税理士として最適な働き方ができる会計事務所の選び方とは
2023/11/02
一般企業の会社員として経理の仕事をしている人が税理士として働き方を変えようとした場合や、すでに税理士として活躍している人が別の会計事務所(税理士事務所や税理士法人など)に転職をする場合は、どのような会計事務所を選ぶかが重要です。
会計事務所の選び方によって働き方や給料などが変わってきますし、税理士としての専門知識やノウハウの吸収度も変わってきますので会計事務所選びは失敗したくないものです。
しかし、会計事務所を選ぶ基準がよくわからないという人もいるでしょう。
特に、初めて税理士として働く場合は、選ぶポイントを理解していなければ、よい会計事務所を選ぶことは難しいです。そこで、会計事務所を選ぶ場合のポイントについてお伝えします。
☆会計事務所で働いている人をチェック
会計事務所を選ぶ場合における主なポイントは4つあります。1つ目は、事務所で働いている人の身だしなみや態度です。税理士は、法律によって税務代理や税務相談などの独占業務が定められており、ほかの人にはできない業務を担っています。しかし、税理士業務もサービス業の一種ですので、顧客から高い評価が得られなければ事務所経営を存続することはできません。
顧客に評価される会計事務所かどうかを判断するうえで、働いている税理士や事務員などの身だしなみをチェックしてみることが有効です。顧客の前に出ても不快感を与えず恥ずかしくない身なりを整えているかどうかという観点で確認してみましょう。
また、面接を受けるときの面接官の態度もチェックすることが大切です。横柄な態度や振る舞いで接してくる面接官は、顧客にも同様の態度で接している可能性があります。そういった態度で顧客に接することを続けているようでは、事務所の成長は望めません。さらに、事務所全体に覇気があるかどうかも確認してみましょう。
顧客からの評価を得て伸びている事務所は活気があるものです。活気がある職場で働ければ自らの成長にもプラスになります。働いている1人1人だけでなく、事務所全体として好感が持てるかどうかも忘れずにチェックしておきましょう。
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☆勤務時間や残業時間は必ずチェックしよう
会計事務所選びの2つ目のポイントは、勤務時間です。事務所の面接に応募する際には、何時から働き始めて何時までが定時なのかを確認するのが基本です。
所定労働時間は8時間以内に設定してあるでしょうから、実質的には開始時間と終了時間がライフサイクルに合っているかどうかを確認することが主なポイントです。さらに、年間何日の休日が設定されているかや有休が付与される基準などの基本的な労働条件の確認も必要になります。しかし、勤務時間のチェックで最も重要なポイントは、実際の残業時間です。
税理士業務は、確定申告時期などの繁忙期には残業が増えるのが一般的です。業務が集中する2月下旬から3月初旬、さらに企業の決算期後の4月から5月は繁忙期になります。しかし、繁忙期以外も残業ばかりだと自分の時間が持てなくなってしまいます。実際にどの程度の残業をする必要があるかについてしっかり確認しておきましょう。
特に、税理士試験の勉強をしながら会計事務所で働くことを考えている場合は、試験勉強時間の確保のためにも残業の量を確認する必要があります。また、残業代がしっかり支払われるかどうかも重要です。サービス残業は違法ですので、そういったことが常態化していないかどうかも探っておきましょう。
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☆業務を行ううえでIT環境はそろっているか
3つ目の会計事務所選びのポイントは、IT環境の整備状況です。税理士業務の現場にも、IT化の波が押し寄せています。大企業はもちろん、中小規模の企業でも会計ソフトを導入して会計業務をIT化することは常識です。そのため、IT化の対応が遅れている会計事務所は、時代の波に乗り遅れて衰退してしまうリスクがあります。時代遅れの会計事務所を選んでしまうと、事務所の成長は期待できません。後悔しないためにも、事務所選びの段階でITの整備状況を確認することが重要です。
税理士の平均年齢は上昇し高齢化が進んでいるといわれています。所長が高齢の場合、帳簿が手書きだったりメールの利用もあまり行われずメモ書きが主流だったりといったことも珍しくありません。IT化を進めたくても、ITについてよくわかっていない税理士が所長をしていると、IT化は遅々として進まないのが一般的です。
面接の段階から、IT環境をチェックしておくことが大切です。面接時にネット接続環境について質問したり、事務所のIT設備の状況を観察したりして、しっかり確認しておきましょう。
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☆事務所のwebサイトは必ず確認してみて
会計事務所選びの4つ目のポイントは、事務所が開設しているwebサイトを確認することです。
webサイトを見るポイントは2つあります。1つは、webサイトをよく読むことでどんな顧客を相手に税理士サービスを提供しているかを理解することです。webサイトには、事務所の主な業務内容が書かれているはずです。法人中心か個人顧客も対応しているかなど、どの顧客層を得意としているのかについてチェックします。また、どの業界に強いかなども読み取れます。
2つ目のポイントは業務内容です。会計事務所によって対応できる業務内容は違いますので、どのような業務を得意としているかについても確認しましょう。決算事務中心なのか税務アドバイスにも力を入れているかどうかは重要な判断基準となります。税務アドバイスについては、節税対策が得意なのか、経営改善に注力しているか、さらには資金調達アドバイスを行っているかなどに注目するとよいでしょう。
自分がスキルアップしたいと考えている方向と事務所の業務が合っているかどうかという観点で確認することがポイントです。活躍したい分野とマッチしている事務所を選ぶことができれば、税理士としての成長にプラスになるでしょう。
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☆まとめ
会計事務所選びは、残業時間の長さや自分が税理士として成長できる場所かどうかで判断することが基本です。しかし、顧客の観点で会計事務所を判断してみることも重要です。
顧客から選ばれる会計事務所で働くことができれば、よい経験を積むことができるでしょう。税理士としてのスキルや専門性にも磨きをかけることが可能です。そのため、顧客目線で会計事務所を観察してみることを忘れないようにしましょう。顧客目線で見ることが難しい場合は、「この会計事務所に税務のことを依頼したいかどうか」という観点で考えてみる方法がおすすめです。
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