経理事務未経験の転職は難しい?その理由と転職を成功させるポイントとは
経理事務の仕事はバックオフィス系の職種に中でも特に人気が高い職種です。どのような会社でも経理事務は欠かせない業務のため求人数も他の職種よりも比較的安定しており事務職の中でも人気があります。また、営業職のような売上のノルマもなく、安定的で長く勤められると仕事の安定化を希望する人にとっては好意的にとらえている人も多いようです。
この記事では刑事事務の実務未経験者でも転職できる方法や仕事の見つけ方のポイントについて解説します。
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コンテンツ目次
未経験者が経理へ転職するのは難しい?
会計や財務などの専門的な知識やスキルが必要な印象が強い経理事務職に、経理事務の実務未経験という状態から転職できる可能性はあるのでしょうか?
そもそも経理事務職の求人は人気があり、募集がかかると応募者がたくさんいることが当たり前です。もちろん、実務経験者も多く応募していますので、実務未経験者はそこと比較されることになりますので、容易い未経験からの転職が難しいということは想像がつくでしょう。
どの業界も同様に実務経験者が優遇されるのは当たり前で未経験からのキャリアチェンジは厳しいという現実は想像ができます。業務未経験である未経験者にとって経理事務職への転職は難しいといわれる背景を改めて確認しましょう。
経理未経験の転職が難しい理由
未経験者が経理職に転職が難しいとされる理由には3つのポイントがあげられます。
業務内容が専門的
まず、経理事務は専門性の高い知識が必要です。事業会社や組織のお金についての取り扱いを判断する能力が求められます。また、使用する会計ソフトの入力作業でも簿記の知識が必要となることが多く、経理業務経験者が重宝されるという傾向があります。
即戦力が求められる
経理の中途採用の多くは、「実務経験」を重視した「即戦力」となる人材を求めています。経理職は伝票をスピーディーに処理する能力が求められます。これには少なくとも2~3年の経験は必要といわれており、中途入社の人材に対して教育や習熟のための期間を削減できる「即戦力」となる人が必要とされます。
事務職の求人倍率が低い
いわゆる有効求人倍率は求職者一人あたりにつき何件の求人があるのかを示す指標です。数値が低ければ低いほど、その転職市場は転職がより難しいことを表します。事務職はこの求人倍率が低く令和6年4月における「事務従事者」の有効求人倍率は0.42倍で、職業全体の1.26倍を大きく下回っている(※)ことから、求人案件の少なさという壁があるとわかります。
※参考:一般職業紹介状況(令和6年4月分)について|厚生労働省
※参考:参考統計表|厚生労働省
未経験者が転職を成功させるには
このように経験者が有利な状況にある経理職への転職は、未経験者にとってハードルが高く感じるかもしれません。しかし、全く不可能というわけではなく、少しでもハードルを下げる方法があります。
簿記2級の資格を取得する
日々の伝票処理やデータ入力時などの経理業務において欠かせないのが「簿記」の知識です。簿記には資格が複数ありますが、ここでお勧めするのは社会人向けの「日商簿記検定」です。日商簿記は、最もやさしい初級から、3級・2級・1級の順に難易度が上がり、どれも日本商工会議所が主催する資格試験に合格する必要があります。
2級は3級で学ぶ商業簿記に加えて、工場など製造業に関わる原価計算などの「工業簿記」も試験範囲で、内容も実務に即しています。そのため、2級に合格すれば「経理の即戦力」として期待され内定がもらえる確率も上がり、就職先の幅が広がります。
また、財務諸表などを読み解く力もつきますので、経理職にこだわらず、営業職などでも役に立つ知識を得ることができるのが魅力です。
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簿記3級の資格を取得する
日商簿記の3級は未経験者でも勉強すれば受かるレベルとされています。3級では商業簿記、いわゆる商品の仕入れから販売までに関わる「お金やモノの出入り」に関して学びます。具体的には、日々の取引を勘定科目ごとにまとめた「総勘定元帳」の作成、企業の財政状況が一目で分かる「貸借対照表」、企業の売上高・営業利益・経常利益が分かる「損益計算書」などの財務諸表の作成を学びます。
試験に合格すれば、仕訳・帳簿の作成などの「経理の基本的な知識が分かる人」と見られますので、企業の経理部門への就職や転職でも評価が高まります。未経験者が経理職への転職を考えるのなら、必須といえる資格です。
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MOSの資格を取得する
経理業務では会計ソフトを始め、多くのITツールやソフトを使用します。そのなかでもMOS (マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格)は、WordやExcelなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明することができます。MOSの試験はアプリケーション別で実施され、この資格の有無を応募書類に記載すれば、採用担当者にとっても一定のITスキル・知識理解があるという判断材料になります。
MSのオフィス製品は利用しない企業はないと言えるかと思いますので、バックオフィス系の職種の方で取得しておいて損はない資格とも言えます。
自分をアピールする志望動機の書き方をマスターする
転職活動において自分をアピールできる志望動機は武器になりますが、書き方に迷う人も多いでしょう。単に「数字に強いから」とか、「経理業務に関心があるから」だけでは、相手を納得させるには物足りません。
ここで大切なのは前職と経理業務の「関連性」を考えること。たとえば、「営業の見積作成で粗利計算などを行うなかで、利益を管理する業務に関心が高まった」「総務で社員の給与計算に携わっていて、数字計算が得意と感じ経理業務に活かしたい」といった「なぜ経理を志望するのか?」がわかりやすいストーリーのあるものにすると良いでしょう。
資格などは履歴書・経歴書にも記載できますから、書類選考で通過しやすくなるためにも漏らさず記入しましょう。
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経理未経験者があるといいソフトスキル
経理の仕事において必要な能力は、作業面のスピードや正確さや知識だけではありません。以下のようなソフト面でのスキルも重要です。
このようなスキルは資格のように履歴書には記載できませんので、アピールポイントとして伝える方法を考えておく事が必要です。
コミュニケーションスキル
経理担当者の業務をイメージすると、物静かで黙々と仕事をしているイメージが多いかもしれません。しかし、実際には経費精算や予算や売上などについて、他部署のさまざまな役職の従業員とやり取りする機会が多く、コミュニケーション能力が求められる立ち位置です。20代・30代など年齢にかかわらず、アピールできるスキルになります。
もちろん、応募時の面接時にもコミュニケーションスキルがあると、未経験でも経理になりたいという志望動機を面接官に伝えやすくなりますので、ぜひとも磨いておきたいスキルだといえます。
マネジメントスキル
マネジメント経験があるようなら、それはとても強みになります。業務の進め方の提案や、人材育成の視点など経理業務のほかに組織全体を見渡す視野の広さは、長く勤務するのであればより求められる要素です。具体的な実績があるのであれば、応募時に伝えるようにしましょう。
また、経理職のキャリアアップといえば、管理職になることも1つの方法です。企業に努めている限り、常に管理職になるのか、現場で実務経験を積むかの選択に迫られるでしょう。
経理未経験の主な転職先
経理職への転職が実現する主な転職先の例を紹介します。
大手企業の管理部門
企業規模が大きく、上場企業であればより高い基準での経理処理が求められます。規模が大きい分、業務量が多かったり、組織内で明確に業務が細分化されていたりすることがあるため、組織体制や担当業務を事前にチェックしましょう。
非上場の中小企業
一般的な中小企業の会計基準での経理業務経験を積むことが可能です。業務の幅が広く、経験を積めば比較的早い段階で決算業務に関わるケースがあります。
また、繁忙期や急募などにより、正社員のみではなく、パート・アルバイトを募集される求人も数多くありますので、正社員以外の働き方や、限られた時間を働きたいという方にはおすすめです。
会計事務所・税理士事務所
主に顧客の経理事務を代行して会計ソフトへの入力作業や、顧客の経理周りの業務のサポート業務がメインです。税務申告に関わる業務は税理士資格の保有者が対応しますが、その補助に携わることができる職場もあります。仕事の幅や顧客の規模・業種も事務所によりさまざまです。
経理未経験の転職におすすめの活動時期
一般的には、日本の企業は3月決算が多く、それに向けての増員など人員確保に動き出すため、1〜2月は経理の募集案件が増加するといわれています。また、繁忙期である決算・株主総会が落ち着く6〜7月も経理職の採用活動が活発になりやすいタイミングです。経理業務の特徴を踏まえて、転職活動に良い時期を知り、対策を進めましょう。
自分にあった求人を見つけるには?
ここまで、経理職への転職に必要な資格やスキル、転職活動のポイントを確認しました。最後に大事になるのは「職場選び」です。よくリサーチしないまま転職をして入社後に後悔することのないよう、自分にあった求人を探すコツを確認しましょう。
現在は様々な手段で仕事を探すことができるようになりましたが、転職支援サービスはどれを使うと最適なのかは判断が難しいとこころですので、下記を参考にしてください。
ハローワークから探す
ハローワークは、国が運営する職業を紹介する施設です。無料で利用することができ、気になる求人があればその仕事内容をスタッフが詳しく案内してくれます。しかし、ハローワークの求人は待遇面でいうと年収が低い傾向にあります。
求人広告から探す
求人広告は、雑誌やフリーペーパーなどで気軽に情報入手ができます。求人を探す側にとっては、求人の件数を多く集められるメリットがあるものの、掲載内容の情報量に限りがあり詳細を把握できないデメリットがあります。
転職サイトから探す
転職サイトは、パソコンやスマートフォンで求人情報が閲覧できるだけでなく、企業ページで詳細の情報や採用動画など、さまざまな情報が手に入ります。利用者は、プロフィールを公開していれば、企業からのスカウトを受けられますし、ちょっとした時間でもサイト経由で簡単に応募できるなど、効率的な求職活動が可能です。
会計業界に特化した転職サイトから探す
自分に合った転職先をいち早く探したいなら、「会計業界に特化」した転職サイトを活用することです。自分の現在のスキル、経験、希望条件(給与・職場環境など)を登録すれば、豊富な求人情報の中から「あなたにマッチした」求人が探せます。
さらに、転職エージェントサービスであれば、会計業界の転職ノウハウを豊富に持ったエージェントが転職のアドバイザーとして転職の不安なことやキャリアプランの相談ができたり、採用担当者には聞きにくいような職場の詳細を聞くことが出来たりするため、安心して転職活動にのぞめます。
未経験でもOK!資格をとって「会計求人プラス」で求人を見つけよう
たとえ経理未経験者でも、簿記の資格取得によって転職の選択肢が広がり、キャリアアップを可能にします。経理職でも様々アプリケーションやクラウドサービスなどのITツールを活用することが一般的になっていますのでパソコンスキルやITスキルがあることも未経験での転職を成功に導く1つの重要なポイントになるでしょう。
少なくても、経理業務を進める上でもパソコンを使わないで業務を進めることは考えられませんので、パソコンスキルを身に着けておくと役にたつことは間違いありません。経理職に限らずパソコンスキルを身につけておいて損する職種はないでしょうから、他の業界への転職でも役に立つでしょう。
また、未経験からの転職活動の準備にお悩みなら転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。特に会計業界専門の転職サイトや転職エージェントであれば、業界特有の募集要項や条件などにも理解がありますから希望や条件がスムーズに伝わります。人材紹介であれば、公開されていない非公開求人の中から求人を紹介してくれますので、多くの人の中から選定されるようなこともありません。
この記事を参考に、未経験からの資格取得を目指したり、転職活動を検討してみてはいかがでしょうか。
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その一環として、会計業界でお役に立つ情報をお届けするために10年以上記事を書いています。是非、会計業界で働く人が楽しく、知識を得られるような情報をお伝えできればと思います。
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