税理士試験は長丁場!モチベーションを保ち続ける方法とは?
2023/11/01
税理士試験は言わずと知れた難関国家資格の試験です。1度の受験で全科目とも合格するという方は非常に稀で、科目合格制度を利用して、長い期間かけて合格していく方が多いです。
資格取得までに5科目の合格が必要なので、試験勉強は非常に長丁場になります。仮に1年1科目ずつ順調に合格した場合でも、5年かかります。5科目合格までずっと試験勉強を続けるのは非常に大変なものです。
試験勉強へのモチベーションを保つために、何か特別な秘訣があるのでしょうか。
そこで今回は、税理士試験のモチベーションについて説明します。
コンテンツ目次
1.税理士試験のモチベーションを保つ方法:合格への動機をしっかり持つ
難関国家資格の試験である上、5科目に合格しなければならないため、資格取得まで非常に時間がかかるのが税理士試験です。
5科目合格を達成する迄は試験勉強漬けになるため、一部の天才的な方たちを除いて、プライベートが犠牲になってしまうというケースが殆どです。
また試験勉強中心の生活を送るため、なかなか人とコミュニケーションを取る時間を確保できず、そのことがモチベーションの低下に繋がってしまうという場合もあります。
プライベートな面の充実が遠のいてしまう孤独な試験勉強は、非常に辛い一面もあります。
そのため合格まで完走する原動力として、合格への動機をしっかりと持たなければ、試験勉強を長期間続けることは難しいかもしれません。
合格への動機は「お金をたくさん稼ぎたい」「先生と呼ばれたい」「人脈を広げたい」など、
ある意味では不純なものでも、試験勉強を真剣に続けられる力になるならば、何でも構いません。
一つでも多く見つけて、それをメモしておきましょう。
一般的に税理士資格を取得するメリットとして、上記以外に、国家資格有資格者としての社会的な信用が得られる、独立開業でき定年がなく生涯働ける、
自分のライフプランに合わせた働き方ができる、などが挙げられます。以下にて簡単に説明していきます。
a.税理士は高年収の仕事です
税理士の平均年収は約700万円であると言われています。
令和元年分の民間給与実態統計調査によると、男性の平均給与は540万円、女性の平均給与は296万円ですので、税理士は十分に高年収であると言えるでしょう。
b.国家資格有資格者としての社会的な信用が得られます
税理士は有名な国家資格です。
そのため税理士資格を有していると、仕事だけに限らず様々な場面で、社会的信頼を得られていることが実感できるでしょう。
例えば住宅ローンなどが組みやすいなど優遇を受けられていると感じることがあるはずです。
c.クライアントから先生と呼ばれます
税理士はクライアントから先生と呼ばれるのが通常です。先生と呼ばれることにより、喜びとともに仕事への責任感が強まります。
先生の名に恥じないように、試験勉強の段階から、しっかりと知識を身につけましょう。
d.色々な人とお話できる機会があります
税理士として働いていると、税理士にならないとなかなかお話する機会のないような会社経営層の方々のお話を聞く機会がたくさんあります。
そういった方々とのコミュニケーションを通じて、税理士としても・人間としても、大きく成長できるきっかけを得られるでしょう。
e.独立開業でき定年がなく生涯働けます
税理士は独立開業にも強いです。自分の事務所を持ち独立開業すると、一国一城の主となります。
また、独立している税理士には定年がありません。生涯現役でいられます。
f.特に女性は自分のライフプランに合わせた働き方ができます
例えば家庭の事情で引っ越しなどが必要になった場合でも、税理士資格は転職に有利です。
また結婚や出産を経て復職する時にも、税理士資格は力になってくれます。
2.税理士試験のモチベーションを保つ方法:会計事務所で働く
実際に会計事務所で働くことも、税理士試験へのモチベーションを高めるのに役に立ちます。
会計事務所で働いてみると、税理士試験の科目合格や税理士資格取得によって待遇が向上していくことが具体的に実感できたり、
業務の中で自然と税法への知識を深められたりと、税理士試験のモチベーションを保つ上でのメリットがあります。
税理士試験勉強の仲間を増やす機会にもなりうるでしょう。
全科目合格するまで、上司などにチクチク言われてしまうというような環境も、人によっては、モチベーションを高めるきっかけになるでしょう。
その他に、求人サイトで募集要項を見る等も合格後の自分を想像してやる気につなげることができるでしょう。
満足できる好待遇での募集がなされているかもしれません。
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3.税理士試験のモチベーションを保つ方法:定期的な試験勉強の習慣をつける
生活に必要なことを行った上で空いた時間に試験勉強を行うのはもちろんですが、
自分が試験勉強する必要がある時間(例えば1日4時間)を元にスケジュールを組んで、必ず試験勉強を行う習慣をつけましょう。
試験勉強を習慣化することで、自分の調子が悪い時も試験勉強を継続できます。
自宅であれば、家族に自分を監視してもらうといったやり方もある意味で有効です。
https://kaikeiplus.jp/topic/zeirishi/549/
試験勉強を習慣づけるためには、以下のようにすると良いでしょう。
a.日常行為と試験勉強をセットにする
例えばトイレに行ったら5分教科書を読む、など日常行為と試験勉強とをセットにするとよいでしょう。
b.試験勉強の記録を行う
その日に行った試験勉強を簡単に日記のように記録しましょう。
予定していたけれどできなかった事も一緒に記録するとよいでしょう。
c.予備校のミニテストなどを直近の目標とする
税理士試験が終わり、次の税理士試験を目標とすると、間隔長すぎて、なかなか具体的に先をイメージできないと思います。
そのため、予備校のミニテストなどを直近の目標とするよいでしょう。
d.自分が税理士試験を受けていることを周囲に言う
税理士試験を受けていることを周りに言うと良い結果を報告したくなり、試験勉強を頑張るモチベーションにできます。
e.心身ともに健康を保つ
集中して勉強するには心身ともに健康を保つ必要があります。
息抜きを上手に行いましょう。また適度な運動はした方が良いでしょう。
4.税理士試験のモチベーションを保つ方法:「とりあえず」でも勉強をする
「とりあえず」教科書やノートなどを開き、ダラダラと読み始めることで、少しづつ勉強に入り込んでいくといったことも有効です。
習慣化と同じように、勉強することを当たり前にしていけるとよいです。
「とりあえず」でも動き出さないと、勉強し始めることに対して大きな抵抗を感じてしまい、なかなか集中して勉強できるようになりません。
強いモチベーションが無くても、「とりあえず」なら勉強を進めることは可能でしょう。
やり始めたら調子が出てくるというのは、勉強だけに限らず、仕事でもよくあることです。
5.その他おススメのモチベーション維持方法
a.ご褒美で自分を釣る
とある有名予備校講師のお話によると、やる気のない子供に勉強させる方法の1つとして、ご褒美で釣るというのは非常に有効な方法なのだそうです。
子供をご褒美で釣るのは教育上良くないのではという考え方もあるかもしれませんが、大人になっても仕事を頑張るために自分をご褒美で釣るのは非常に有効な手段なので、問題ないそうです。
例えば予備校の模試で〇〇位以内だったら、〇〇を買うとか〇〇に行く、など、上手に自分にご褒美をあげながら試験勉強を進めると良いでしょう。
税理士資格を取得したら〇〇を買う、などのご褒美も非常に良いと思いますので、
税理士として働きだしたら欲しいものをメモしておいて、やる気がなくなってきたらそのメモを見てやる気を復活させましょう。
b.ライバルを作る
予備校などに通っていると、正直この人には負けたくないと感じるような受講生がいると思います。
その人に成績で負けないように、頑張って試験勉強を行いましょう。
c.たまには税理士とは何も関係のない話をしてくれる人と遊ぶ
仕事と税理士試験を中心に生活していると、まるで世の中が、資格中心に動いているかのように感じることもあるかと思います。
試験勉強の期間にそのような感じ方をするのは、決して悪い事ばかりではないのですが、たまにはそういったものと無縁な生活をしている人と会話をすると
、とても気分転換になりやる気が復活します。
6.まとめ
ここまで長丁場の税理士試験においてモチベーションを保つ方法について説明してきましたがいかがでしたでしょうか。
「何のために税理士になりたいかをしっかりと見据える」「試験勉強を習慣づける」「モチベーションがなくても勉強できる方法を身に着ける」などの方法で
自分なりに試験勉強を乗り越る方法を見つけましょう。
多数の合格者がモチベーションの維持についてブログなどを書いていますので、それを参考に色々と試して自分にあった方法を見つけておきたいところです。
また、会計大学院での試験免除を使って受験科目数を減らす等、長期に渡らない方法を取ることも視野に入れておくと良いでしょう。
今回の記事が税理士試験に向かう方のお役に立てば幸いです。
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投稿者情報
- 現役の税理士として10年以上、会計事務所に勤務しているかたわら、会計・税務・事業承継・転職活動などの記事を得意として執筆活動を5年以上しています。実体験をもとにしたリアルな記事を執筆することで、皆さんに親近感をもって読んでいただけるように心がけています。
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