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今更聞けない!転職・就職に役立つ簿記資格を知ろう!

2020/10/16

会計業界への転職を希望しているなら「簿記資格の有無」について考えたことがあるのではないでしょうか。しかし昨今では資格がなく未経験でも「可」とする求人もあります。今回は転職において簿記の資格がどのように役立つのか、転職事例と合わせて紹介します。

転職に有利になることとは?

実務経験があれば転職が有利になる

会計業界に転職する際に有利になることとして、「実務経験があること」が第一に挙げられます。企業も実務経験がある人材を採用すれば、即戦力として働いてもらえますし、新人を育てるのに比べて教育コストも削減できます。そのため、会計事務所や税理士事務所などにとって「実務経験がある」ことは、転職に有利になること言えます。とはいえ、会計業界に転職しようと考えている人の中には「実務経験がない」という人もいますし、そもそも即戦力になるような豊富な実務経験を持つ人自体も多くはいません。だからこそ、経験が浅い人や未経験者でも、その人にポテンシャルを感じて採用する会計事務所や税理士事務所もあるのです。

転職時期を変えて有利に進める

会計業界に転職する際には、企業の採用意欲が高く、且つライバルが少ない時期に応募することで転職を有利に進めることもできます。一般的に、会計業界の求人が多くなる時期は、税理士試験後にあたる8月~9月と、繁忙期が近づく10月~11月頃です。こうした時期は、企業側の採用意欲が高いものの、同時にライバルも多い時期なので人気がある事務所や企業に応募する場合、採用基準も高くなります。そのため、あえてピークを避けるのもひとつの手です。穴場のシーズンとしては、会計事務所や企業が「今年こそ人材を獲得したい」と考え動き出し始めて、なおかつ応募者も少ない「税理士試験前」がおすすめ。転職市場でも動く人材が少ない時期なら、企業が良いと思えば採用してくれる確率も高くなるため、こうした時期を狙って応募することも転職を有利に進めるテクニックと言えます。

簿記合格者は転職に有利?

簿記資格全体の転職市場の価値

簿記は日本商工会議所が実施している経理に関する資格で、年間50万もの人が受験する人気の高い資格です。受験者にとっても企業側にとっても資格があることで得られるメリットも多く、転職市場において簿記資格の価値は高いとされています。ただし、ただ単に資格を持っているだけでは採用に活かせないこともあります。そのため、転職活動の際には「なぜ簿記資格を取ったのか?」「どのように工夫をして資格を取得したのか?」など、ストーリーと合わせてアピールすると効果的です。

簿記の階級の違いと価値について

税理士事務所や、一般企業の求人では、簿記2級以上を採用条件としていることが多いようです。簿記2級以上を持っていれば、「簿記の知識の下地がある」と採用側が判断するためです。

とは言うものの、実際の仕事は実務を通してでしか覚えることはできません。しかし、実務を担当する以前に、簿記の基礎知識がしっかり身に付いているかどうかで実務の処理スピードも変わってきます。もし、期待するほどの簿記知識がない場合は、社内研修を行う事務所もあります。2級以上の資格を持っていれば、「基礎知識は十分ある」と判断され、即戦力の期待も高まるので2級以上を歓迎する事務所も多いです。

しかし、だからと言って3級が劣っているわけではありません。何も資格を持たずに就職活動に臨むよりも、難易度が比較的やさしい3級を持っていると良いでしょう。短期間で取得できるメリットもあるので、就職・転職活動と並行しての勉強も現実的です。会計の実務に関わるのであれば勘定科目や仕訳を理解しておく必要があるため、簿記3級レベルでも知識があるに越したことはありません。

昨今の経理業界では、労働人口の減少や業務IT化によって、そもそも経理職を目指す人が減る傾向にあります。人材不足も続いていることから、簿記の資格を持たない「初心者でも可」とする求人もあります。そのような求人の中には、入社後1年以内に、簿記3級や2級の取得を推奨する事務所もあります。

また、日商簿記3級・2級などを持っている「資格条件」と、未経験・1年以上・3年以上などの「実務経験」の組み合わせを採用条件とする事務所も増えています。資格と実務経験の両方があると給与が一回り上になるケースがほとんどです。

<実際の求人例>
【税理士事務所の求人】
内容:税理士補助業務
給与:月給20万円~
条件:簿記3級程度の知識を持っている方(実務経験不問)

【税理士事務所の求人】
内容:税理士補助業務
給与:月給25万円~
条件:日商簿記2級・会計業務もしくは会計事務所での実務経験者歓迎

【税理士法人の求人】
内容:税理士補助業務
給与:月給25万円~
条件:資格不問・会計業務もしくは会計事務所での実務経験2年以上

なお、簿記2級以上と条件が提示されていることはあっても、簿記1級を条件としているような求人はほとんど見かけることはありません。税理士事務所では税理士資格の取得が目標となるため、簿記2級の後は税理士試験を視野に勉強を続けることになります。

簿記の資格をすでに持っており、実務経験も重ねている方は会計知識も豊富にあるので、転職活動も有利に進むでしょう。しかし、だからと言って、十分な調査もしないまま安易に転職してしまうと、転職後に自分の希望とのミスマッチが起こり、「こんなはずじゃなかったのに…」という結果を招いてしまいます。

転職で失敗する原因としては、主に(1)雇用条件の確認不足(2)面接時の希望伝達不足(3)転職後のビジョンや目的が曖昧 などが挙げられます。転職するなら、「自分の希望通りの職場で働きたい!」と考えるのは皆同じです。とは言っても、転職先のサイトの採用情報を全部自分でチェックするのは面倒ですし、一人で転職先を探し続けるのもちょっと不安で心も折れそうです…。

簿記資格が転職に活かせる理由

簿記資格を取得することで、応募条件をクリアでき転職先の選択肢が広がります。これは上記でも説明している通り、会計事務所や税理士事務所、企業の経理部などに転職しようとした場合、簿記の資格保有者のみが応募可となっていることが多いためです。簿記の資格があれば未経験でも採用されるチャンスがありますが、簿記資格を持っていないと条件をクリアできず応募すらできません。将来的に会計に関わる仕事に就きたいと考えている人であれば、転職先の選択肢を広げておくためにも、様々な職場で活かせる簿記資格を取得しておくと良いでしょう。

また、転職先の選択肢が広がるだけではなく、採用された後にも「資格手当」として活かせることがあります。規模や方針によって金額に差はあるものの、例えば、日商簿記1級なら月7,000円前後、2級なら5,000円前後というように手当がもらえることもあるため、簿記資格は転職活動だけではなく、採用後にも良い影響を与える優れた資格と言えます。

簿記資格をアピールして転職に活かす

日商簿記の資格は経理実務に役立つスキルとして、企業側も採用する判断材料として重視しています。もしあなたが日商簿記の資格を取得しているなら、企業へ自分のスキルをアピールできるように履歴書にもしっかり記載しましょう。せっかく取得している資格もアピールしなければ宝の持ち腐れになってしまいます。とはいえ、正しい内容を丁寧に書くことが大前提ですので、履歴書を書く際には次のルールを守って書くようにしましょう。

(1)資格の名称をしっかり書く
(2)日付欄は合格証書に記載している日にちを記入する
(3)応募先の企業・職種に合った資格を優先的に記入する

自分が持っている資格を採用担当者にアピールをするには「書き方」が大切です。面倒だからといって、資格名を簡略化して書いてしまうと、かえってマイナスイメージにも繋がるため注意しましょう。

会計業界に転職するなら日商簿記2級がおすすめ!


税理士事務所に転職をするなら、簿記の基礎知識があり、即戦力としても見られる日商簿記2級の資格を持っていると、転職が有利になるでしょう。しかし、資格の有無よりも、実務経験を重視する事務所も少なくないため、資格を取るまで転職活動をしないのは良い方法とは言えません。

資格なし・未経験でも転職できるチャンスがあれば、仕事をしながら2級取得を目指した方が、取得後のステップアップも期待できます。未経験での転職であっても、会計業界で働こうと考えているなら、簿記知識を得るはじめの一歩として、簿記資格にチャレンジしておくと良いでしょう。
実用的な2級と、簿記の基礎となる3級のどちらかを目指すことをおすすめします。

日商簿記2級の勉強方法

最初からいきなり2級にチャレンジするのではなく、3級に合格してから2級を目指しましょう。なぜなら2級は3級の知識がベースになっているからです。2級に合格するための勉強の基本は参考書、問題集、過去問題集の3つを反復して勉強することです。

(1)参考書を読む…参考書で全体像を掴むことを意識して読む
(2)問題集を解く…間違えたら参考書に戻って、「なぜ間違えたのか」を確認し、一つ一つ着実に理解を進める
(3)過去問題集で仕上げる…過去問題集でコンスタントに合格点が取れるまで反復して勉強する

事務所によっては簿記3級からでも活躍できるところが多数あります。2級へのスキルアップの意欲さえあれば、採用の可能性も上がります。せっかく簿記資格を取得したものの、資格を活かしきれないまま、宝の持ち腐れになっている方が多い中、再就職で資格を活かそうとする人が増えています。税理士求人の中には、経理実務を担う人材不足により「未経験も可」とするところもあります。せっかく取得した簿記資格、眠ったままにしないで、もう一度活かしてみませんか?

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