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FASSは経理の転職に有利!?レベルAを獲得するには?

2018/08/23

会社の財務状況や経済ニュースを理解するためにも、経理・財務関連の知識はビジネスパーソンに欠かせません。それを測る指標となってきたのが、日商簿記をはじめとする経理関連の資格です。なかでも企業からの評価が高まりつつあるのが2005年にスタートした経理・財務スキル検定(FASS)です。FASSは比較的新しい資格ですが、経理・財務分野での実務スキルを客観的に評価するのに優れているという特徴があります。導入企業も増えている注目の資格です。

現役の実務担当者はFASSの必要性を感じている?

財務・実務分野でのスキルアップに役立つといわれるFASSですが、現役のビジネスパーソンはこの資格をどう捉えているのでしょうか。会計・経理関連業務の担当者を対象にアンケート調査を実施しました。

【質問】 FASS検定は積極的に受けようと考えていますか?
【回答数】 はい:65
いいえ:87

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年04月03日~2017年04月10日
有効回答数:152サンプル

「受けない」と答えた人がやや多い?知名度の低さが影響か

アンケートを取ったところ、「いいえ」と答えた人がやや多いという結果になりました。

  • 今までの実務で必要とすることは無く、あまり必要性を感じないので。(40代/女性)
  • 簿記も持っているし資格なら税理士を目指しているからです(40代/男性)
  • 知名度が低く、役に立つかわからないため(20代/女性)

資格自体を知らないと答えた人もいました。また、簿記を持っているのであえて取る必要を感じないという回答もありました。日商簿記検定などに比べると、まだ知名度が高い資格とはいえないようです。しかし、FASSは企業の間でも導入するところが増えている資格です。現に、「積極的にFASSを受けたい」と答えた人も4割を超えています。

  • 資産、決算、財務、資金などを仕事で使うから受ける。(20代/女性)
  • 結構評価してくれるところが増えていますので。(50代/男性)
  • 面接で受けると言ってしまったので。勉強だけでも、仕事には役立っているけれど。(30代/女性)

これらの人たちはFASSを受けることには、仕事上の評価につながる、勉強の内容が実務に直結するといったメリットがあると感じているようです。

日商簿記検定より実務寄りの資格ということもあって、FASSを導入する企業は年々増えています。社内の人事評価や転職に有利に働く可能性のある資格ですので、この機会にFASSへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。

日商簿記検定にはない強みも!実務スキルの証明にFASS

従来、代表的な経理資格といえば日商簿記検定のことを指していました。日商簿記は現在でもビジネスに活かせる資格として就活生やビジネスパーソンに人気です。しかし日商簿記には、実務スキルまでは測れないという弱点がありました。

そこで、「実務スキルを証明できる資格がほしい」という企業側の声に応えて登場したのがFASSです。FASSは経済産業省の定めた「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に基づき、経理・財務実務に関するスキルを客観的に測ることを目的としています。

試験内容は日商簿記よりも実務寄りで、「税務」や「資金」といった日商簿記の試験ではカバーしていない、しかし実務には必須といえる分野の内容も問われます。

FASSの特徴は、ある時点での経理・財務関連の実務スキルを客観的に判定できることにあります。そのため試験勉強が、仕事の評価につながりやすいのが特徴です。

実際、FASSのスコアの高さと年収、役職には比例関係が認められています。企業の内部統制意識が高まりつつあるなか、人事評価や採用基準にFASSを導入する企業も増えています。また人材育成の一環としてFASSの受験を推奨する企業も出てきているようです。

FASS検定とは?

FASS検定では、実証実験で検証されたデータをもとに、経理・財務実務のスキルを判定することができます。客観的で、信頼度の高い測定ができるのが特徴です。

FASS本試験の科目は資産分野・決算分野・税務分野・資金分野の4分野。そのなかから四肢択一で100問が出題されます。さらに、無料のオプション科目として、英語でFASSの問題を受けられる英語版FASSがあります。

試験結果は、800点満点で5段階のレベル(A~E)でスキル評価が行われます。分野別の達成度合いも表示されますので、自分に足りないスキルを明確に把握することが可能です。オプション科目は達成度から3段階レベルで評価されます。

日程は二期制受験となっており、上期(5/1~7/31)、下期(11/1~1/31)でそれぞれ1回ずつの受験が可能です。CBTを採用しているため、試験期間中であれば随時受験可能となっています。

FASS検定で高スコア(レベルA)を取ることは、経理・財務実務に関するスキルの高さを客観的に証明することにつながります。経理・財務関連の業務についている人、これからつく予定の人にとっては、自分の専門性を社内でアピールする貴重な材料になってくれるはずです。また試験勉強自体が日々の業務に直接役立ちます。

レベルAを獲得するための勉強法

FASSは比較的新しい資格なので、歴史の長い日商簿記に比べると、独学用の参考書や問題集の数はそう多くはありません。しかし出題範囲は広いものの、実務の基本となる知識に関わる問題が多いため、経理実務の経験者であればレベルAの判定を受けるのは難しくありません。市販されている認定テキストや問題集を使用しての独学も可能です。基本的な勉強の仕方としては、他の資格試験同様にテキストや問題集を反復学習して基礎知識の定着を図っていくとよいでしょう。

なお、「独学はどうしても不安」という人には、予備校などによる講座やeラーニング、セミナーもあります。場合によってはそちらを利用しても良いでしょう。

FASSはTOEICと同じように、何度も受験することができる試験です。もし仮に一度の試験でレベルAの判定を受けられなかったとしても次の機会はあります。また、試験勉強と実務スキルの間の関連性が強いため、試験勉強をすることで実務スキルの向上が期待できます。スコア向上を目指して勉強を進めていくことが、結果的に自分のキャリアアップにつながるのです。

まとめ

実際の実務スキルを正確に評価できることから、FASSを採用する企業は増加傾向にあります。高いスコアをマークできれば、会計職・経理職としての実力を社内外にアピールすることが可能です。もちろん転職時にも有利に働きます。また、FASSのスコアと実務能力は比例する傾向にあるため、FASSの勉強をすることがそのまま日々の業務のクオリティ向上につながります。会計職・経理職として自分のスキルに磨きをかけたい方におすすめです。

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