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税理士になるための基礎知識

税理士試験 令和5年度(第73回)受験予定の皆様へ【2022年度版】

2023/11/01

本年度の税理士試験は新型コロナウィルスが全国の都道府県で最高感染者数を更新する中で行われたということもあり、ご苦労も多かったと思います。
また、猛暑日が続いていた中での試験ということで、体調を崩された方もいるのではないでしょうか。

受験者の皆さん、大変お疲れさまでした。(会計求人プラススタッフ一同)

ご存知だと思いますが、すでに令和4年8月2日、3日及び4日に実施した令和4年度(第72回)税理士試験の試験問題、答案用紙及び正誤表が公表されています。
令和4年度(第72回)税理士試験試験問題、答案用紙及び正誤表

また、多くのWebサイトで解答速報などが公開されていますので、そちらもご参照ください。

令和4年11月30日(水)に合格発表となり、試験結果を待っていた方も動き出し始めて転職活動が活発になっています。

試験結果についてはこちらの記事をご参考ください「【速報!】2022年度(第72回)税理士試験結果発表について~昨年に続き若年層の受験者数改善傾向~」

企業や会計事務所の採用活動が活発化している現在、転職活動を進める時期としてはピークと言えます。

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2022年8月2日(火)より3日間、15都道府県20会場で第72回(令和4年度)の税理士試験が行われました。
昨年とは違い、今年も新型コロナウィルスの流行の影響がある中、試験日程も通年と同様の8月初旬となり、試験会場の決定がなかなか定まらなかったりと、試験に集中することが難しいようなことが数多くあったかと思います。
皆さんがこれまで努力され、多くの時間を勉強に費やし、大変な苦労をされてきたことと思います。

現在も多くの都道府県では新型コロナウィルスが猛威をふるっており、首都圏でも陽性者数が下げ止まりしているような状況が続いています。
猛暑が続いておりストレスもある中での受験となりましたが、一人でも多くの方がこれまでの努力が実を結び、1科目でも多く合格されたことを願っております。

令和5年度(第73回)税理士試験の開催そのものは行われる見込みですが、試験会場などについては本年同様に変更が生じる可能性がありますので受験者の皆様は常に最新の情報を確認されるように注意してください。

この記事では2023年度の税理士試験の日程や、試験会場、その他通知事項など、安心して税理士試験を受験できるよう、情報をまとめてお伝えしてまいります。

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税理士試験の受験資格が見直されます

令和5年度(第73回)の税理士試験より受験資格が変更される予定です。

2023年度(第73回)から受験資格が大幅に緩和されることになり、会計科目(簿記論・財務諸表論)は誰でも受験することができるようになるのです。
このことにより、今後は高校生でも単位取得前の大学1年生であっても税理士試験を受験することが可能になります。

下記のような見直しがされることとなりました。

  • 会計学に属する試験科目(簿記論・財務諸表論)の受験資格が不要となり、どなたでも受験が可能となります。
  • 税法に属する試験科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)の受験資格のうち学識による受験資格が、下記の通り拡充されます。
  1. 大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者
  2. 大学3年次以上の学生で社会科学に属する科目を含め62単位以上を取得した者
  3. 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上かつ課程の修了に必要な総授業時数が1,700時間以上に限る。)を修了した者等で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者

社会科学に属する科目とは
社会科学に属する科目には、見直し前(令和4年度の税理士試験以前)の「法律学又は経済学に属する科目」に該当していた科目のほか、社会学、政治学、行政学、政策学、ビジネス学、コミュニケーション学、教育学、福祉学、心理学、統計学等の科目が該当します。

この受験資格の緩和により、大学在学中に5科目合格が実現できる可能性が高まったといえます。
来年度より受験者数が増えることが予想されます。

詳しくは下記をご参照ください。

参考:国税庁ー税理士試験の受験資格の見直しについて

試験会場はどうなるのか?

令和4年度(第72回)の税理士試験会場はどうだった?

昨年の試験会場については、以下のような流れで変更がありました。

2022年4月14日に国税庁サイトにて税理士試験の会場に群馬県、神奈川県及び京都府の追加が発表されました。
新型コロナウィルスの感染状況などを踏まえての措置がとられたようです。

このことで大きな混乱は生じなかったかと思いますが、来年度もコロナ禍が続いているのであれば注意が必要です。

ご参考までに令和4年度(第72回)の試験会場のリストを掲載します。全国で20箇所でした。令和3年度(第71回)は19箇所でしたので、結果としてはこの2年で大きな差がないことがわかります。

受験地 試験場
北海道 TKP札幌駅カンファレンスセンター
TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通
宮城県 サンフェスタ
埼玉県 獨協大学
群馬県 ビエント高崎
東京都 大正大学
早稲田大学(早稲田キャンパス)
武蔵大学(江古田キャンパス)
神奈川県 パシフィコ横浜(ノース)
石川県 石川県地場産業振興センター
愛知県 名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)
大阪府 大阪国税局
京都府 国立京都国際会館
みやこめっせ(京都市勧業館)
広島県 広島サンプラザ
香川県 サンメッセ香川
福岡県 西日本総合展示場
熊本県 グランメッセ熊本
沖縄県 沖縄産業支援センター


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令和5年度(第73回)の税理士試験の日程

現在国税庁のページで、試験のスケジュールの予定は公表されていますが、詳細な日程は明らかになっていません。

令和5年度(2023年度)第73回の税理士試験に各日程については、下記日程で実施予定です。

日程
試験実施官報公告 2023年4月7日
受験申込受付開始 2023年5月9日
受験申込受付締切 2023年5月19日
試験実施 2023年8月8日~2023年8月10日
合格発表 2023年11月30日

注意するべきポイントは、2022年に続き試験実施日が通年通り8月初旬になっています。
試験勉強の計画する際に配慮したほうがいいでしょう。

また、合格発表も2022年度と同様となっていますので、結果発表を待ってから転職活動を始めようと考えている方は注意してください。

参考:国税庁「令和5年度(第73回)税理士試験実施スケジュールについて」

令和4年度(第72回)税理士試験公告は、令和4年4月8日に公告されましたので、来年度も同時期に公告されるでしょう。
ご参考までに令和4年度(第72回)の試験日程を記載いたします。

特徴的なのは、令和3年度(第71回)と、試験3日目の国税徴収法と固定資産税の試験時間が変更となっていることです。
このように試験日程についても変更されることがありますのでご注意ください。

2022年8月2日(火)
9:00~11:00 簿記論
12:30~14:30 財務諸表論
15:30~17:30 消費税法又は酒税法

2022年8月3日(水)
9:00~11:00 法人税法
12:00~14:00 相続税法
15:00~17:00 所得税法

2022年8月4日(木)
9:00~11:00 国税徴収法
12:00~14:00 固定資産税
15:00~17:00 住民税又は事業税

今年は通年と同様の日程だったようですが、昨年度は2通年と比べ週間くらい日程が遅くなっていました。
令和2年度の試験では、東京オリンピック開催を想定していた措置が取られていたものと思われます。
この数年は変動的な日程で進行していて、来年度がどのような試験日程になるかはわかっていませんので、最新の情報を常にチェックしておきましょう。

合格発表日について

試験日程の広告がでていませんので、こちらもまだ明らかにはなっていません。

令和4年11月30日(水)に官報や国税庁HPにて合格者(5科目全てに合格した人のみ対象)が公表されると広告されています。
それ以外の不合格の方及び一部科目合格の人については、数日後に郵送で通知されるのが通年の流れです。

各科目の合格率や受験者データもこのタイミングで毎年公開されていますので、今回の試験の難易度なども把握できるタイミングとなります。

令和4年11月30日(水)に税理士試験結果が発表されました。詳しくは下記の記事をご参照ください。
【速報!】2022年度(第72回)税理士試験結果発表について~昨年に続き若年層の受験者数改善傾向~

令和4年度(第72回)でも受験会場での注意点が発表されました

昨年と同様に受験会場での感染拡大防止のため、受験者の方へ注意事項が発表されました。
来年度はどのようになるか把握できていませんが、受験当日にも影響する内容となりますので、発表されたら必ず注意しておきましょう。

今年度の注意点は主に下記のような内容となっていました。

〇当日または前日以前の体調について
・当日朝は必ず検温をして体調を確認する
・他の受験者への感染のおそれがある人は受験不可
  感染症が治癒していない
  強いだるさ、息苦しさ、発熱や咳などの風邪の症状がある
  感染症感染者との接触があり、医師から自宅待機の指示を受けている
  過去14日以内に入国制限・入国後の観察期間が必要とされている国や地域へ渡航歴がある
・試験会場での計測で37.5度以上の発熱が認められた場合は受験不可
・受験不可の症状に該当しなくても、試験当日に体調が優れない場合は極力受験を自重する
・試験当日に咳を繰り返す等の症状がある場合は健康状態を確認の上で受験拒否または停止することがある
・当日の体調不良は直ちに試験管へ申し出る

当日に体調不良で受験できないことの無いよう感染予防と体調管理に気をつけていきましょう。
特に、睡眠時間を削ると免疫力が下がり感染症にかかりやすくなりますので、焦らず無理のない範囲で試験に臨むように注意してください。

〇マスクと消毒・手洗い
・当日はマスクを着用していないと入場できない(現地でのマスクの配布なし)
・試験室への入室前にはアルコール消毒を徹底する
・会場では手洗い・うがい等の感染予防対策を行う

受験票との写真照合時のみ一時的にマスクを外すほかは、基本的にマスク着用となっていたようです。
昼食時も他の受験者との密集を避けて接触を控える、行列となる場合は他の受験者との距離を保つ等、普段より行動に気を付けるよう注意喚起がされています。

〇試験会場の対応
・入場時に行列が出来た場合は距離をとる
・着席時以外も身体的距離を保つこと
・対面での会話等、私語はひかえること
・窓やドアを定期的に開放して換気を行う
・科目試験終了ごとに机や椅子のアルコール消毒を行う
・消毒用アルコールおよびハンドソープを配備する
・ゴミ箱は使用禁止(ゴミは持ち帰り)

アルコール消毒については、手指の荒れが気になる方はアルコール入りのハンドクリーム等を持参すると良さそうです。また、当日の天候次第ではありますが換気で空調が十二分に効かない可能性も考えられます。熱中症対策の準備を怠らないようにしましょう。

注意事項を守らない、当日に試験管の指示に従わないなどの場合は受験拒否・停止の可能性にまで言及しています。

新型コロナウイルスの影響は令和3年度(第71回)、令和4年度(第72回)に留まらず翌年以降にまで響く可能性もありますので、来年以降の税理士試験の実施そのものにも関わるような問題にならなよう、体調不良や該当の症状がある場合は自己にて申告し、欠席してください。欠席となった場合でも残念ながら再試験は行われないようですが、体調を隠して無理に受験するようなことが無いことを願っています。

詳細については、国税庁のホームページをご参照ください・
国税庁:新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を踏まえた注意事項について

試験には安全を期して万全の体制で望みましょう

2年以上続いている新型コロナウイルスの影響はまだまだ予断を許さない状況で、来年度の税理士試験の当日までの間に状況が変わる可能性も残っています。
最新の情報をチェックして試験に備えておきましょう。

本年、昨年の状況下でも試験は実施されていますので、来年度も実施しないことはないでしょう。
まずは体制を整え、これまで努力してきた勉強を結果に変えるために、万全な状態で試験に望めるように気をつけてください。

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