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中小企業診断士とは

中小企業診断士とは?気になる試験内容や難易度について解説

キャリアアップを考える人の多くが取得したいと考える資格として、上位にランクインするのが中小企業診断士です。日本版MBAともいわれ、取得すると様々なビジネスシーンにおいて活用できます。しかし、難易度が高いというイメージから受験への1歩を踏み出せないでいる人も少なくはありません。

そこで、今回は中小企業診断士の概要について改めて紹介するとともに、難易度や試験内容について解説していきます。詳細を知ることで、効果的な勉強方法や取得後のキャリアアップの流れを掴むことができるでしょう。

中小企業診断士とは

経営コンサルタントの国家資格として唯一挙げられるのが中小企業診断士です。あらゆる角度から企業を診断した上で、課題を見出してアドバイスを行う専門家であり、マネジメントスキルを身につけたいと考える人に人気があります。

基本的に経営コンサルタントという職種には、資格が必要ありませんが、中小企業診断士を取得することで信頼を得やすくなります。例えば、公的機関から仕事を請け負う場合は、中小企業診断士の資格を持っていることが条件となることもあるのです。

中小企業診断士の仕事内容は、主に「企業診断」「経営助言」「講演活動」「執筆活動」の4つが挙げられます。それぞれの仕事内容について紐解いていきましょう。

企業診断と経営助言

中小企業診断士のメインとなる仕事です。クライアントである企業からヒアリングを行い、文書の調査を行います。その上で、企業の現状がどうなっているのかを把握し、経営課題を見出すのが企業診断です。その課題を元に、クリアするための方法や今後の戦略などをアドバイスしていきます。

中小企業診断士による企業診断・経営助言は企業の成長がかかっている仕事のため、診断やアドバイスにはしっかりとした根拠と説得力がなくてはなりません。国家資格である中小企業診断士だからこそ、企業は安心して診断を任せられると考えましょう。

講演活動

中小企業診断士は、経営をあらゆる角度から判断するための幅広い知識を持っています。そのため、経営をテーマとした講演活動を行うこともあるでしょう。クライアントである企業に赴き社内で講演をする他、経営者を対象とした講演を手がけることもあります。

また、セミナー講師として活躍する中小企業診断士も少なくありません。セミナーでは、経営に関することだけではなく、その時々の情勢に合わせた内容を教えることもあります。

執筆活動

自分の経営ノウハウを元に書籍の執筆活動を行っている中小企業診断士の方もいます。場合によっては、各媒体から依頼を受けてコラムや連載を書く中小企業診断士もいるでしょう。また、執筆活動を行い名前が広く知れ渡ることで、仕事の依頼が増える可能性もあります。

中小企業診断士の資格が役に立つ就職先

中小企業診断士の就職先

中小企業診断士は、税理士や社労士とは異なり独占業務がないのが特徴です。そのため、職種が限定されることなく、経営に関わることならどのような産業でも参入することができる柔軟性のある資格といえるでしょう。

実際、中小企業診断士を取得した後に考えられる就職先は、非常にバリエーション豊かです。例えば、経営をはじめとして、人事や財務、物流においても中小企業診断士の資格は役に立ちます。

続いては、中小企業診断士の主な就職先について紹介します。

  • コンサルティング業界
  • 一般企業
  • 会計事務所

コンサルティング業界

そもそも中小企業診断士は経営コンサルタント系の資格であり、取得のために勉強すればコンサルティング業界において欠かせない知識や考え方を得ることができます。とはいえ、職種として見た場合コンサルティング業界は幅が広く、企業の規模も様々でしょう。また、戦略系・組織人事系・財務系などコンサルティングのバリエーションも多いのが特徴です。中小企業診断士は、どのジャンルにおいても重宝されます。

ただし、中小企業診断士の資格を持っているからといって、誰でもコンサルティング業界に入れるわけではありません。採用時には実力や実績も重視される上に、自分自身がどの分野に長けているかをアピールすることも必要になります。

一般企業

中小企業診断士の資格は、一般企業でも大いに役立ちます。例えば、総務や管理部といった経営全体に関わる業務では、経営側の目線を持った人材として重宝されるでしょう。求人の段階で推奨資格とされていない場合でも、中小企業診断士の資格を持っていることをアピールすることで、採用の可能性は高まることは十分に考えられます。

中小企業診断士の資格は業種を問わず通用するため、持っておいて損のない資格の一つといえます。

会計事務所

経営と財務会計や税務は切っても切り離せない関係です。そのため、中小企業診断士の資格を持っている人が、会計事務所での仕事に就くケースも多く見られます。経営相談と合わせて税務相談をするクライアントも多く、税理士や公認会計士の事務所では中小企業診断士の資格を推奨しているところも少なくありません。

また、最終的なキャリアとして独立を考えている人は、会計事務所で実務経験を積むことで、経営だけではなく組織を動かす運営のスキルを上げることも可能です。中小企業診断士の資格を取得している方、あるいは資格を目指して働きながら勉強したい方におすすめの職場と言えるでしょう。

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会計業界に特化した求人サイトである会計求人プラスでは、中小企業診断士の資格を活かせるお仕事を多数掲載しています。また、資格を得ていない人でも、職場を変えることで年収がアップする可能性も少なくはありません。スキルやポテンシャルを発揮し、高収入が得られる職場に出会うためにも活用していただけるサイトです。

中小企業診断士の年収

一般社団法人中小企業診断協会が調査したところによると、中小企業診断士としてコンサル業務を業務全体の100日以上行っている人のうち、1,000万円を超える年収を得ている人は全体の26%以上となっています。実に、4人に1人が高収入であり、日本全体の平均年収と比較しても非常に高いといえるでしょう。

とはいえ、全体の約25%は300万円以下の年収であり、9.36%が100万円以内となっています。中小企業診断士になったからといって必ずしも年収がよくなるとは限りません。経営コンサルタントはクライアントありきの仕事です。つまり、顧客の満足度が得られないとリピーターを得ることができず、収入も減少してしまいます。中小企業診断士として高収入を得るためには、資格取得後の努力も欠かせません。

出典:一般社団法人中小企業診断協会「データでみる中小企業診断士

中小企業診断士になるには

中小企業診断士の試験は、一次試験と二次試験が課されます。申し込みは5月上旬に始まり、翌年1月頃に発表される二次試験の結果まで、年をまたぐ長いチャレンジとなるのが特徴です。合格した後も中小企業診断士として登録するにあたり、実務補習を受講する必要があります。中小企業診断士になるための大まかな流れは次の通りです。

  • 試験案内開始(5月上旬)
  • 一次試験実施(8月上旬)
  • 一次試験合格発表(9月上旬)
  • 二次試験(筆記)実施(10月上旬)
  • 二次試験(筆記)合格発表(12月初旬)
  • 二次試験(口述)実施(12月上旬)
  • 二次試験(口述)合格発表(1月初旬)
  • 実務補習(二次試験合格後3年以内に15日以上)
  • 中小企業診断士登録

これらをすべてクリアすることで、中小企業診断士としての活動を行うことができます。最短で中小企業診断士としての活動を開始したい場合は、二次試験合格後すぐの2月頃スタートする実務補習の15日コースを選択するとよいでしょう。

中小企業診断士の試験概要とは

中小企業診断士の試験概要

中小企業診断士の試験を受けるために必要なスキルや資格はありません。そのため経営コンサルティングの実務経験は不要であり、誰でも受験することができます。ただし、二次試験に進むためには一次試験に合格することが必須です。続いては、一次試験と二次試験の内容について解説します。

一次試験について

8月初旬に開催される一次試験は、マークシート形式で行われます。また、2日間にわたって実施されるのが通例で、試験科目は全部で7種類です。まず、1日目に開催される試験について紹介しましょう。

  • 経済学・経済政策…マクロ経済学とミクロ経済学がメイン
  • 財政・会計…簿記の基礎から資金調達、リスク管理など
  • 企業経営論…生産管理、店舗・販売管理など
  • 運営管理…プランニング、オペレーション、流通情報システムなど

続いて、一次試験の2日目には次の内容が実施されます。

  • 経営法務…ビジネス関連の法律知識
  • 経営情報システム…IT・情報技術、情報システムなど
  • 中小企業経営…中小企業経営、中小企業政策

2日間にわたる試験を乗り切るためには、当日までにしっかりと勉強して基礎を固め、重要箇所や弱点の復習もできるような学習スケジュールを調整することが大切です。

二次試験について

中小企業診断士の二次試験は、筆記試験と口述試験の2パターンが実施されます。二次試験は一次試験を通過した人のみ受験可能です。中小企業診断士として必要な応用能力の有無を判定することを目的としており、実務に関する4つの事例問題が行われます。筆記試験で出される事例は次の通りです。

  • 組織・人事戦略
  • マーケティング・流通
  • 生産・技術
  • 財務・会計

二次試験の筆記試験では、暗記したからといって答えられるような内容ではありません。自分の力で考えることが大切で、一次試験よりも難易度は高いといえます。

二次試験の筆記試験に合格すると、口述試験を受けます。口述試験では、筆記試験で出題された実例を元にして、1人10分間程度の面接試験が実施されるのが通例です。試験官3名に対して1人の受験生といった形式で、ランダムに質問が行われます。

受験する際には、資料を見ることができません。そのため、出題が予想される全ての事例について、細かく把握しておくことが重要です。とはいえ、口述試験で落とされることは少なく、コミュニケーション能力を確認するための試験と考えてよいでしょう。

中小企業診断士の難易度と合格のポイント

難易度が高いというイメージが強い中小企業診断士の資格ですが、実際は、どの程度の難しさなのでしょうか。続いては、一次試験と二次試験の合格率や、合格するための勉強法、合格するために押さえておきたいポイントについて紹介していきます。

一次試験の合格率について

中小企業診断士の資格を得るためには、まず一次試験を突破する必要があります。一般社団法人中小企業診断協会によると、令和2年における中小企業診断士の合格率は42.5%という結果でした。これは比較的高い合格率といえるでしょう。過去のデータを見ていくと、年度によって異なるもののおおよその合格率は15~25%前後となっており、約5人に1人の割合で合格する計算となります。
一次試験を合格するためには、総点数の6割以上を獲得しなければなりません。さらに、満点の4割未満となる科目がないことも基準となっています。

二次試験の合格率について

一次試験と同じく、一般社団法人中小企業診断協会の調査によると、二次試験の合格率はどの年度もおおよそ20%前後となっています。毎年、二次試験に至る人は4,000〜5,000人程度となっており、そのうち1,000人程度合格するのが通例です。

二次試験でも総点数の6割以上を取る必要があり、1科目でも4割未満となると不合格となります。さらに、口述試験における評価が6割以上であることも基準となっています。口述試験の合格率は99%以上であることから、基本的には筆記試験に対応するスキルを身につけておけば問題ないでしょう。

男女比や年齢層について

中小企業診断士は、誰でも受けることができる資格であり、仕事をしながら目指す人も少なくありません。そのため、20〜60代まで非常に幅広い年代に受験者層が広がっています。年齢構成として一番多い世代は、30〜40代です。一方で、社会経験の浅い20代の受験者が少ないといった特徴が見られます。また、男性の受験者が非常に多く、全体の90%を超えています。

出典:一般社団法人中小企業診断協会「過去の試験結果・統計資料

中小企業診断士に合格するための勉強法

一般的に中小企業診断士に合格するためには、1,000時間以上の勉強が必要だとされています。例えば、毎日3時間勉強をすれば1年で1,000時間となりますが、無理のない範囲で考えると平均学習期間は約3年となるのが一般的です。

中小企業診断士の試験範囲は非常に幅広いため、いかに効率的に勉強するかがポイントです。手当たり次第勉強していても、結局身につかないということになりかねません。そのため、難易度別に学習時間を検討していく必要があります。例えば、一次試験と二次試験両方に関係する分野は難易度も上がるため、それに伴い学習時間も長く取ることが大切です。

二次試験は、一次試験のマークシートとは異なり、応用力が大切になります。単に時間をかけて覚えるのではなく、勉強の質を高めていくように心がけましょう。

まとめ

中小企業診断士の資格を得るためには、しっかりと段階を踏んで確実に合格を狙う必要があります。苦労して得た中小企業診断士の資格は、昇進や収入アップのチャンスをもたらしてくれるでしょう。

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