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目標はどのぐらい?20代税理士の平均年収とその後のキャリアパス

税理士と言えば、高収入というイメージがあり、それに対して憧れを抱いている人も少なくないでしょう。しかし、一言で税理士と言っても就職先や職場での立場はさまざまで、それによって得られる収入にも大きく変わってきます。税理士という肩書がそのまま高収入とイコールで結びつくとは限らないのです。

そこで、税理士を目指している人たちの参考になるように、税理士にはどのようなキャリアパスがあり、それによって収入がどう変わってくるのか。そして、そのスタート地点である20代ではどの程度稼ぐことが可能なのかについて説明をしていきます。

税理士の平均年収と他の職業との違い

まず、ケース別の収入を検討する前に、税理士全体の平均年収がどのぐらいあるのかを見てみましょう。厚生労働省の平成27年度賃金構造基本統計調査によると、「公認会計士・税理士」の平均年収は718万円となっています。ちなみに、平均年齢の方は40.7歳となっているので、40歳を超えると700万円以上の年収が得られるというイメージです。

一方、国税局の平成27年度民間給与実態統計調査によると、全職種での平均年収は420万円、正社員だけに絞ると485万円という結果になっています。これを見る限り、税理士全体の年収は十分高いと言えそうです。ちなみに、大企業の年収は600万円以上が目安だと言われているのでそのラインもクリアしていることになります。

また、公認会計士・税理士の年収を男女別に見てみると、男性が790万円で女性が570万円です。男性に比べて女性が200万円以上低くなっています。しかし、職業全体の女性の平均年収が276万円であることを考えるとやはり、税理士は女性にとっても高収入の職業だと言えるのではないでしょうか。

さらに、税理士は一般のサラリーマンと違って定年退職がありません。70代になっても第一線で働いている人も少なくないため、生涯賃金が高いのも特徴です。

20代における税理士の年収とその背景

国税局の平成27年度民間給与実態統計調査によると20歳~24歳の平均年収は248万円で25歳~29歳になると344万円にアップしています。つまり、20代全体の平均年収は300万円前後ということになります。

それに対して、20代の税理士の平均年収がいくらになるかといった詳しいデータは存在しません。ただ、500万円台前半がひとつの目安になると言われています。20代全体の平均年収が300万円前後であるのと比べるとかなり高く、スタートラインの時点でずいぶんと恵まれているように思えますが、これには理由があります。税理士の資格試験は難関であり、20代で合格するのは至難の業です。そのため、20代の税理士の数は全体の1%未満にすぎません。需要に対して供給が極端に少ないため、給与面でも恵まれているというわけです。

ちなみに、税理士の試験は複数科目に分かれており、1科目ごとに合格と不合格が判定されます。そして、合格した科目は次回以降免除され、全科目合格した時点で初めて資格取得となるのです。したがって、多くの人は何科目か合格してから税理士事務所などに就職し、残りの科目は働きながら合格を目指すことになります。そういう人たちは当然、正式な税理士と比べると年収はかなり低くなってしまいます。つまり、下積みの期間も税理士のキャリアに含めるのであれば、収入面においては必ずしもスタートから恵まれているとは言えないのです。

大きくなるほど高い年収が期待できる!会計事務所の規模と給料の関係

税理士の資格を取ってそれだけで満足というのならともかく、収入にこだわりたいのであれば就職先はよく検討する必要があります。

まず、就職先として一番多いと思われるのが、スタッフ20名以下の個人会計事務所です。主なクライアントは個人事業主や中小企業などになります。地域に密着した経営を行っており、アットホームな雰囲気が魅力ですが、年収は500万円前後が目安です。ただし、同じ小規模個人事務所でも相続税や資産税の分野に詳しかったり、医療問題に強かったりする特化型の会計事務所もあります。そういったところは一般の会計事務所よりも給与が高い傾向にあり、実務経験5年以上で年収700万円以上を期待できるところも珍しくありません。

次に、スタッフが50名以上の中規模事務所ですが、主なクライアントは中小企業や一部の大手企業です。給料の方はそれなりに経験を積めば年収600万円前後が期待できます。さらに、マネージャークラスの管理職になれば年収800万円以上も夢ではありません。

そして最後が、従業員100名以上の大手事務所です。顧客は一部上場企業や大手メーカーなどが中心であり、1000を超えるクライアントを抱えているのが普通です。それだけに給与面でも恵まれており、20代で700万円以上の年収が得られる企業も存在しています。また、管理職になれば、年収は1000万円を超えるところが多いようです。

目標年収に応じたキャリアパスを考えておくことが重要

税理士になって高い年収を得たいと思うのであれば、最初に目標とする年収とそのために必要なキャリアパスをしっかりと思い描いておく必要があります。

例えば、年収500万円以上が目標であれば、小規模な個人会計事務所に勤めていても十分達成可能です。逆に言えば、キャリアを積んでも500万円を割り込むようであれば、その事務所は給与が低すぎる可能性があるので転職を検討した方がよいかもしれません。また、700万円以上の年収を目指したいのであれば、従業員50名以上の中規模事務所か、小規模でも資産税、国際税、連結税などの専門分野に特化した事務所を探す必要があります。さらに、そこからワンランクアップして年収800万円~1000万円クラスを目指すには大手事務所である程度のキャリアを積むか、中規模事務所で管理職を目指すのが近道です。逆に、小規模事務所で年収800万円以上を目指すのはよほどのことがない限り困難でしょう。

ひとつのステイタスとなる年収1000万円以上の場合は、大手企業の管理職か少なくても中規模事務所の幹部クラスに挑戦したいところです。それ以外にも、独立をして3000万円以上の年収を目指すという手もありますが、下手をすると年収が500万円以下に落ち込んでしまうケースも珍しくないだけに思案のしどころです。

まとめ

税理士は20代であっても他の職業と比べてかなりの高収入が期待できる仕事です。ただし、20代で税理士になること自体が困難であり、また、その後にさらなる年収アップを目指すのであれば、あらかじめ自分のキャリアパスについて考えておく必要があります。

そして、年収アップのためのキャリアの積み方としては、管理職を目指す、より大手の税理士事務所に転職する、特定分野のスキルを磨いてより専門性の高い事務所に転職する、独立して税理士事務所を開業するなどがあります。自分の適性を測り、どのような道筋で年収アップを目指すのかをあらかじめ考えておきましょう。

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