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税理士の繁忙期は残業が多い?

税理士の労働時間とは!繁忙期の存在が残業時間に影響するのか?

2021/11/26

働き方改革という言葉がだいぶ世の中に浸透してきました。ライフワークバランスを考えて働き方を選択できるような環境にもなってきています。では、税理士のお仕事の労働時間はどうなのでしょうか。税理士は顧客あっての仕事です。そのため、税理士の労働時間は、一般企業のような定時で始まり定時で終わるというスタイルでは無い面もあります。しかも、年間でも時期によって忙しい時期とそうでもない時期があるため、時間をいかに有効に使えるかが重要になります。

そこで、意外と間違って理解されていることが多い税理士の労働時間と繁忙期について解説します。

税理士の労働時間に対する周囲のイメージは?

税理士の労働時間とは

税理士は税に関する仕事をしていることは知られていても、具体的にどんな仕事をしているかがわからないという人が案外多いため、税理士がどのくらいの時間働いているのかも知らない人が多いかもしれません。そこで、税理士の労働時間について、一般の人はどのようなイメージを持っているのか、全国の男女500人を対象にアンケートを取ってみました。

一般の人が持っている税理士の労働時間のイメージは?
  • 月単位、年単位で忙しい時期とヒマな時期があると思う。(自営業(個人事業主)/女性/40代)
  • 顧客の企業の都合に応じて対応しなければならない場合もあると思うので、労働時間が不規則で長時間になりやすいイメージがあります。(自由業・フリーランス/女性/50代)
  • あまり早く帰れるイメージはないですし、年度末などはとても忙しそうです。(契約・派遣社員/男性/30代)
  • あまり残業があるイメージはありません。偏見かもしれませんが、定時できっちり上がれているのだと思います。(契約・派遣社員/女性/20代)
  • 決まった時間に働き、無理ない仕事量で、帰りの時間も安定していると思う。(学生/女性/10代)
  • 自由なイメージ。好きな時間に仕事ができるイメージです。(専業主婦・主夫/女性/30代)
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2016年12月27日~2017年01月04日
有効回答数:500サンプル

 

アンケートの結果は、両極端な意見に分かれました。

とても忙しく、長時間労働やなかなか休めない繁忙期があるというイメージを持っている人と、土日の週休2日で9時~17時までの定時始まり定時終わりで働いているイメージを強く持っている人がほぼ半々という内容でした。中には、週4日、1日8時間も働いていないのではないかというイメージを持っている人さえいたという結果です。

しかし、コメント内容と属性を併せて見てみると、実際に職場で税理士の仕事を見たことがある人は長時間労働で忙しそうなイメージを、学生や年齢の若い専業主婦など、あまり税理士が働いている姿を見たことがないような人は労働時間が短いようなイメージを持っていることがうかがえました。

職場で税理士と会うのは仕事が集中する忙しい時期のため、特に忙しそうな印象を持たれているのかもしれません。

実態はイメージどおり?税理士の労働時間

税理士の労働時間は年中一定ではありません。約半年ずつの繁忙期と閑散期に分かれます。そのため、アンケートのイメージはある意味合っていると言えるのかもしれません。

税務相談や税務書類の作成など、税理士しかできない独占業務の依頼が集中する繁忙期は、日にちをまたぐような残業も発生し、休日出勤も多くなります。

しかし、閑散期は一般企業でいう定時出社定時退社のような労働時間になり、残業はほとんどないといった状態になります。

ですから、規則的とは言えませんが、一般的に不規則な労働時間というケースとも異なります。わかりやすく言うなら、税理士は半年単位で長時間労働と短時間労働に切り替わるメリハリのある働き方になるというのが正しい言い方かもしれません。

年末調整から確定申告や決算までの時期が税理士の繁忙期

年末調整・確定申告時期は繁忙期

税理士の繁忙期は、企業で年末調整が行われる12月ごろから、多くの企業で決算が終わる5月ごろまでです。中でも、確定申告が行われる2月から3月は夜遅くまでの残業や休日出勤が当たり前というほど忙しくなります。確定申告の時期は、普段から税務の依頼を受けている企業以外に一般の人からの依頼も増えるからです。

ひと昔前までは、給与計算が行われる月末も税理士にとっての繁忙期でしたが、近年では作業の電子化が進んだこともあり、月末の忙しさは以前と比較するとかなり緩和したともいえます。

繁忙期は担当企業の決算時期に左右される

年末調整や確定申告の時期は全国的に同じですから、12月~3月までが忙しいのはどの税理士もほぼ同じです。

しかしその後も忙しさが続くかどうかは担当する企業の決算時期によって異なります。3月決算であれば、申告期限の5月末まで忙しくなるため、6月以降は閑散期に入ることになりますが、決算が6月や9月だと繁忙期がずれ込み、忙しい時期が長くなることもあります。

税理士は担当する企業の決算期によって繁忙期がずれる可能性もあるため、繁忙期をできるだけ増やし、コンスタントに仕事を行いたいなら、決算期の異なる企業を複数担当するということになります。9月決算の企業を担当すれば、10月、11月のような閑散期も税務申告で忙しくなるからです。

資格勉強や転職活動は閑散期を狙う

税理士資格の取得を目指しながら税理士補助として働いている人の場合、税理士の仕事が忙しい時期はなかなか勉強の時間が取れずに悩むかもしれません。しかし、忙しい時期は実務経験を積む時期と割り切って、受験勉強は閑散期を利用して行うようにすればうまくいきます。

閑散期は残業も少なく休日出勤もまずなくなるので、まとまった勉強時間が取りやすいためです。また、他の事務所などへの転職を考えている場合には、閑散期を狙って活動を始めると、残業が少なく休みを取りやすいだけでなく、転職先に移ってからもしばらく時間の余裕があるため、楽に仕事を覚えられます。
年間を通して多忙で残業時間が多い事務所は非常に少なく、業界全体が閑散期と繁忙期がはっきりと別れている場合が多いため、働き方にもメリハリをもたせて、閑散期にお休みをとり旅行を楽しんだりしている方も多くいらっしゃいます。

ブラックな事務所を避けるためには

繁忙期、閑散期に関係なく、慢性的に忙しい事務所もあるようです。クライアントの数に見合わないスタッフの人数で仕事をおこなっていたり、上司が安請け合いしてしまい、余計な業務が多くなってしまうなど理由は様々ですが、いつも帰るのは夜遅くなってしまうということを耳にすることがあります。
ブラックな会計事務所に転職・就職してしまわないために1番いい方法は、実際に働いているスタッフの話を聞くことです。
もし、話を聞く機会を持たない場合、どのように確認すればいいのかですが、定時が過ぎた時間に実際に事務所に行ってみて、明かりがついてるのかを確認してみるのも、方法の1つです。
また、本当の事がわかるかどうかはわかりませんが、面接の際にストレートに聞いてみるのもいいかもしれません。想定している労働条件がある場合は、それも面接官に伝えてみましょう。
労働環境に開きがある場合は、すぐに退職してしまうようなこともあるかもしれなしと思えば、面接官も素直に答えてくれるかもしれません。
5年、10年前と比較しても労働環境は大きく変わってきています。ご自身でイメージしている労働環境があるなら、入社前にしっかりと確認しておきましょう。

繁忙期の存在を上手に活用

税理士は繁忙期があるため、その時期は終電まで残業といったような日が続く事務所もあったりと、忙しくて大変ですが、税理士の繁忙期はいつもというわけではなく、ごく限られた時期だけです。そのため、労働時間が不規則な仕事をしている人よりも、何かを始めようと思ったら計画を立てやすいのはメリットと言えるかもしれません。

中には繁忙期は集中して業務をこなし、逆に閑散期にはまとめて有給をとり長めの旅行を楽しんだりと、繁忙期と閑散期を上手に活用しメリハリのあるライフワークバランスを楽しんでいる人も多いようです。
繁忙期があることで、忙しいことをデメリットと捉えるのではなく、忙しい時期が限られていることで、時間を使いやすくなることをメリットと考えて上手に活用してみてはいかがでしょうか。

また、最近では会計事務所も繁忙期であっても残業が少ないということをうたっている求人を見かけたりすると思います。
これは大げさにいっているのではなく、急速に進んでいるデジタル化やIT活用により、業務効率化を図り繁忙期であっても、効率的に業務をすすめることができるように業務改善をしている会計事務所が増えてきているからなのです。
結果繁忙期であっても、終電になるような残業をすることはなくなり、通常時でも以前のような入力作業などは軽減されたことにより、作業時間を短縮することができ、新しい業務へ挑戦するための学習などに時間を活用することが可能になってきているのです。

会計事務所の繁忙期は残業が当たり前という時代は過ぎ去り、現在ではテレワークの導入や、IT活用により作業的な業務は減り、考えることを中心とした業務へ変革してきています。
会計業界で転職を考えている人や、これから会計業界で働きたいという人は、現在の会計業界のトレンドを把握し、最適な会計事務所、一般企業の経理などの求人をみつけてください。

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