会計求人TOPICS

会計業界で働く人と、目指す人の業界トピック

会計求人プラスに戻る

公認会計士は大変なの?それでも魅力的な仕事内容とは

2020/10/12

公認会計士は忙しそうだ、大変そうだという声がよく聞かれますが、それは本当なのでしょうか?どんな仕事でも忙しい時期はあり、それなりに大変なこともあるはずです。苦労が多い分だけやりがいを感じるということもあるでしょう。しかし、もし公認会計士ならではの苦労があるなら、資格取得を目指す前に知っておき、対策を考えておいたほうがよいのかもしれません。そこで、公認会計士の業務内容ややりがいについて探っていきます。

公認会計士とは?

公認会計士を一言で表すと、「会計監査のプロフェッショナル」です。会計監査とは、企業の経営状態が分かる貸借対照表や損益計算書などが含まれる「財務諸表」が、嘘いつわりなく適切に作成されているかをチェックすることで、その中心的な役割を担っているのが公認会計士です。その他に公認会計士が行う主な業務には「監査業務」があります。

監査業務とは?

上場企業など社会的信用が高い企業には、会社法や金融商品取引法のルールに従って会計監査を受けることが義務付けられています。企業の経営状況を財務諸表で数字に表し情報公開することで、株主や債権者、投資家などに対して責任を果たすことが求められます。また、財務諸表の数字に不正がないか第三者チェックもできるため、会計監査を行うことは社会的にも重要なことといえます。

この監査業務を独占的に行えるのが、公認会計士なのです。監査を行うタイミングは企業によって異なりますが、一年間の収支を計算する決算期に行われることが多いようです。具体的な監査業務としては、貸借対照表や損益計算書など、企業が作成した財務諸表を元に、その内容が適正であるかどうかを第三者の立場から評価し報告を行います。公認会計士のその他の業務については、この後に詳しく紹介します。

公認会計士と税理士との違いは?

公認会計士に近しい職業として「税理士」がありますが、一体何が違うのでしょうか?
公認会計士が「会計監査のプロフェッショナル」なら、税理士は「税務のプロフェッショナル」です。税務とは、税金に関するすべての業務で、企業の場合でいうと法人税、消費税、地方税、社員の所得税など多くの税金を支払うことが必要です。

税理士は税務のプロとして、納税者(企業)に代わっての税務申告や、税務代理を行うことができます。税理士が行う税理業務の代表的なものには、税務書類の作成・提出の代行があります。企業や個人が納める必要のある税金の算出や提出すべき書類の作成し、企業や個人の代わりに役所などに提出します。

また、税務に関する相談やコンサルティングも行います。法律の範囲内での賢い節税方法など、税務のプロだからこそのアドバイスを行うことができます。企業にとっては、コストを抑えた経営をするためにも税理士の存在は欠かせません。

公認会計士の仕事はどんなイメージ?

ところで世間の人々は、公認会計士の仕事に対して、どのようなイメージを持っているのでしょうか?公認会計士について関して、次のような質問でアンケート調査を行いました。その結果を紹介します。

質問 公認会計士の仕事にはどんなイメージがありますか?
回答数 固い:26
高収入:53
忙しい:16
限られた人の仕事:55

009_3_1_R_2

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 -
調査期間:2017年02月08日~2017年02月14日
有効回答数:150サンプル

公認会計士に対する回答者からの声

●最も多いのは「限られた人の仕事」のイメージ
アンケートの結果、多くの人が選んだのが「限られた人の仕事」というイメージでした。他にも回答者より、公認会計士の仕事のイメージについて、次のような声も寄せられています。

<回答者からの声>
・公認会計士の資格取得は、ものすごく難関なので誰でも取れるわけではないから限られた人の仕事のイメージがある。(50代/自営業(個人事業主)/女性)

・数字に強く、法律用語にも詳しくないといけないと思うので簡単に離れない職業だと思います。会社に出入りしている会計士さんを見ていると少しの数字の違いや伝票の書き方などいろいろとアドバイスしてくれるので豊富な知識が必要。(50代/会社員/女性)

公認会計士の国家試験が難関であることを知っている人ほど限られた人の仕事というイメージが強いようです。多くの人が「ごく一部の頭の良い人だけしか受からない試験だから」というような書き方をしていました。また、実際に身近で働く公認会計士の姿を見ている人のコメントからは、数字にも法律にも強く、深い知識を持った人にしかできないことを実感している様子がうかがえます。

●2番目に多かったのは「高収入」
<回答者からの声>
・そもそも資格を取ることが難しくて誰でもできるわけではない仕事なだけに、高収入なイメージがあります。(30代/会社員/男性)
・業務内容の責任が重たいため、高収入なイメージがあります。(20代/会社員/女性)

高収入というイメージを持った人のコメントには、難しい国家資格を取得した人にしかできない仕事なのに収入が低いわけがないという意見が目立ちました。また、責任が重い業務内容から見て高収入で当然だろうという意見も見られます。

●3番目に多かったのは「固い仕事」
<回答者からの声>
・会社の重要な情報を監査するのは大変精神力のいる仕事。冷静に第三者の目で厳しく財務監査をするのは真面目で固い人でないと務まらない。(40代/会社員/男性)

固いというイメージを持った人は、公認会計士の仕事内容から考えて、精神的に強く固い人でなければ無理だと感じているようです。

●「いつも忙しい」という回答も
<回答者からの声>
・知人が公認会計士で、とにかく激務だと聞くから。実際帰宅時間も深夜近かったり休みが取れなかったりということも聞いているから。(20代/会社員/女性)

忙しいイメージを持った人の多くは、知人や友人に公認会計士がいる人でした。繁忙期の仕事ぶりを知っている人は忙しいというイメージを持つ反面、普段の定時で帰れる状況しか知らない人は忙しいというイメージはもっていないようです。

公認会計士の仕事の魅力とは?

アンケート調査からも分かるように、公認会計士には「高収入が得られる」などのイメージがある一方で、企業の財務状況を監査する仕事上、常に「数字」と向き合わなければならず、様々な資料の調査や作成など気が遠くなるような地道な作業も行わなければなりません。途中で投げ出さず最後までやり遂げる忍耐力が求められる仕事でもありますが、それでも公認会計士を志す人が多いのは、公認会計士でなければできないやりがいや魅力があります。公認会計士の仕事には、どのような魅力があるのでしょうか。

公認会計士には独占業務がある

独占業務とはその資格を持っている人以外は行えない業務のことで、監査業務は公認会計士の資格を持った人しか行うことができません。さらに、公認会計士は、税理士や行政書士の仕事も行えるメリットがあります。公認会計士の独占業務は、税理士や行政書士の資格を持つ人には侵害されないのに、税理士や行政書士の仕事も行えるのが、公認会計士の魅力といえます。

多彩な働き方ができる

公認会計士はいろいろな働き方が可能です。公認会計士の独占業務を活かして、監査法人で働くという働き方、企業に就職して、ひとつの企業の財務を専門に見るという働き方、企業のコンサルティングを行うという働き方、独立開業して幅広く仕事をするという働き方と選べる道がたくさんあるのも公認会計士の魅力です。さらに、グローバル化が進む中、公認会計士の専門的な知識のニーズが高まっていることも魅力といってよいでしょう。

公認会計士や税理士は、常に「数字」と向き合う地道な仕事かもしれませんが、「会計・経理のスペシャリスト」として、高い収入と多彩な働き方ができる魅力があります。しかし、公認会計士や税理士になるには、たとえ難しい試験に合格しても、実務経験を2年以上積まない限り、正式に活動することができません。

したがって、どこの会計事務所あるいは税理士法人で経験を積むのか、自分で選択することがとても大切になります。「でも、どのようにして自分に合った働き先を探せば良いのだろう…」そのような時は、会計に特化した求人・転職エージェントを利用しましょう。

公認会計士の具体的な仕事とは?


ここで改めて、公認会計士の具体的な仕事に内容について紹介します。

監査業務

公認会計士の仕事の中には、公認会計士しか行うことのできない独占業務があります。具体的に言うと、監査業務と呼ばれる業務が独占業務に当たります。監査業務は、公認会計士法の文言では「財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保する」と表現されている部分で、財務書類に書かれていることが正しいかどうかをチェックすることだけでなく、適正に行われたことを証明する業務も含まれます。監査業務は、法律の定めによって行われる法定監査と依頼者の求めによって行われる任意監査の2種類がありますが、公認会計士以外には、どんな難しい資格を持っている人でも行うことができない業務のため、公認会計士の基本的な業務でもあります。

税務・会計業務

公認会計士は企業会計のプロフェッショナルですが、資格を取得すると同時に税理士しての仕事もできるようになります。つまり、公認会計士の独占業務と共に、税理士の独占業務も行う権利が得られるということです。ですから、税理士としての登録し、税理士会に加入しておけば、お金に関する業務のほとんどを公認会計士の業務とすることができます。税務に関しては、税理士がプロフェッショナルだろうという声もありますが、監査業務が分かる公認会計士が会計業務や税務書類の作成を行えば、監査で引っかかるようなことがなくなります。公認会計士になれば、ビジネスにおいてお金に関するすべてのことにかかわることができ、無駄も減らすことができるというわけです。

コンサルティング業務

公認会計士の仕事のうち、選ぶ人が増えている傾向にあるのがコンサルティング業務です。クライアントのニーズや抱えている課題を、専門的な知識やスキルを用いて解決していく仕事です。戦略を立案する能力や企業の特徴やニーズに合った提案を行う能力など、プラスアルファの力が必要になる業務ですから、向き不向きがあり、公認会計士の資格を持っているというだけでは難しい部分はあります。しかし、公認会計士の専門知識を必要としている企業は多く、グローバル化が進む中、今後ますます需要は増えていくと考えられます。大手監査法人では専門部署が設けられていますが、中小の監査法人ではひとりで監査業務とコンサルティング業務の両方の経験を積むことも可能です。

監査法人に所属する公認会計士!ある1日の仕事に密着

監査法人で働く公認会計士の場合、監査法人の事務所ではなく、監査業務を契約している企業に直接出勤する日も多々あります。そんな日は、取引先の経理担当者と打ち合わせをしたり、資料を作成したりするのが主な仕事内容になります。財務書類に経営状態がきちんと反映されているかをチェックし内容を詰めていきます。

お昼の休憩時間や過ごし方は出勤先に合わせることになり、ランチの場所も担当企業次第です。公認会計士は仕事量が普通の時には定時に帰宅することも可能ですが、決算期などはチェックする書類の数が膨大になり、ピーク時には深夜まで残業することもあります。大手監査法人などは福利厚生が整っているところが多く、上手に利用すればプライベートの時間も充実させられます。

大変な部分がある分だけ達成感は抜群


公認会計士の資格は取得できる人が少ないため、他の人がなかなか味わうことができない貴重な体験もできる立場になります。例えば、業務上さまざまな業種の企業と付き合うことになるうえに、それぞれの企業の限られた人しか知ることのできない機密情報に触れることもあります。貴重な情報に触れる機会を与えられることにより、仕事の幅が広がり、得られる知識も深いものになります。

また、担当する企業によっては、企業が今後どう歩んでいくかを決定づける仕事に関わることになり、IPO(企業の上場や株式公開)やM&A(企業の合併や買収)などのアドバイスを行う立場になると、企業と共に成長していける可能性が高まります。企業の望む成果を上げられた時の達成感は他では味わえないものになるはずです。

年収と働きがいの関係

公認会計士の年収は、個人差があるものの平均すると約800万円以上です。「管理職に就いていたり経験を重ねていたりする年齢の高い人」や「規模の大きな企業に就業している人」「独立・開業をしている人」の場合には1,000万円を超える年収をもらっている人もいます。日本の給与所得者の平均給与が400万円台、大企業の平均年収が600万円ほどであることを考えると、公認会計士は一般的に高い年収を得られる職業のひとつといえます。

また、公認会計士は実力あっての世界ですので、給与の男女格差もあまりありません。そのため女性にとっては、実績を積んだ分だけ評価もされやすく、給与アップや昇進の機会も多く働きがいのある仕事といえるでしょう。結婚や出産、親の介護を理由に一時的に職場を離れても、有資格者として復帰しやすいメリットがあります。

公認会計士のキャリアアップ!選択肢は大きく分けて3つ

公認会計士は独占業務である監査業務専門でスペシャリストを目指すという働き方もできます。しかし、資格を活かして行える仕事の幅が広い公認会計士ですから、キャリアアップを目指して転職をするという選択肢もあります。その際、選べる働き方は大きく分けて3つです。

コンサルティング業務をメインにする

1つ目はコンサルティング業務をメインに行うという方法。公認会計士としての知識を活かし、M&Aや企業再生を支援するという働き方です。様々な業界や業種の企業の財務状況に触れることができ、海外企業とも関わり合いを持てる可能性があります。

ベンチャー企業のIPO業務に専念する

2つ目はベンチャー企業のIPO(企業の上場や株式公開)業務など、これから上場企業への成長を目指している企業をバックアップしていく働き方です。リスクはありますが、企業と共に成長していけるため、やりがいは感じられるはずです。

IFRSなどを導入する企業のサポートに徹する

3つ目は、グローバル化を見込んでIFRS(国際会計基準)などを導入する企業の手助けをするという働き方です。

今後導入が当たり前になる新しい規格をいち早く取り入れられるように手助けする業務は需要が高いと言えます。しかし、それに対応できる公認会計士が少ないうちであれば、対応できるようにしておくことでその道のスペシャリストになれる可能性は高くなります。ただし、キャリアアップの道としてどれを選ぶのがよいかは本人の適正にもよりますから、業務内容の特徴や自分の適性をよく見極めて選ぶようにしましょう。

公認会計士の仕事が大変だという声に嘘はないものの、単に大変なだけの仕事ではないことは確かです。なぜなら、公認会計士の資格を持った人しか経験のできないことが多いからです。公認会計士の資格を得た人にとっては、他の資格では味わえないやりがいや達成感を得られるのが、何物にも代えがたい魅力があります。

しかし、公認会計士や税理士になるには、たとえ難しい試験に合格しても、実務経験を2年以上積まない限り、正式に活動することができません。したがって、どこの会計事務所あるいは税理士法人で経験を積むのか、自分で選択することがとても大切になります。「でも、どのようにして自分に合った働き先を探せば良いのだろう…」そのような時は、会計に特化した求人・転職エージェントを利用しましょう。

投稿者情報

会計求人プラス
会計求人プラス会計業界専門の転職・就職サイト
会計事務所や税理士事務所での求人情報が豊富な「会計求人プラス」は、あなたとあなたを必要としている企業様を繋ぐ求人マッチングサイトです。
異業種から会計業界へ転職を希望している方をはじめ、これから税理士や公認会計士を目指す方や、今までの税務・会計の知識・経験を活かしてスキルアップしたい方を応援します。

-会計士の仕事, 公認会計士
-, ,