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FASSは経理の転職に有利なのか?

FASSは経理の転職に有利なのか?レベルAを獲得するための勉強法とは

経理や財務に関わる業務に携わる方であれば、経済の動向や会社の財務状況を把握しておくことが大切です。その上で欠かせないのが経理関連の知識や日商簿記などの会計関連の資格であり、経理・財務関連の知識を測るバロメーターとなっています。特に、2005年に登場した経理・財務スキル検定(FASS)は、比較的新しい資格でありながら企業からの評価が高い検定試験です。経理・財務に関する実務知識を客観的な角度で評価するのに優れていて、信頼性の高い検定として各企業から注目されています。

本記事では、これからFASS検定を取得してスキルアップをしたいと考えている方に向けて、FASS検定の概要や資格のメリット・デメリット、ランクごとの内容などについて解説します。また、FASS検定を受ける流れや最高ランクのレベルAを獲得するための勉強法、さらにFASS検定に合格する以外の方法でできるキャリアアップや年収アップについてもご紹介します。

FASS検定とは

FASS検定は、2004年に経済産業省が開発・提唱した「経理・財務サービス・スキルスタンダード」に準拠した検定試験です。実証実験で検証済みのデータを基準にしているため、客観的かつ信頼度の高い測定ができます。

FASSの検定試験は、資産・決算・税務・資金の4科目で構成され、四肢択一式です。全部で100パターンの設問が用意されており、800満点でA〜Eの5段階で評価されます。4つの分野それぞれの達成度合いも確認することができ、自分のスキルバランスが明らかになるのも特徴でしょう。また、英語でFASS の問題を受けられる英語版FASSも用意されています。英語版FASSは無料で受けられ、評価は3段階です。

FASS検定は、上期(5/1〜7/31)と下期(11/1〜1/31)の年2回開催されており、試験期間中であればいつでも受験できるCBT方式が採用されています。ただし、同一受験期間内においては一度しか受験ができず、万が一違反した場合は結果がよくても無効となるので注意が必要です。受験は各都道府県に設けられた試験センターにてパソコンを使用して行います。また、会社や団体単位で申し込むと、インターネット上で試験を受けることも可能です。

基本的にFASS検定は受験資格の制限がありません。そのため誰でも受けられますが、特に経理や財務業務に携わる方は、FASS検定を受ける対象といえるでしょう。最近は、日商簿記と併せてFASS検定の取得を必須としている企業も増加傾向にあり、上場企業や大手企業では、会計業務にあたる方がスキルアップを目的として受験しています。

FASS検定と日商簿記検定はどう違う?

経理や財務に携わる上での必須資格といえば、日商簿記検定を思い浮かべる方がほとんどでしょう。現在でも、ビジネスに活かせる資格として、就活生や転職を考えている方に人気があります。これだけ浸透している日商簿記と、簿記業界の新星ともいえるFASS検定とはどのような違いがあるのでしょうか。

試験内容

FASS検定と日商簿記の決定的な違いは、試験内容にあります。日商簿記は記帳の仕方や簿記自体の知識に特化しているため、経理や財務全般の知識やスキルには弱い特徴があります。一方のFASS検定では、経理・財務知識に関わるトータル的な知識を問われるのが特徴です。日商簿記の試験では登場しない、税務や資金といった実務上必須となる分野の知識も必要となります。

認定方式

もう一つ異なる点が、認定方式です。日商簿記は、従来型の級別認定を採用しています。自分のスキルにあった階級の試験を受験し、結果として合否が判断される仕組みです。一方のFASS検定はスコア型の認定となっているため、取得した点数によって各レベルに振り分けられるのが特徴です。そのため、FASS検定試験には日商簿記のような不合格判定はありません。FASS検定では受験した時点での実務スキルをニュートラルな視点から判定されるので、仕事の評価につながりやすいといえるでしょう。

FASS検定のメリット・デメリットとは

FASS検定のメリット・デメリット

経理や財務におけるスキルを上げる手段として徐々に知名度を集めているFASS検定ですが、実際のところどのようなメリットがあるのでしょうか。また、受験前にデメリットについても知っておきたいところです。メリットとデメリットの両面を知ることで、より一層FASS検定を効果的に利用することができるでしょう。

FASS検定のメリット

近年では、FASS検定におけるスコアの高さと、年収や役職には比例関係があることが認められています。FASS検定のスコアを社員の評価基準の一つとしている企業も増えているため、就職や転職に限らず社内昇格においてもメリットがあるでしょう。

また、長く経理や財務業務に携わっていながら、実際のところは全体的な経理知識を把握していない方も少なくありません。そこで、FASS検定の高ランクを目指すことで、これまで得られなかった経理知識をさらに補填することが可能です。

FASS検定のデメリット

FASS検定は、近年注目度の高い検定試験とはいえ、日商簿記と比べると知名度が低い点は否めません。そのため、実際に役立つかどうかが明確ではないと捉えている方も多いのは事実です。また、すでに簿記を持っている方にとっては、FASSの必要性が感じにくいといったデメリットもあります。

しかし、FASSは日商簿記より実務に沿った内容であり、FASS検定の受験を推奨する企業は増加傾向にあります。実際は業務への高いポテンシャルを持ちながら、そのスキルを活かす機会がない方も少なくはありません。企業としては、そうしたポテンシャルを把握して、有能な人材を見逃さないためにもFASS検定を活用したいと考えているのです。

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FASS検定で高ランクを得ることによって、昇進するチャンスは十分に考えられます。また、今より高待遇な企業へ転職を望む場合も、FASS検定試験で得たスコアやランクを有利に活用できるでしょう。高いポテンシャルを活かすことで、今よりも大きく収入を伸ばすことも夢ではありません。

このように、FASS検定試験で高ランクを獲得することは昇給や昇進のチャンスにつながります。あなたは、現在の職場における年収に満足していますか?会計求人プラスは、会計業界に特化した求人サイトです。高収入の案件や、取得した資格を有利に活用できる転職先も多数掲載されていますので、就職・転職活動のサポートを受けたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。

FASS検定の評価ランク

FASS検定は、日商簿記との違いでも触れたように、合否を判定する検定試験ではありません。800満点中でどの程度のスコアを獲得したかによって、以下のようにA〜Eの5段階で評価ランクが付けられます。

FASS検定の評価ランク(800点満点)
440点以下 レベルE
441〜560点 レベルD
561〜640点 レベルC
641〜688点 レベルB
689点以上 レベルA

800点中440点までのスコアだった場合は、FASSにおいて最も低いランクのレベルEです。レベルEでは、経理や財務について全体を把握しきれておらず、部分的な理解に止まっているという評価になります。

続いて、レベルDに該当するのは、441〜560点までの点数を獲得した方です。レベルDの場合、分野ごとに知識差があり、十分とはいえません。しかし、サポートを受けることで最低限の経理業務を行えるだけのスキルはあるとされています。

レベルCは、561〜640点を獲得した方に当てはまる評価です。日常的に経理や財務業務に携わる程度の、基本的なスキルが身についている人はこのレベルに値するでしょう。普段行っている業務であれば問題なく対応できますが、自分が行ったことのない業務については、対応力やスキルに差が出やすいレベルともいえます。

641〜688点を獲得できる方は、レベルBというランクに該当します。経理や財務に関わる業務をほぼ理解しており、その上で業務を遂行できるスキルも保持している人です。とはいえ、分野によっては知識差が出る可能性が高い点も否めません。しかし、レベルCと比べると、業務を妨げるほどではなく、適切な対応もできるのがレベルBの特徴です。

レベルAは、FASSの中でも最高のランクで、689点以上のスコアを獲得した方が受けられる評価です。経理や財務の分野について、一部分ではなく全体を正確に把握していることが評価のポイントになるでしょう。そのため、経理や財務業務を問題なく自信を持って遂行できるスキルを持っているとされます。レベルAを獲得すると、ビジネスにおいて非常に有利になる可能性が高いでしょう。

たとえはじめは低いレベルだったとしても、努力次第でレベルAに到達することは十分できます。1歩ずつでもレベルAに向けて着実に歩むことが、業務のスキルアップはもちろん、キャリアアップにもつながるため、次のチャンスを目指してあきらめないことが大切です。

FASS検定でレベルA獲得

FASS検定でレベルAを獲得するための勉強法

FASSは会計業界における比較的新しい検定試験です。日商簿記のような長い歴史がないため、独学する上で活用できる参考書や問題集が豊富にあるわけではありません。また、出題範囲が広いため、レベルAの獲得は一見難しく感じます。しかし、実務の基本といえる知識に関係する問題が多いことから、経理実務をしたことがある方であればレベルAを獲得できるチャンスが十分にあります。レベルAを狙うためには、効率的な勉強方法を把握しておくことが大切です。

  • 公式学習ガイドを使う
  • 必要があれば問題集を使う
  • 予備校講座やeラーニングを受ける

公式学習ガイドを使う

FASS検定主催団体である日本CFO協会から、「経理・財務スキル検定公式学習ガイド」というテキストが発行されています。FASS検定を受ける上では、最も基本となるガイドです。試験の申し込み時に受験料と合わせて購入できるので、ぜひ手に入れておくことをおすすめします。

このガイドは、見開きページごとに問題と選択肢、そしてこれらに対応する回答と解説が載っているのが特徴です。FASS検定で出される問題は、公式学習ガイドから出題されるケースが多いといわれています。イメージとしては、実に過半数以上がこのガイドから出るといっても過言ではありません。経理や財務業務をしたことがある方や、ある程度知識を持っている方は、このガイドをしっかりと活用して勉強するだけでもレベルAを獲得することができるでしょう。ただし、公式学習ガイドは年度ごとに発行されているため、何度も挑戦する場合は最新のガイドを手に入れて勉強するようにしましょう。

必要があれば問題集を使う

経理や財務の知識に自信がなく、公式学習ガイドだけでは不安が残るという場合は、テキストや問題集を活用するとよいでしょう。現在発行されているFASS検定用のテキストは、ほとんどが公式学習ガイドに沿った構成となっています。そのため、公式学習ガイドを使いながら、復習に外部テキストを活用すると、より知識を深めることができるでしょう。ここでポイントとなるのが、とにかく反復学習をすることです。そうすることで、基礎知識が身につき、安心してFASS検定試験に挑むことができます。

いくら反復学習をしても、問題の数が少ないと物足りなさを感じる方も少なくありません。問題をたくさん解いて場数を踏んでおきたいという方には、問題集が役に立ちます。問題集は、公式学習ガイドに比べると応用的な問題が多く、レベルAを狙う上では頼れる存在といえるでしょう。ただし、基礎が定着していないのに新たな問題に着手し続けても、大きな効果や学習効率は見込めません。はじめのうちは公式学習ガイドをしっかりと活用して、基本的なスキルを記憶に定着させるよう心がけましょう。

予備校講座やeラーニングを受ける

近年ではFASS検定の浸透とともに、FASS検定に対応した講座を開催している予備校やe-ラーニングも増えてきています。公式学習ガイドやテキストを活用した独学では、本当に正しく知識が身についているかどうかがわかりづらく不安だと考えている方にとって、予備校やe-ラーニングは非常に便利な存在でしょう。

e-ラーニングは、FASS検定主催の日本CFO協会も提供しています。FASS検定の構成と同じく、資産・決算・税務・資金の4コースから成り立っているのが特徴です。各コースにおいて、研修動画や演習問題、確認問題が用意されています。最終的には修了試験もあるため、実際のFASS検定へのステップとしても効果的です。FASS検定のレベルAを獲得するためだけではなく、より本格的に経理や財務の知識を得たい人にもおすすめの勉強法といえるでしょう。

まとめ

FASS検定は、大手企業の経理や財務部門マネージャーが開発に関わっていることもあり、大手企業での認知度が高い傾向にあります。そのため、FASS検定のレベルAを獲得していれば、経理や会計業務での転職に非常に有利といえるでしょう。特に、現在働いている企業や事務所の待遇に不満を抱えている方は、一度FASS検定を受けた上で転職を検討してみるのもおすすめです。

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