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気になる税理士試験の合格率!どこまで重視すべきなのか?

国家試験の受験者は、その試験の難易度を合格率で計ることが少なくありません。しかし、合格率ばかりを重視すると本当の難易度を見誤るかもしれません。というのも、合格率が低ければ難しい、合格率が高ければ簡単とは言い切れない部分があるからです。

確かに、税理士試験は受験科目数が多く、決して簡単な試験とは言えませんが、合格率と実際の競争率の間には大きな差があります。そこで、税理士試験の合格率について詳しく解説します。

税理士試験における合格率の重要性!試験結果への影響力はどの程度?

まず、税理士試験を受けるにあたって合格率はどのくらい重要視されているのかを知るために、過去に税理士試験を受けたことがある人と今後受けたいと思っている人を対象に以下のようなアンケートを取ってみました。

【質問】
税理士試験を受ける際、合格率がどのくらいなのかは自らの合否結果に影響してくると思いますか?

【回答結果】
影響すると思う:132
関係ないと思う:122

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調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年01月23日~2017年01月30日
有効回答数:254サンプル

 

 

『影響』のとらえ方が人によってまちまち

今回のアンケートでは、「影響すると思う」と答えた人の方が若干多いという結果でした。

  • やっぱり、たくさんの人が合格していると、少しは「俺もできるかも」と思うけど、合格している人が少ないと、不安になると思うから。(30代/その他専門職/男性)
  • 合格率がよいときは翌年の試験内容が難しくなるかもしれないので。(40代/会社員/女性)
  • 税理士を目指す人の中で、どれだけの人しかその資格を持つことが出来ないのか、目安がなければ怠けてしまうと思ったから。はっきりした数値があった方が、危機感をもててモチベーションも上がる。(10代/学生/女性)
  • 「影響すると思う」と答えた人の多くは「合格率が低いと受からないのではないかと不安になる」「合格率が低すぎるとあきらめてしまう」という意見でした。しかし、中には「合格率の高さが翌年の試験の難易度に影響するのではないか」と冷静に分析する声や、逆に合格率が低いと思うと気が引き締まるとプラスにとらえる声もあり、合格率が受験者にどんな影響を与えるかは、受け止める人次第という様子がうかがえます。

一方、「関係ないと思う」と回答した人のコメントは次の通りです。

  • 各科目の60%が合格ラインなので、合格率自体は合否に影響がないと思います。(50代/会社員/男性)
  • もし、自分が十分に勉強していて実力があるなら、受かるはず。(20代/会社員/女性)
  • 合格率は難易度の目安ではありますが、自身の合否には関係ないと思っています。(40代/会社員/男性)

「関係ないと思う」と答えた人のほとんどが、合格率は単なる目安であって自分自身の合格とは無関係だという意見でした。合格者数の決まっている入試の競争率などとは異なり、税理士試験は各科目の60%以上という合格ラインがあることを挙げている人も目立ちました。合格率が高くても低くても、自分がそのラインに到達していれば受かるし、到達していなければ落ちるため、気にすることはないという意見が大半でした。

これらの結果から、合格率を気にすること自体が受験に対する不安やモチベーションの低下につながっていることがわかります。

合格率を単なる目安と捉えている人は、自分自身の実力が合格レベルに達すれば受かるとポジティブに捉えているのに対して、合格率を気にしている人は、合格率の数字を直接自分に当てはめ、受験前から自分の心の中で不合格の可能性を高めてしまう様子がうかがえました。

そのことから、合格率が試験結果に影響を与えるのではなく、合格率を気にする気持ちが試験結果に影響を与えていると考えられます。

 

税理士試験の合格率はどれくらい?国家試験としての難易度を確認

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税理士試験の合格率が受験者個人の合格に直接関係するものではないということがわかったところで、今度は税理士試験の合格率がどれくらいなのかを見てみましょう。

国税庁のホームページで確認すると、平成26年が16.8%、平成27年が18.1%、平成28年が15.8%という合格率になっていて、例年15%から18%の間で推移していることがわかります。しかし、他の国家試験を見てみると、司法書士試験の合格率は例年3%台ですし、公認会計士や行政書士、弁理士など法律系資格には合格率が10%前後のものがたくさんあります。そのため、税理士試験の合格率は国家試験の中では決して低いほうではありません。

税理士を初め、その資格を取ることで開業が許されるような国家資格の場合、試験に合格するということ自体、国がその道のエキスパートとしてお墨付を与えたということになります。必要な知識を十分に身に付けた人しか資格を手にできないような試験内容になっているからこそ、受ける意味も受かる意味もあるのです。

関連記事:税理士になるには難易度が高い試験を突破する必要がある!

 

母集団の中身が合格率に影響する!合格率で難易度は計れない

国のお墨付を与える国家試験の合格率は低めのものが多いと述べましたが、税理士よりも合格率の高い国家試験が無いわけではありません。

例えば、医師国家試験は90%前後という高い数字です。この数字だけを鵜呑みにすると、税理士は10人に2人も受からないため医師国家試験よりも難関試験ということになりますが、実際のところ10人に9人の割合で合格する医師国家試験を簡単な試験だと思う人はいないでしょう。このことからも、合格率はそのまま試験の難易度を表していないことがわかるはずです。合格率を計算する際の母集団が医師国家試験と税理士試験とでは大幅に異なるからです。

医師国家試験は出願できる人自体が限られていますが、それに対して税理士試験は、出願条件はあるものの独学でも受験が可能な試験です。つまり、合格率の母集団になれる人の数が多く幅も広いため、出願者のレベルにもバラツキがあるのです。特に税理士試験は全科目を受かるまでに何年もかかる人が多く、合格レベルまで勉強できていなくてもとりあえず受けておくという人が大勢います。そのことが、難易度以上に合格率を低くしている点も知っておきましょう。

 

合格を目指すなら科目選びが重要!難易度が低い科目とは?

税理士試験の特徴は、受験科目が多いことと、どの科目で受けるかを自分で選ぶことができるという点です。つまり、すべての試験科目を受けなくても合格できるということです。税理士試験では科目ごとに難易度が異なり、どの科目を選んで受験するかが合否のカギになっています。

どの科目を選んでも合格すれば税理士になれるのですから、わざわざ難易度が高い科目を選んで受験する必要はありません。できるだけ難易度の低い科目を選んで受験するようにしましょう。税理士になってからのことを考えて科目を選ぶことも大事ですが、時間をかけずに受かることを重視するのであれば、ボリュームの少ない科目を選ぶのもひとつの手です。計算に強いのであればボリュームの少なく計算の割合が大きい酒税法を選ぶこと、理論に強いのであればボリュームが少なくすべて理論問題が出題される国税徴収法を選ぶことなどがポイントになります。

しかし、税理士試験は60%という合格目安があっても事実上相対評価です。計算に不安があるなら酒税法は避けて、ボリュームは多くても受験者のレベルにバラツキがある消費税法を選んだ方が無難です。

 

税理士試験は長期戦?準備と精神力が合格のカギ!

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税理士試験は1回の受験だけで全科目合格する人は少ないのが特徴です。長期戦になることも少なくないため、いかにしてモチベーションを保ち続けるかが合格のカギを握ると言っても過言ではありません。

長期戦になる試験の場合、多くの受験生は、いつまで勉強しつづけなければならないのか、いつ合格できるのかがわからない点を不安に感じると言います。ですから、どの科目をいつまでにどれくらい勉強するかといった計画をしっかり立てて、不安に陥らないようにすることも大事です。1回で全ての科目に合格することを想定して受験すると、不合格の度にモチベーションが下がってしまうため、税理士試験は1度に全科目を受かる必要のない試験なのだととらえるようにする必要もあるでしょう。自分のペースに合わせて計画を立てること、長期の計画になっても、週単位、月単位で計画が順調に進んでいるかを確認して計画の修正をしていくことで長期戦を乗り切ることができます。

関連記事:税理士になるにはどんな方法がある?戦略的な税理士資格取得のための基礎知識

 

難易度の分析は冷静に!徹底した対策が合格への近道

税理士試験の合格は、合格者数が最初から決まっている大学受験などとは違います。

他人との競争ではなく、自分の力が合格レベルに達したかどうかで合格が決まる試験ですから、合格率だけを鵜呑みにして一喜一憂しないことが大事です。受験科目の難易度に関しても、科目別の合格率だけでは計れない部分があります。科目によって計算と理論の配分が異なるからです。自分が得意なのはどの分野なのかも重視して選ぶ必要もあるでしょう。徹底的な対策をして試験に臨むことが重要です。

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