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中小企業診断士とは

中小企業診断士試験の難易度は?合格率や勉強方法も解説

2022/12/06

中小企業診断士は、これからキャリアアップを目指す人が取得したいと考える資格の中でも、上位にランクインするほどの人気があります。

中小企業診断士は様々なビジネスシーンで活用できる資格であり、難易度も非常に高いという印象を持つ人が多いでしょう。これから資格取得を考えているのであれば、どの程度の難易度があるかを把握しておきたいものです。

今回は、中小企業診断士の難易度と合格率にフォーカスして詳しく解説します。また、合格するための勉強法にも触れるため、効率良く合格を目指す上でぜひ役立ててください。

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中小企業診断士試験の難易度と合格率

難易度が高い資格試験とされる中小企業診断士の資格ですが、実際はどの程度難しいのでしょうか。そこで、中小企業診断士試験における実際の難易度に加えて、1次・2次試験それぞれの合格率を解説します。また、合格者の男女比や年齢層にも触れるため、これから受験を予定している人は参考にしてみてください。

難易度は偏差値63ほど

中小企業診断士試験の難易度は、偏差値63程度に該当します。偏差値から見ても、難易度の高い資格試験であることは明らかでしょう。同じく難易度の高い試験として宅建士が挙げられますが、こちらは偏差値56程度です。一方、超難関である弁護士や公認会計士の試験と比べると、偏差値70を超えています。

中小企業診断士試験は難しい資格であるため、しっかりと知識を得ておかなければ簡単に合格できるものではありません。

1次試験の合格率について

中小企業診断士の資格を得るためには、まず1次試験を突破する必要があります。一般社団法人中小企業診断協会によると、令和3年における中小企業診断士の合格率は36.4%という結果でした。これは比較的高い合格率といえるでしょう。過去のデータを見ていくと、年度によって異なるものの合格率は平均28%前後となっており、3~5人に1人の割合で合格する計算となります。

一次試験 開催年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2021年(令和3年度) 16,057 5,839 36.40%
2020年(令和2年度) 11,785 5,005 42.50%
2019年(令和元年度) 14,691 4,444 30.20%
2018年(平成30年度) 13,773 3,236 23.50%
2017年(平成29年度) 14,343 3,106 21.70%
2016年(平成28年度) 13,605 2,404 17.70%
2015年(平成27年度) 13,186 3,426 26.00%
平均 - - 28.29%

1次試験を合格するためには、総点数の6割以上を獲得しなければなりません。さらに、全ての科目の点数が4割以上であることが、基準となっています。

中小企業診断協会 中小企業診断士試験過去の試験結果・統計資料

1次試験の科目別の合格率について

1次試験だけですが、科目別の受験者数と科目合格者数も掲載されています。以下の表は令和3年から元年までの科目別の受験者数と科目合格者数から算出した合格率を比較したものです。

試験科目 令和3年度 合格率(%) 令和2年度 合格率(%) 令和元年度 合格率(%)
経済学・経済政策 21.05% 23.46% 25.80%
財務・会計 22.40% 10.81% 16.32%
企業経営理論 34.75% 19.42% 10.81%
運営管理(オペレーション・マネジメント) 18.49% 9.36% 22.83%
経営法務 12.84% 12.02% 10.15%
経営情報システム 10.64% 28.72% 26.63%
中小企業経営・中小企業政策 7.08% 16.40% 5.57%

その年によって合格率が高い科目と低い科目があり、バラついていることがわかります。過去の合格率によって、試験科目の問題の難易度を調整しているのかもしれません。受験する年の問題の傾向がわかれば、試験の勉強を有利に進められるはずです。

また試験科目「経済学・経済政策」「経営法務」の合格率は、多少増減はしていますが、一定の値を維持していることが表から読み取れます。特に「経済学・経済政策」の合格率は20%以上を維持していることから、最近の難易度は一定の水準を保っていると考えられます。

中小企業診断協会 中小企業診断士試験過去の試験結果・統計資料

2次試験の合格率について

1次試験と同じく、一般社団法人中小企業診断協会の調査によると、2次試験の合格率はどの年度も20%前後となっています。令和3年度の試験に関しては、2次試験の合格率が18.3%という結果でした。過去のデータと比較してみると、令和3年の合格率は平均値よりもやや低めであることがわかります。

2次試験 開催年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2021年(令和3年度) 8,757 1,600 18.30%
2020年(令和2年度) 6,388 1,174 18.40%
2019年(令和元年度) 5,954 1,088 18.30%
2018年(平成30年度) 4,812 905 18.80%
2017年(平成29年度) 4,279 828 19.40%
2016年(平成28年度) 4,394 842 19.20%
2015年(平成27年度) 4,941 944 19.10%
平均 - - 18.79%

2次試験でも総点数の6割以上、全科目で4割以上を取る必要があります。さらに、口述試験における評価が6割以上であることも基準となっています。合格するためには、2次試験に必要な知識をしっかりと身につけておきましょう。

ちなみに、口述試験の合格率は99%以上です。焦らず、かつ問題を難しく考えずに、シンプルな解答をすることが解答のポイントです。

中小企業診断協会 中小企業診断士試験過去の試験結果・統計資料

男女比や年齢層について

中小企業診断士の試験を受けるにあたって資格は必要ありません。そのため、年齢や性別、学歴などを問わず多くの人が受ける試験でもあります。学生だけではなく仕事をしながらチャレンジする人も多く、受験層も20〜60代まで非常に幅広いです。特に働き盛りでもある30〜40代の受験者が目立ち、その一方で社会経験の浅い20代未満の受験者が少ない点が特徴といえるでしょう。

男女比で見ると、男性の受験者が女性の10倍近くと非常に多いのが現状です。割合は少ないながらも女性の有資格者も着実に増えています。こうした女性の多くは、コスメを扱う販売店や美容系サロンに携わる仕事をしている傾向が高いのが特徴です。女性が活躍する現場では、女性目線で経営コンサルティングができる人が求められており、女性の中小企業診断士は重宝されています。

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中小企業診断士に合格するための勉強法

難易度の高い中小企業診断士は、試験範囲が非常に広いのが特徴です。そのため、効率的に勉強を進めなければ必要な学力や知識が身につきません。しっかりと知識を得るためには、闇雲に進めるのではなく順序立てて勉強する必要があります。

まず、おすすめしたいのが、過去問を分析した内容がまとめられた問題集を活用する方法です。テキスト内容をしっかりと読み、ある程度把握した段階ですぐに問題集に取りかかると良いでしょう。

1次試験を最短で合格するのであれば、満点ではなく60点以上を目指して、効率良く勉強するのも1つの手段です。中小企業診断士の合格基準点は60点に設定されているため、絶対に解かなければならない問題や、解答の有無によって他の受験者と差がつきやすい問題を見つけながら勉強していくことが大切です。

2次試験では、筆記試験と口述試験の構成になっており、論理的思考が試されます。問題の意図を汲んで、相手に対して明確に伝えるスキルが求められます。過去数年分の過去問を解いて問題に慣れ、さらに独自の問題を解答する流れを確立することで、問題の意図を理解しましょう。

中小企業診断士試験に合格するための勉強時間

中小企業診断士試験は、最低でも800〜1,000時間程度の勉強時間が必要です。例えば毎日3時間程度勉強をし続ければ、1年間で補えます。受験に専念できる環境が整っているのであれば、1年間で合格を目指すことも十分可能です。しかし、初めて中小企業診断士の学習をする場合は、1,000時間では把握しきれない可能性が高くさらに時間を費やす必要があります。

下記の表は、中小企業診断士試験の各科目における平均勉強時間です。

科目名 平均勉強時間
経済学・経済政策 150~200時間
財務・会計 200時間
企業経営理論 100~150時間
運営・管理 100~150時間
経営法務 50~100時間
経営情報システム 50~100時間
中小企業経営・政策 50~100時間
上位表示サイトを参考に、時間を一部修正しております。

2次試験は1次試験と比べて実務に関連する問題が多く、「財務会計」「運営管理」「企業経営理論」への理解力が特に求められます。1次試験にかける勉強時間とは別に200時間程度を費やして、必要な知識を習得するように心がけましょう。

中小企業診断士の試験概要

中小企業診断士の試験を受けるために必要なスキルや資格はありません。そのため経営コンサルティングの実務経験は不要であり、誰でも受験することができます。ただし、2次試験に進むためには1次試験に合格することが必須です。続いては、1次試験と2次試験の内容について解説します。

1次試験について

8月初旬に開催される1次試験は、マークシート形式で行われます。また、2日間にわたって実施されるのが通例で、試験科目は全部で7種類です。まず、1日目に開催される試験について紹介しましょう。

  • 経済学・経済政策…マクロ経済学とミクロ経済学がメイン
  • 財政・会計…簿記の基礎から資金調達、リスク管理など
  • 企業経営論…生産管理、店舗・販売管理など
  • 運営管理…プランニング、オペレーション、流通情報システムなど

続いて、1次試験の2日目には次の内容が実施されます。

  • 経営法務…ビジネス関連の法律知識
  • 経営情報システム…IT・情報技術、情報システムなど
  • 中小企業経営…中小企業経営、中小企業政策

2日間にわたる試験を乗り切るためには、当日までにしっかりと勉強して基礎を固め、重要箇所や弱点の復習もできるような学習スケジュールを調整することが大切です。

2次試験について

中小企業診断士の2次試験は、筆記試験と口述試験の2パターンが実施されます。2次試験は1次試験を通過した人のみ受験可能です。中小企業診断士として必要な応用能力の有無を判定することを目的としており、実務に関する4つの事例問題が行われます。筆記試験で出される事例は次の通りです。

  • 組織・人事戦略
  • マーケティング・流通
  • 生産・技術
  • 財務・会計

2次試験の筆記試験では、暗記したからといって答えられるような内容ではありません。自分の力で考えることが大切で、1次試験よりも難易度は高いといえます。

2次試験の筆記試験に合格すると、口述試験を受けます。口述試験では、筆記試験で出題された実例をもとにして、1人10分間程度の面接試験が実施されるのが通例です。試験官3人に対して1人の受験生といった形式で、ランダムに質問が行われます。

受験する際には、資料を見ることができません。そのため、出題が予想される全ての事例について、細かく把握しておくことが重要です。とはいえ、口述試験で落とされることは少なく、コミュニケーション能力を確認するための試験と考えて良いでしょう。

中小企業診断士試験のスケジュール

最後に、令和4年に実施される中小企業診断士試験のスケジュールを確認しておきましょう。1次試験・2次試験それぞれの申込みから合格発表までの流れは以下の通りです。

1次試験
試験内容配布と申込受付 令和4年4月28日(木)〜5月31日(火)
試験日 令和4年8月6日(土)・7日(日)
合格発表 令和4年9月6日(火)
2次試験
試験内容配布と申込受付 令和4年8月26日(金)〜9月22日(木)
筆記試験日 令和4年10月30日(日)
筆記試験の合格発表 令和5年1月12日(木)
口述試験日 令和5年1月22日(日)
合格発表 令和5年2月1日(水)

「令和4年度の試験日程について」

【1次試験の時間割】

試験時間 試験科目
8月6日(土) 9:50~10:50 経済学・経済政策
11:30~12:30 財務・会計
13:30~15:00 企業経営理論
15:40~17:10 運営管理( オペレーション・マネジメント )
8月7日(日) 9:50~10:50 経営法務
11:30~12:30 経営情報システム
13:30~15:00 中小企業経営・中小企業政策

「令和4年度中小企業診断士第1次試験について(試験案内の概要)」

【2次試験の時間割】

試験時間 試験科目
10月30日(日) 9:40~11:00 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
11:40~13:00 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II
14:00~15:20 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III
16:00~17:20 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV

「令和4年度中小企業診断士第2次試験について」

2次試験の筆記試験に合格すると、続いては口述試験を受ける流れになります。口述試験は面接形式で行われ、試験時間は1人当たり10分間です。筆記試験の事例をベースに、中小企業診断士に必要な知識が問われます。

中小企業診断士試験のスケジュールは毎年4月頃に発表されるため、これから受験する人は見逃さないように確認しておきましょう。日程は、官報公告や一般社団法人中小企業診断協会のホームページで確認可能できます。公式ページでは、受験に必要なものや注意事項についても記載されているため、当日になって慌てないように併せて確認しておくことが大切です。

中小企業診断士は、資格試験の中でも難易度が高いとされています。弁護士や公認会計士と偏差値を比較すると多少易しい試験ではありますが、しっかりと勉強時間を費やして知識を習得しなければ簡単に受かる試験ではありません。特に初めて中小企業診断士の勉強をする人は、手当たり次第手をつけるのではなく効率良く勉強をする必要があります。今回ご紹介した勉強方法も踏まえながら着実に合格を目指していきましょう。

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会計業界ライターZEN
会計業界ライターZEN
税理士や公認会計士、会計業界に関する記事を専門に扱うライター。会計業界での執筆歴は3年。自身でも業界についての勉強を進めながら執筆しているため、初心者の方が良く疑問に思う点についてもわかりやすくお伝えすることができます。特に業界未経験の方に向けた記事を得意としています。

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