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30歳から税理士を目指せるか?

30歳から税理士を目指すのは遅い?今からやるべきことを解説!

2023/11/01

30代になってから税理士を目指すのはタイミングとして遅いのではと不安になる人がいるかもしれません。しかし、日本税理士連合会の調査によれば税理士の約7割が50代以上でした。そこから平均年齢は60歳以上と推測できますので、30代で税理士資格を取得できれば遅いということはまったくありません。

とはいえ30代になればすでに仕事や家族などで大きな責任を抱えている人も増え、20代ほど気軽に税理士試験にチャレンジできない事情がある人も多いでしょう。そこで本記事では税理士とはどのような職種なのかについて簡単に説明したうえで、税理士を30歳から目指すことについて解説していきます。

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税理士とはどんな職業か?

ここでは税理士がどんな職業なのか簡単に解説します。

税理士の仕事内容

税理士は税金と会計の専門家です。主な仕事内容は、会社や個人に向けて税金の相談・アドバイスをしたり、確定申告書の作成をすることです。それ以外にも、経理業務のサポートや経営コンサルティングを行ったりします。

税理士の働き方

税理士の働きとしてメジャーなところを3つご紹介します。一つ目は税理士事務所に勤めることです。多くの税理士事務所では税理士試験の受験生を採用していますので、試験勉強をしながら実務経験を積み、税理士資格を取得後そのまま勤める人も多いようです。二つ目は独立開業することです。自らが所長となって事務所を経営すれば、自分の得意な仕事を好きな環境で行うことができますし、ワークライフバランスも取りやすくなるでしょう。三つ目は一般企業に勤めることです。事業会社の経理部や財務部などで働く人が多いですが、コンサルティング会社で税務会計のアドバイザーとして働く選択肢もあります。

税理士の年収

税理士の平均年収は750万円前後となります。厚生労働省が2021年に行なった「令和3年賃金構造基本統計調査」によれば、税理士(※会計士含む)の平均年収は746万円でした。また、日本税理士会連合会が2015年に行なった「第6回税理士実態調査報告書」によれば、社員税理士の平均年収は890万円でした。

こちらはアンケートに基づいた平均値のため、勤務先や仕事内容によって当然違いはあるでしょう。しかし、一般的な会社員の平均年収が400万円程度であることを考えればとても高い年収といえますので、30歳からでも十分チャレンジしてみる価値のある資格といえます。

参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

税理士の年齢

冒頭でも言及しましたが、税理士は約7割が50代以上で、平均年齢は60歳以上といわれています。そのような業界では40代でも若手といわれるくらいですので、30代からでもチャレンジしやすい土壌があるといえます。

税理士の将来性

AIやクラウドツールの発展によって税理士の仕事がそれらに奪われ、近い将来仕事が無くなってしまうと考える人もいるようです。たしかに以前は税理士がしていた仕事が、最近はツールによって自動化されている側面が出てきています。しかし、税理士の仕事は税務判断や経営アドバイスなど、AIやツールで処理できるものばかりではありません。また、最近ではAIやツールが事業に合わせて適切に稼働するように導入支援する仕事も新たに生まれています。技術の進歩で仕事の形が変わることはあるでしょうが、それに伴って税理士の仕事は今後も発展していくことでしょう。

30歳から税理士を目指すメリット

30代から税理士を目指すメリットとは

30代からでも税理士を目指すのはどんなメリットがあるかご紹介します。

高年収が狙える

上述のとおり税理士の平均年収は900万円前後といわれていますので、高収入が狙えます。参考までに、国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によれば、2021年(令和3年)の平均年収は443万円でした。また、東京商工リサーチが2021年に行った調査によれば上場会社の平均年収は605万円でした。これらを考慮すると税理士が高収入であることがよくわかります。

独立開業を目指せる

税理士資格があれば独立開業することができます。独立すれば自分の得意な専門分野で仕事をすることができますし、時間や場所なども自らのライフスタイルに合わせて決めることができるのが魅力です。

社会人経験がプラス評価される

30代ともなれば一般企業で実務経験を積んだ人が多くなりますが、このような経験は税理士業界ではプラスに評価されます。なぜなら税理士になれば相手をする顧客は一般企業がほとんどだからです。税理士になる前に一般企業で働いた経験はどんな仕事であっても必ず役に立つでしょう。

科目合格制度である

少し視点は変わりますが、税理士試験は科目合格制度が採用されています。5科目に合格して初めて税理士となりますが、それまでの経過で取得した合格科目は一生有効なものとして立派な資格として評価されることがあります。税理士事務所や一般企業の採用などでも、例えば「税理士試験の科目合格者」のように募集しているケースもあるため、科目合格であっても転職で有利に働くことは間違いないでしょう。

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30歳から税理士を目指す方法

ここでは、30歳からどのように税理士を目指すかみていきます。

30歳から税理士を目指すなら勉強に専念?働きながら?

税理士試験の勉強に専念するか、働きながら目指すか迷うかもしれません。どちらにもメリット・デメリットがあります。

勉強に専念する

専念するメリットは勉強時間をたくさん確保できる点です。その分だけ短期合格で税理士になれるかもしれません。しかし、その間はキャリアに穴が空くことになりますし、無収入となるため経済面でもデメリットとなります。

働きながら目指す

働きながら目指せばキャリアに穴が空くことはありませんし、収入を得られる安心感があるのがメリットです。しかし、勉強に使える時間はどうしても限られてしまうため、合格まで長期間に及ぶ可能性がある点がデメリットです。
 

30歳過ぎたら「働きながら目指す」がオススメ

30歳を過ぎてる人は、できれば働きながら税理士を目指すことをオススメします。なぜなら、30歳を過ぎるとそれまでの経歴が20代よりもシビアに見られる転職事情があるからです。

税理士試験に合格するためには、早い人でも2-3年、通常は3-5年かかります。そもそも難関試験のためどれだけ時間をかけても合格できる保証はありません。30代になってキャリアにそれだけのブランクが空くと、再就職するときにマイナス要素となってしまう可能性もあるからです。

どのような働き方で目指すか?

働きながら目指すなら、税理士事務所がオススメです。実務経験を積みながら専門学校に週末や平日夜に通って科目合格を増やし、5科目合格を目指すのです。税理士事務所であれば試験勉強に理解がありますので、なるべく残業させない、試験前は休みが取れるなどの配慮をしてくれるところも多いからです。また税理士になる際には実務要件がありますが、これを満たすこともできるからです。

30歳過ぎて税理士事務所に就職する方法

税理士事務所では30歳を過ぎても社会人経験があれば採用してくれるところはあります。しかし、経理や税務に関する仕事が未経験となるとやはり厳しくなります。そこで、まずは今いる環境で日商簿記や税理士科目を1つでも合格して資格を所有しておくと税理士事務所にも就職しやすくなるでしょう。

周囲の理解を得ておく

30歳過ぎてから税理士を目指す人は、周囲の理解を得ておくことも大切です。勉強するためには何かを犠牲にしなければなりませんので、とくに家族や友人と過ごす時間もこれまでより減ってしまうでしょう。周囲の理解を得ないまま勉強をスタートすれば後々きっとお互いのストレスとなりますので、事前に「自分は税理士になって活躍したい。勉強を優先するためこういったことを犠牲にする必要がある。」としっかり伝えて理解を得ておくことも忘れないでください。

結論:30代から税理士を目指すのは可能!

ここまで30代から税理士を目指すことについて見てきました。税理士業界では30代であれば若手の部類ですので、目指すタイミングとしてけっして遅くはないことがわかっていただけたかと思います。
30代で、特にすでに仕事や家族を持ちつつ税理士を目指すことは負担もプレッシャーも人一倍かかりますので簡単な道のりではありません。しかし、しっかりと計画を立てて試験勉強に取り組む環境を整えてから目指せば、合格している人がたくさんいるのも事実です。そもそも税理士試験は難関ですので、合格を目指しつつも試験がうまくいかないリスクも視野に入れ、働いてキャリアも一緒に作りながら進めるのが30歳から始める人にとって良策です。

税理士試験合格に向けて試験勉強を支援してくれるような事務所を探したいなど、勉強にも集中できる環境を準備するための勤務先を探すことはとても大切です。
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投稿者情報

税理士副業ライターSOU
税理士副業ライターSOU
現役の税理士として10年以上、会計事務所に勤務しています。会計・税務・事業承継・転職活動などの記事を得意として執筆活動を5年以上しています。実体験をもとにしたリアルな記事を執筆することで、皆さんに親近感をもって読んでいただけるように心がけています。

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