど勉強時間は必要ないと思えるかもしれません。しかし、実際の合格率が5〜10%を推移していることを考えると、試験時間として1日3時間では不十分でしょう。

社会保険労務士試験に合格するための講座を開講している予備校では、社会保険労務士試験合格までにおよそ1年3ヶ月から1年6ヶ月の講座を用意しています。予備校では、予備校の教材を使い、効率的に勉強するということを考えると、独学で勉強する場合はそれ以上の年月を勉強時間として確保しなければなりません。

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勉強を始めるのに最適なタイミングは?

勉強を始めるのにベストなタイミングとは

社会保険労務士試験は年に1回しか試験がありません。したがって、試験の日程から逆算して、勉強を始めるタイミングを考えていきましょう。例年、社会保険労務士試験は、8月に実施されるため、1年間の勉強時間を確保することを考えると、その1年前から勉強を始めるのが良いと言えるでしょう。

予備校が推奨しているように、1年3ヶ月〜1年半の勉強時間を確保するのであれば、試験を受ける前年の1月〜4月に勉強を開始するのが最適なタイミングであると言えます。

試験が年に1回しかないので、その準備期間となる勉強時間を自分の学習状況に合わせてきちんと計画的に考えましょう。

勉強時間をへらすためには勉強法が重要

社会保険労務士試験を突破するためには、長期間にわたる勉強が必要となります。長期間にわたってモチベーションを保つのは大変です。

社会保険労務士試験の合格者の多くは社会人です。社会人の場合、1日中勉強することはできず、終業後の短い時間を有効に活用する必要があるでしょう。自分の学習環境に合わせて勉強方法を自分なりに考えることが大切です。

独学

社会保険労務士試験は、市販のテキストや問題集が充実しているため、独学での勉強も可能です。社会保険労務士は、奇をてらった問題が出題されるというよりも、出題範囲のなかで基礎的な問題をいかに取りこぼしなく得点できるかが重要です。

独学の場合、疑問があっても質問できる環境がなく、講義もないため、自分のモチベーションをいかに保って勉強を続けるかが重要です。受験までに十分な時間を確保し、1日あたりの勉強時間は短くても構わないので、毎日の勉強時間をしっかりと確保するようにしましょう。

スクール

社会保険労務士試験に合格するために通学型の予備校(スクール)に通う人もいます。ただし、先にも説明したように、社会保険労務士の受験者の多くは社会人であるため、通学型の予備校に通える人は限られています。結果として、予備校に通う人は受験者全体の20%程度に過ぎません。

予備校は、毎日のように講義が設定されているので、自分で学習ペースを設定しなくても、予備校の学習ペースにしっかりついていくことができれば、効率的に学習が進められるようになっています。自習室なども充実しているため、学習環境で困ることはないでしょう。テキストや問題集も効率的に学習できるよう工夫されているため、学習期間が短時間でも合格しやすいと言えます。

通信教育

近年では、社会保険労務士試験合格を目指す受験生の多くが通信教育を受けて試験に臨んでいます。通信教育では、自分の好きな時間に学習時間を確保できます。これが最大のメリットです。学習時間を自分で設定しなければならないので、自分で計画的に学習を進めなければなりません。

自宅などで勉強場所を確保しなければならないことにも注意してください。自宅には勉強以外に誘惑も多いことをしっかりと認識しましょう。このように、自分を自ら律することができる人に、通信教育は向いています。他の学習方法と比較して、最も高額となるケースが多いものの、コストをかけてでも短時間で合格したい人におすすめの学習法です。

社労士事務所以外の転職先は?

社労士が活躍できる職場とは

社会保険労務士は、社労士事務所に勤務するのが一般的ではあるものの、近年では、社会保険労務士に対する多様なニーズがあることもあって会計事務所や一般企業へと就職・転職する人も増えてきています。社労士事務所以外に就職・転職した社会保険労務士はどのような仕事を行っているのでしょうか。ここからは、社会保険労務士の新しい活躍の場について詳しく解説していきましょう。

会計事務所

社会保険労務士の活躍の場は会計事務所にも広がっています。従来、会計事務所に限らず、税理士事務所の主業は、会社の記帳代行業務でした。しかし、近年では、これらの業界において、コンサルティング業務のニーズが高まっています。

中小企業にとって、経営について相談できる身近な存在が取引先、銀行、会計事務所・税理士事務所であり、経営における重要な資源の一つである「ヒト」をどのように管理すればよいかということについて経営者からの一定のニーズがあるのです。

こうしたニーズに応えるべく、コンサルティング業務を提供するために会計事務所では、社会保険労務士の資格を持つ人材を重宝するようになっています。社会保険労務士の活躍の場は、人事・労務・社会保険というヒトに関する業務のスペシャリストとして広がっているのです。

一般企業

社会保険労務士の資格を持ちながら、一般企業において活躍する人は多くいます。企業内における人事、労務、社会保険のスペシャリストとして、企業にも一定のニーズがあります。一般企業で働く社会保険労務士は、非開業社労士(企業内社労士)と呼ばれています。銀行などの年金相談窓口担当者、メーカー、社内の労務管理責任者など、社会保険労務士の活躍の場は、業界を問わず多方面にわたって活躍の場が広がっています。

社労士は未経験でも就職・転職できる?現在のニーズとともに解説

まとめ

これまでの記事をご覧いただき、社労士合格に必要な勉強時間についてはご理解いただけたかと思います。

1日あたりの勉強時間によりますが、おおよそ1年間程度の期間が必要となるでしょう。ただし、勉強方法によって合格に必要となる勉強時間も変わってきます。

試験対策をきちんと検討することで効率的に勉強を進め、最適な期間での合格を目指してください。

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