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行政書士は独学で合格できるのか?

独学で行政書士になる!勉強時間や方法を紹介

2023/11/01

行政書士試験は合格率も低く難易度も高いため、専門学校や資格予備校に通わなければ合格できないと思っている方もいらっしゃるでしょう。

ですが、やり方次第で独学でも行政書士を目指すことが可能です。勉強方法や必要な勉強時間、スケジュールの立て方など、独学に必要な考え方をまとめました。

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行政書士は独学でも合格できる

行政書士試験は、例年約4万人以上もの受験生がいる人気が高い資格です。合格率は約10%と低く難易度も高いため、挑戦する人はしっかり対策をする必要があります。

難関を突破し行政書士試験に合格するためには、専門学校やスクールに通うことが必須と思っている方も多いでしょう。しかし、行政書士は独学でも合格することが可能です。独学で行政書士試験に合格した人は、大学の法学部出身者や司法試験などに挑戦した人ばかりではありません。

行政書士試験は人気が高いことから、合格するために必要なテキストや問題集が豊富です。市販の教材を使用してしっかりと勉強することで、ゼロから独学で学んでも合格することができます。ただし、可能な限り多くの時間を勉強に費やす覚悟と集中力が必要です。

目安となる勉強時間は800~1,000時間

独学で行政書士に合格するための勉強時間の目安は、法律知識があれば600時間、知識ゼロからであれば800~1,000時間と言われています。
例えば、法律の知識がゼロの人が300日かけて800時間勉強すると仮定します。

800時間÷300日=およそ2.9時間なので、1日3時間弱の勉強が必要です。社会人が300日継続して、1日最低でも3時間弱を勉強に割くことはかなり難しいでしょう。

どのように時間を捻出するか、スケジュールが大切

毎日継続して勉強する時間の作り方やスケジュールの立て方について解説します。

隙間時間を利用する

毎日2時間、連続で勉強するための時間を作ることは少し難しいかもしれません。通勤の電車の中や時間が空いた時など、隙間時間を上手に利用することが時間捻出のポイントです。社会人や学生は、毎日の通勤・通学の時間を利用すると、思っている以上に時間を作ることができます。

また、短い時間に集中することで頭に残りやすくなります。通勤や通学で30分電車を利用する人の場合、往復で約1時間を確保することができます。隙間時間を上手に利用することで、勉強時間を作ることは可能なのです。

勉強をする習慣を身につける

1日の中で「勉強する時間」を決めて、習慣化しましょう。例えば、30分早く起きる、寝る前の30分は勉強する時間にするなど、時間を決めて勉強する習慣をつけると良いでしょう。慣れるまでは大変かもしれませんが、習慣になれば苦になりません。朝起きて歯磨きをしたり顔を洗ったりするように、自然と体が動くくらい習慣になれば楽です。

メリハリをつける

常にモチベーションを上げて勉強に取り組むことができる人は、そう多くはないでしょう。頑張れる日もあれば、気分が乗らない日もあります。

勉強に集中できない日は、無理にやる必要はありません。集中する日もあればお休みする日もあるというように、メリハリをつけると良いでしょう。合格したことをイメージしてモチベーションを上げるという方法もあります。やる時はやる、休む時は休むとメリハリをつけることで、集中して学習に取り組むことができます。

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行政書士試験の内容や難易度

行政書士試験の試験科目は2つに分けられます。

法令等科目:憲法、行政法、民法、商法、基礎法学の5科目
法令科目は上記の5科目から46題、出題されます。出題の形式は、5肢択一式、多肢択一式、記述式の3つで構成されています。問題は、行政書士として業務を遂行するために必要な法律が中心です。

一般知識:政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解の3科目
一般知識は上記の3科目から14題、出題されます。出題の形式は5肢択一式です。行政書士の業務に関する常識問題です。時事問題の出題確立が高いため、日頃から最新のニュースなどにアンテナを張っておく必要があります。

行政書士の合格率は10%前後です。合格率が低いからといって難易度が高いというわけではありませんが、合格するためにはしっかりと勉強する必要があります。行政書士試験は合格基準が定まっており、絶対評価の試験です。

業務に関して必要な法令等の科目 得点率50%(122点)以上
業務に関連する一般的知識等の科目 得点率40%(24点)以上
試験全体の得点率60%(180点)以上

上記の表に1つでも当てはまらなければ、合格することはできません。

過去5年間の受験者数と合格率は以下の通りです。

年度 受験者数 合格率
令和3年 47,870人 11.2%
令和2年 41,681人 10.7%
令和元年 39,821人 11.5%
平成30年 39,105人 12.7%
平成29年 40,449人 15.7%

行政書士試験の難易度や合格率について、詳しくはこちらをご覧ください。
行政書士試験の難易度と合格率は?他試験との比較や対策のポイントまで徹底解説!

独学にも種類がある!勉強方法のいろいろ

行政書士の勉強方法のいろいろ

独学で行政書士試験合格を目指す場合、様々な勉強方法があります。ここではそれぞれの勉強方法について、詳しく紹介します。

市販の参考書を使う

行政書士は、人気の高い資格の1つです。市販教材が十分に揃っており、テキスト・問題集の選択肢が広いという特徴があります。たくさんありすぎて、どれを選んだら良いのか迷ってしまうかもしれません。

テキストと問題集はそれぞれ1冊ずつあれば十分ですが、選び方が重要です。初心者が選ぶ場合は、説明が丁寧で詳細であることが大切です。事例などの解説がわかりやすいということも、ポイントの1つです。長い文章で説明してあるよりも、図表やイラストを使用している方がわかりやすいでしょう。

「解説が丁寧でわかりやすい」「図表やイラストで見やすい」この2点がポイントです。

通信教育を活用する

通信教育は、忙しい人でも自由な時間に勉強することができるため、人気が高くなっています。社会人や学生など利用層が幅広く、教材の種類も豊富です。行政書士通信講座もたくさんあるため、どれを利用すれば良いのか迷う人も多いでしょう。
初めて学ぶ人は、教材や映像授業のわかりやすさで選びましょう。法律の知識がある人や学習経験がある人は、演習問題が豊富なコースを選ぶと良いでしょう。

独学の中でも通信教育は映像授業があるため、テキストだけで勉強するよりも頭に入りやすいです。また、学習サポートを設けている講座も多いため、わからない所もすぐに解決しやすいというメリットがあります。特に誰もが名前を聞いたことがある有名な通信講座は、テキストがわかりやすくまとめられているものが多く、飽きさせない工夫もされています。

通信教育は計画的に学習することができるため、独学でも効率良く合格を目指すことができるでしょう。

無料の動画サイトで学ぶ

無料の映像授業が公開されており、特に、改正がない憲法を学ぶのに役立ちます。市販教材の補完として使うのも良い方法です。通勤や通学、家事の際に聞き流すこともできるため、毎日続けやすいというメリットがあります。机に向かってテキストを開く元気がない時でも、動画なら気軽に見ることができるでしょう。動画サイトで学んだ後に、すぐにテキストや問題集で復習すると定着しやすくなります。

独学で勉強する時の注意点

独学で行政書士試験の合格を目指す場合、自分で教材を選び勉強の計画を立てなければなりません。また、1人で勉強するとなるとモチベーションの維持も難しいでしょう。ここでは、独学で勉強する時の注意点を紹介します。

適切な勉強計画を立てる

行政書士試験は出題範囲が広く、長期間(半年~1年)勉強する場合があります。全範囲をきちんと学ぶためにも、事前の計画が重要です。
勉強計画を立てる時は、最初に大まかなスケジュールを考えます。1ヶ月ごとに半年から1年後までの計画を立てましょう。

次に、月ごとのスケジュールです。1時間で何ページテキストを読めるのか、問題をどれくらい解けるのかを考えて、1日に何をやるのかを当てはめていきます。
最後に1日のスケジュールを立てます。

例えば、基礎法学の勉強:テキストを読む(1時間)+問題を解く(30分)+再テスト(30分)といった形です。自分のペースに合わせて、無理なくできるような計画を立てることがポイントです。計画どおりにいかなかったら、無理をせずに計画の立て直しをしましょう。達成感を得ることがモチベーションの維持につながります。毎日続けることが大切です。

自分に適した教材を選ぶ

初学者は丁寧に解説されているもの、図解や判例なども交えて解説しているものを選ぶのが良いでしょう。学習経験があるなら、演習問題を中心に行うのも良いです。

教材の数は、テキストとテキストに合った問題集をそれぞれ1冊ずつ準備してください。基本のテキストを使用して知識をインプットします。初心者がテキストを選ぶ際のポイントは「丁寧な解説」です。初心者でもインプットしやすいものを選びましょう。問題集でアウトプットすることで、インプットした知識を定着させます。問題集の種類はたくさんありますが「分野別過去問題集」がおすすめです。自分のレベルに合った教材を選びましょう。

モチベーション管理の重要性を知っておく

独学は、モチベーションの維持が難しいというデメリットがあります。学習記録をつけて達成感を得やすくするなど、モチベーション維持の工夫をするのも大事です。例えば、いつもと違う場所で勉強をすると、気分も変わりモチベーションをアップすることができます。外に出ることだけでなく、勉強をする部屋を変えるだけでも気分転換になるので、ぜひお試しください。

最新の情報を確認する

法改正があるため、昔のテキストだと情報が古いおそれがあります。勉強する時は、最新のテキストを手に入れることが大事です。テキストを購入する際は、最新情報が掲載されているかを事前に調べてから購入しましょう。

独学で勉強するメリット・デメリット

独学で司法書士試験に合格するためには、メリット・デメリットを理解しておくことが大切です。独学で勉強するメリット・デメリットを2つずつ紹介します。

独学のメリット

独学で学ぶメリットは2つあります。1つずつ解説します。

自分のペースで進められる

独学で勉強をする最大のメリットは、自分のペースで勉強をすることができる点です。勉強のペースや理解度は、人それぞれです。専門学校や資格予備校などは、決められたペースで授業が進んでいきます。そのため、まだ理解していなくても授業は先に進んでしまいます。独学ならわからない所があった場合、わかるまでじっくり勉強することが可能です。

勉強方法によっては安価である

テキストと参考書の価格は3万円程度です。専門学校などの授業料と比較すると、安価で勉強することができます。無料の動画サイトを利用して勉強する場合も、教材費のみで抑えることができます。通信教育を利用する場合でも、学校に通うより費用は安価です。お金をかけずに勉強をしたい場合は、独学を選ぶと良いでしょう。

独学のデメリット

独学のデメリットも、2つあります。いい所ばかりでなく、デメリットも含めた上で学習方法を検討することが望ましいでしょう。

分からない箇所を教えてもらえない

独学の場合は、学習スピードも内容も自由度が高いです。しかし、誰かに教えてもらうということができません。わからない所も自分で調べて理解するため、定着しやすいというメリットがありますが、内容によっては時間がかかります。学習時間が限られている場合、一つ一つの疑問を調べる時間が惜しいと感じる場合もあるでしょう。通信講座の中には、メールなどで質問ができる場合があるので、利用すると良いでしょう。

スケジュールやモチベーションの管理が難しい

自分でスケジュールを立てて実行する点は、メリットでありデメリットでもあります。自分のペースに合わせたスケジュールを立てることができますが、目的意識をしっかり持って進めなければなりません。時には孤独を感じて、モチベーションが下がることもあるでしょう。「ここまでできたら美味しいものを食べに行く」など、ご褒美を設けることでスケジュール管理とモチベーションアップの両方を叶えることができます。

達成感がないと続けることが難しいので、スケジュールは無理のないように計画するようにしましょう。

おさらい!行政書士の仕事とは

行政書士の仕事内容とは

行政書士の仕事は大きく分けて3つあります。

・書類作成
国や地方公共団体などに提出する書類、事実証明に関する書類、権利義務に関する書類の作成を行います。

・許認可申請の代理
書類の作成だけでなく、官公署への提出手続きを代理で行うことができます。

・相談業務
書類作成に関する相談に応じることが業務として認められています。企業の経営などのコンサルティング業務から、個人の書類作成に関することまで内容は幅広くなっています。相談業務の中には、顧客に対するアドバイスや新規ビジネスの提案なども含まれています。

行政書士のキャリアパス

日本は規制が多く許可、認可、申請を求められることが多々あり、その都度様々な書類の提出が必要です。行政書士は、活躍の場が多く、様々な業種の人にとっても欠かせない存在でしょう。

行政書士の平均年収は、会社勤務の場合で約400万円、独立開業した場合で約600万円と言われています。中には1000万円以上という人もいます。人脈を広げ顧客を獲得することで、高収入が期待できます。

ペーパーレス化はますます進みますが、紙の書類がデジタル化するだけで行政書士の仕事が減るということは考えられません。デジタル化に備えて、専門性を高めることで活躍の場を広げることができるでしょう。

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行政書士試験に合格して活躍しよう

独学でも、行政書士試験に合格することは可能です。しっかりとスケジュールを立て、勉強時間を確保しましょう。行政書士が活躍できる場はたくさんあります。挑戦したい人は、頑張ってみましょう。

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税理士や公認会計士、会計業界に関する記事を専門に扱うライター。会計業界での執筆歴は3年。自身でも業界についての勉強を進めながら執筆しているため、初心者の方が良く疑問に思う点についてもわかりやすくお伝えすることができます。特に業界未経験の方に向けた記事を得意としています。

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