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税理士試験の合格率からわかること

税理士試験の合格率はどれくらい?難易度や必要な勉強時間は?

2022/08/29

これから税理士試験を受ける人にとって、合格率や難易度は最も気になることの1つといえるでしょう。合格率は毎年変化するものであり、合格率が高いからといって税理士試験の難易度が低いというわけではありません。

ただ、合格率や難易度の具体的な数値が分かれば、試験勉強をする上での指針になります。そのため、税理士試験を受ける際は、近年実施された試験の情報を知識として得ておくことが大切です。

今回は、税理士試験の合格率や難易度を解説するとともに、必要な勉強時間にも触れていきます。

税理士試験の概要について

税理士試験は、税理士になるための資格試験です。試験は以下の表のように、会計科目2科目と税法に関する9科目で構成されます。

税理士試験の校正
科目の種類 会計科目 税法に関する科目
必修科目 ・簿記論 -
・財務諸表論
選択必修科目 - ・所得税法
・法人税法
選択科目 ・相続税法
・消費税法
・酒税法
・国税徴収法
・住民税
・事業税
・固定資産税

会計科目はいずれも必須科目です。税法に関する9科目のうち、2科目は選択必須科目(どちらか1科目選択)、残りの7科目は選択科目(7科目中3科目を選択)という構成です。
税理士試験は、全11科目の中から必須・選択必須科目を含めた5科目に合格する必要があります。ただし、試験当日に5科目すべてを受験する必要はありません。
科目合格制を導入しているため、1科目ごとの受験が可能です。

税理士試験の詳細な概要や科目については、下記のページでご紹介しています。
税理士の資格取得方法とは?受験資格や合格への道のりを解説!
税理士試験は科目の選び方が重要!合格に近づく選択方法とは?

税理士試験の難易度どのくらい?他の士業と比較した結果とは

税理士試験の難易度はどれくらい?

税理士試験は、国家資格の中でも難易度が高い資格試験です。
司法書士や公認会計士など、合格が難しい資格はたくさんありますが、これらの試験と比べた難易度はどれくらいなのでしょうか。
直近3年間の合格率を踏まえて、その他の士業の合格率と比較しながら、税理士試験の難易度を見ていきましょう。

各資格試験の合格率
資格名 令和3年 令和2年 令和元年
税理士 18.80% 20.30% 18.10%
司法書士 5.10% 5.10% 4.40%
簿記1級(11月実施) 10.20% 13.50% 9.80%
公認会計士 9.60% 10.10% 10.70%
弁護士 41.50% 39.10% 33.60%

参考:
国税庁「税理士試験
法務省「司法書士試験
日本商工会議所「簿記受験者データ
公認会計士・監査審査会「公認会計士過去の試験結果等
法務省「弁護士司法試験の結果について

上記の比較表を見ると、司法書士や公認会計士などと比べて、合格率が比較的高いようです。
しかし、資格試験はそれぞれに評価の基準や方法が異なり、合格率だけを見て一概に難易度を決めることはできません。
税理士試験を受ける人のレベルは相当高く、その中で合格ラインまで達するには、並大抵以上の努力が必要です。

学生と社会人別の合格率を比較してみると…

続いては、学生と社会人それぞれの合格率についてご紹介します。
税理士試験は、学生だけではなく社会人になってから受ける人も多くいます。
いずれにしても、税理士試験は超難関であり、5科目全てに合格するには数年かかるケースもあります。

学生の合格率

まず、税理士試験に学生で合格した人の合格率を見ていきましょう。
学生と一括りにしても、大学から高校までさまざまで合格率も異なります。直近3年間の各学歴における合格率は、下記の通りです。

学生の合格率
学歴 令和3年 令和2年 令和元年
大学卒 17.70% 19.30% 17.30%
大学在学中 31.10% 32.60% 32.90%
短大・旧専卒 14.30% 17.30% 11.90%
専門学校卒 16.10% 16.80% 15.90%
高校・旧中卒 22.50% 23.80% 21.00%

参考:国税庁「税理士試験

社会人の合格率

続いては、社会人における税理士試験の合格率を年代別で見ていきましょう。
直近3年間の合格率は、以下の通りです。
年代が低いほど合格率が高い傾向にありますが、41歳以上でも10%を超える合格率があり、年齢問わずチャレンジできる試験といえます。

社会人の合格率
学歴 令和3年 令和2年 令和元年
41歳以上 11.80% 13.20% 11.50%
36〜40歳 18.30% 19.20% 16.20%
31〜35歳 21.30% 21.70% 19.70%
26〜30歳 23.00% 25.10% 23.00%
25歳以下 29.70% 33.80% 32.70%

参考:国税庁「税理士試験

「学生」と「社会人」どっちが合格しやすいのか?

税理士試験は学生と社会人のどちらが有利か?

税理士試験の合格率を比較すると、現役大学生の合格率が高いことが分かります。

大学生は、社会人と比べて休暇が多いことから勉強時間を確保しやすく、また勉強に集中できる環境が整っている点も、合格率の高さに影響していると考えられます。

社会人で税理士試験に合格するには、学生に匹敵するほどの勉強時間を捻出しなければなりません。
加えて、生活音や会話などが気にならないような、集中して勉強できる環境の構築も必要です。

学歴が高い=合格しやすいとは限らない

税理士試験は、難易度の高さから高学歴の方が合格できると思う人も少なくありません。
しかし、上記に記したデータを見ると、高校卒・旧中卒の方が大学卒よりも合格率が高い傾向にあります。

また、簿記1級を取得している場合や実務経験があれば、税理士試験を受けられます。

このように、税理士試験は学歴問わず合格する可能性があるため、学歴が高くないからといって不安になる必要はありません。

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試験科目別で見る合格率と難易度

税理士試験を目指す際に、試験科目ごとの難易度を知ることも大切です。
必須科目や選択必須科目の難易度はもちろん、選択科目の参考にもなります。令和元年〜令和3年までの科目別合格率は、以下の通りです。

科目ごとの合格率
科目名 令和3年 令和2年 令和元年
簿記論 16.50% 22.60% 17.40%
財務諸表論 23.90% 19.00% 18.90%
所得税法 12.60% 12.00% 12.80%
法人税法 12.80% 16.10% 14.70%
相続税法 12.80% 10.60% 11.70%
消費税法 11.90% 12.50% 11.90%
酒税法 12.60% 13.90% 12.40%
国税徴収法 13.70% 12.20% 12.70%
住民税 12.70% 18.10% 19.00%
事業性 12.60% 13.10% 14.80%
固定資産税 13.80% 13.50% 13.70%

参考:国税庁「税理士試験

必須科目の簿記論と財務諸表論は比較的合格率が高いことが分かります。
その他の科目については、年度によって多少差はありますが、だいたい10〜15%を推移しているので、合格率で科目を選ぶよりも、得意分野を狙ったほうがおすすめです。
続いては、それぞれの科目における概要と難易度について解説します。

簿記論の概要と難易度

簿記論は、企業の経営状態を明確にするための財務諸表を作成するルールを学ぶ科目です。
財務諸表とは、企業の財政状況・経営成績・キャッシュ・フローなどの情報を、企業との利害関係者に報告するための書類です。
大問3題が計算で出題され、素早く正確に計算するスキルが求められます。

難易度の高さから、簿記論で満点を取るのは非常に難しく、合格ラインの60点を目指す必要があります。
基礎的な項目を逃さないように、普段から演習問題をこなしておくようにしましょう。

簿記論の詳細については、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の簿記論の特徴とは?試験内容と勉強方法を解説

財務諸表論の概要と難易度

簿記論が、財務諸表の作成ルールを学ぶ科目であるのに対して、財務諸表論は財務諸表の理論を学びます。
難易度は簿記論同様、非常に難しいです。

特に、理論が苦手な人にとっては難易度が高い科目といえるでしょう。繰り返し学習しながら、確実に覚えていくことが大切です。
勉強のポイントとして、財務諸表論と簿記論は内容が重複することも多いことから、合わせて学ぶと効率がよいです。

税理士試験における財務諸表論では、計算と理論が50点ずつ出題されます。計算スキルに加えて、理論を理解する力も必要です。

財務諸表論の詳細は、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の財務諸表論とは?試験内容と勉強方法を徹底解説!

所得税法の概要と難易度

所得税法は、選択必須科目のひとつです。個人の所得に対して課せられる税金に関する法律を学びます。
税理士試験の科目の中でも難易度が非常に高く、例年13%を切る合格率です。

税理士試験では、計算と理論が50点ずつ出題されます。
試験範囲が広く、条例や通達の数が非常に多いため、全てを覚え切るのは難しいでしょう。限られた勉強時間の中で学ぶためには、ポイントを絞る必要があります。

所得税法の詳細は以下のページで解説しています。
税理士試験の所得税法は難しい?難易度や合格のための勉強方法について徹底解説!

法人税法の概要と難易度

所得税法と並んで難易度が高いのが、法人に課せられる税金をまとめた法人税法です。
受験者数で見ると、所得税法よりも多くの人が選択する傾向にあります。

相対評価が採用されている税理士試験では、受験者数が多いとより高得点を取らなければ合格ラインに達しません。その分、難易度も高くなるため、相応の学力が必要とされます。
出題形式は、計算と理論が50点ずつです。理論面もしっかり押さえておかなければ、計算ができるだけでは太刀打ちできません。

法人税法の詳細は、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の法人税法とは?試験内容と勉強方法を解説

相続税法の概要と難易度

高齢化が進む昨今、需要が高まっているのが相続税法です。所得税、法人税と同じく、国税三法のひとつでもあります。
しかし、所得税や法人税と比べると、税理士試験で出題される範囲はそこまで広くありません。
それでも難易度でいえば、難しい部類に入ります。
出題形式は、理論と計算が50点ずつです。問題の分量が多く、2時間しかない試験時間の中で、最後まで解答するためには計算の正確さに加えてスピードが求められます。

相続税法の詳細は以下のページで解説しています。
税理士試験科目の相続税法とは?試験内容と勉強方法を解説

消費税法・酒税法の概要と難易度

ミニ税法と呼ばれる科目のひとつが、消費税法・酒税法です。
税理士試験では、消費税法と酒税法の両方を受けられないため、どちらかを選ぶ必要があります。
どちらも分量が少ないため、勉強に必要な時間も他の科目に比べて多くないのが特徴です。

消費税法は私たちの生活においても身近な税金で、馴染みのある科目であり、また難易度はそこまで難しくありません。
一方、酒税法は馴染みが薄い税金ですが、全科目の中で最も分量が少なく勉強しやすいのが特徴的で、高得点がとりやすい科目です。
消費税法では、理論と計算が50点ずつ、酒税法では理論が30点、計算が70点出題されます。

消費税法と酒税法の詳細は、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の消費税法・酒税法の特徴とは?試験内容と勉強方法を解説

国税徴収法の概要と難易度

税金を滞納した場合の措置について定められているのが、国税徴収法です。
酒税法に続いて分量が少ないため、比較的難易度が低い科目です。
他の科目と異なり理論問題が大半を占めるため、暗記力が問われます。
また、事例問題も多いため理解力も必要です。

国税徴収法の詳細は、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の国税徴収法の特徴とは?試験内容と勉強方法を解説

住民税・事業税の概要と難易度

住民税と事業税は選択科目であり、どちらかひとつを選ぶ必要があります。
住民税は、所得がある個人及び法人に課せられる税金です。一方、事業税は、事業活動や法人に対して課せられます。
税理士試験の科目の中では勉強しやすいため、難易度は比較的低いです。

住民税は、所得税法と試験内容が重複するため、所得税法とセットで選択すると効率的です。
事業税は法人税法と関わりが深いため、セットで勉強すると学習しやすくなります。
いずれも、理論と計算が50点ずつ出題されます。

住民税・事業税の詳細は、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の住民税・事業税の特徴とは?試験内容と勉強方法を解説

固定資産税の概要と難易度

固定資産にかかる税金が固定資産税です。
税理士の仕事において、それほど多く登場しない科目であるため、受験者数も減少傾向にあります。
出題範囲も狭いため、学習時間も必須科目と比べて短時間で対応できます。
理論と計算が50点ずつ出題されます。

固定資産税の詳細は、以下のページで解説しています。
税理士試験科目の固定資産税の特徴とは?試験内容と勉強方法を解説

税理士試験の勉強をするときのポイント

税理士試験は、一度に5科目全てに合格するのは難しく、数科目ずつ受けるケースが多いです。
そのため、試験合格まで長い期間を費やす必要があります。
ただ勉強を続けるだけでなく、このようなポイントを押さえておくのがポイントです。

  • モチベーションを保つ工夫をする
  • 自分が得意な受験科目を選ぶ
  • 常に最新の情報を手に入れる

続いては、難易度の高い税理士試験の勉強をする際に、押さえておきたいポイントを詳しく見ていきましょう。

モチベーションを保つ工夫をする

長い期間、勉強する上で大切なのはモチベーションくを維持する方法を掴むことです。

特に、仕事をしながら税理士を目指す場合、仕事と勉強を並行しなければなりません。独学となると、モチベーションを保つことがさらに難しくなるでしょう。
そのため、日頃からモチベーションを保つ工夫をしなければなりません。

まず大切なのは目標です。何のために税理士になるのかを明確にして勉強を進めましょう。
また勉強を習慣化させるために、スケジュールをしっかりと立てることも大切です。

自分が得意な受験科目を選ぶ

税理士試験の勉強を円滑にするためには、科目選びも大切です。
必須科目や選択必須科目は、いくら苦手でも突破しなくてはなりません。

しかし、選択科目であれば、自分の得意分野を選べます。
ひとつでも得意分野があれば、試験勉強のモチベーション維持や、試験勉強全体の効率の向上にもつながります。

科目選びのコツは、以下のページでご紹介しています。
税理士試験は科目の選び方が重要!合格に近づく選択方法とは?

常に最新の情報を手に入れる

税理士試験で出題される科目の多くは、法改正によって内容が変化します。
特に、税法に関しては、頻繁に変更される可能性があるため、常に最新の情報を把握しておかなければなりません。
税理士試験自体の情報も更新されるため、注意が必要です。

テキストや問題集は、必ず最新のものを選ぶように心がけましょう。
また、税理士試験に関連するサイトは逐一チェックし、新聞やニュースなどにも目を通すことが大切です。

まとめ

税理士試験は、合格率から見ても非常に難易度の高い資格試験です。
全11科目のうち5科目の合格が必要ですが、一度に全て合格できる人は少ないと思います。

科目合格制を利用して、1かもつづでも着実に合格を目指していきましょう。
選択科目に関しては、それぞれに合格率が異なるため、自身の得手不得手を踏まえた上で、得意分野を選び勉強するのがおすすめです。

税理士試験を突破するためには、モチベーションを維持しながら、膨大な試験範囲を戦略的にすすめる勉強方法を見出すことです。
晴れて5科目合格すれば、税理士としての道を歩み出すことができますので、目指している人は挫折してしまわないよう、目標を目指して頑張ってください。

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