FP2級の難易度はどれくらい?合格率や勉強法を解説!
お金のスペシャリストとして、人気のある国家資格がファイナンシャルプランナー(FP)です。
最近では、資産運用などをしている人も増えており、多くの商品が乱立するようになっていることで、専門家(FP)などからのアドバイスは最早必須と言える状況になってきています。
このファイナンシャルプランナー(FP)の資格は3級FP技能検定からありますが、2級FP技能検定以上を取得すると仕事にも有利に働きます。しかし、会計業界への転職や就職の際にどのようなメリットがあるかわからない人も多いでしょう。
こちらの記事では2級FP技能検定を中心にFP技能検定のメリットや試験内容、難易度などを解説します。
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コンテンツ目次
FP(ファイナンシャルプランナー) 2級の難易度
FP2級の合格率
FP2級の合格率は、概ね40~50%くらいといわれます。中小企業診断士や社労士など、他の国家資格と比べると合格率はかなり高いです。
FP2級の難易度は比較的高い
難易度を考える際には合格率や必要とされる勉強時間などが判断のポイントとなります。他の国家資格と比べると難易度は高くありませんが、FP3級と比較すると難しく感じられるでしょう。
FP2級の受験資格については後述しますが、FP3級合格者や実務経験者が受験することから受験者のレベルが高くなります。また、FP3級は3択問題が中心ですが、2級になると4択問題になるうえにより専門的な知識が問われるためです。
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FP2級の試験概要
FP2級の試験は2つの団体で実施されています。日本FP協会と金融財政研究会(以下:きんざい)の2つです。どちらで受けても構いませんが、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
受検資格
FP2級の試験には受験資格があり、以下の3つのうちいずれか1つを満たす必要があります。
(1)AFP認定研修の受講修了者
(2)FP3級試験合格者
(3)2年以上のFPの実務経験者
FP実務に就いていない場合、FP3級に合格するというのが一般的な受験資格を取得する方法となるでしょう。
実技試験の種類
実技試験は5種類あり、受験者が選択します。
日本FP協会では資産設計提案業務、きんざいでは個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務の試験が設けられており、ご自分の職種や希望に合わせて選ぶとよいでしょう。
合格基準とは
FP2級の試験には合格基準点があります。
学科試験については60問の出題・60点満点のうち、36点以上が合格となります。日本FP協会もきんざいも共通問題です。
実技試験については、日本FP協会ときんざいで出題形式が異なります。
日本FP協会では40問の出題・100点満点のうち60点以上が合格、きんざいでは5問の出題・50点満点のうち30点以上が合格とされており、どちらも正答率6割が合格基準点とされています。
FP2級試験は合格基準点を満たせば合格できる、絶対評価の試験となっているのです。
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FP2級の難易度を他の難関資格と比較すると?
簿記2級との比較
簿記2級は商業簿記と工業簿記の知識と、仕訳や金額などの実務的な応用力が試されます。
FP2級のほうが分野は広いと言えますが、出題レベルは簿記2級の方が難しいかもしれません。全体的な難易度は、同じくらいと考えてよいでしょう。
宅建士試験との比較
宅建士試験と合格率だけを比較すると、宅建士試験は約15%、FP2級試験は約40%となっており、FP2級試験の方が高いです。宅建士試験は法律系科目が多いため必要な勉強時間はFP2級試験の倍近くとなっており、難易度は宅建士のほうが高いといえるでしょう。
中小企業診断士試験との比較
中小企業診断士は中小企業の経営や財務に関する相談業務を行える資格です。合格率を比較すると中小企業診断士試験は6~8%となっており、かなり低い合格率となっています。企業経営全般の知識が問われ、科目数も多いことから必要な勉強時間は1年ともいわれます。中小企業診断士試験は非常にハードルが高く、難易度が高いことがわかります。
FP2級試験について知っておくべきこと
試験実施機関によって合格率が変わる
日本FP協会ときんざいのどちらで受験しても、学科試験の問題は共通です。しかし、合格率に差があります。これは受験申込者のレベルが異なるためと考えられます。
日本FP協会では個人申込が多く意欲的な受験者が多い傾向にありますが、きんざいでは団体申込を受け付けており、従業員に取得を促す企業などが申込みます。そのため試験対策が万全でない受験者も一定数おり、モチベーションの差が合格率に表れているといえるでしょう。合格率が違っても難易度に差はありません。
学科と実技で合格率が変わる
学科試験はマークシート方式で60問の出題のうち36問正答すれば合格できます。
一方の実技試験は記述式で、事例問題が出題されます。学科試験では基本的な知識を、実技試験では応用力を試されている、と考えることができるでしょう。実技試験は選択制ですので、学科と実技で合格率が異なります。ただし、前述のとおりFP2級の試験は合格基準点を満たせば合格できる絶対評価の試験です。合格率で判断することは適切ではなく、基本的に6割以上を得点できれば良いと考えましょう。
実技試験は選ぶ科目で試験内容が異なる
日本FP協会では①資産設計提案業務の1種類、きんざいでは②個人資産相談業務、③中小事業主資産相談業務、④生保顧客資産相談業務、⑤損保顧客資産相談業務の4種類の試験を実施しています。
①資産設計提案業務と②個人資産相談業務は出題範囲が広く、③中小事業主相談業務は中小の事業主向けに特化した内容、④生保顧客資産相談業務は生命保険に特化した内容、⑤損保顧客資産相談業務は損保に特化した内容になっています。業務で活かせる試験を選んで受験しましょう。
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FP2級に挑む際のポイント
勉強時間は150~300時間
FP2級試験に合格するために必要な勉強時間は150~300時間といわれています。1日2時間勉強する場合、3~5か月かかる計算です。基本的な知識の有無により必要な勉強時間も異なります。
FP3級取得後できるだけ早く受験する
FP2級の受験資格を取得するためにFP3級試験に合格した場合、できるだけ時間を置かずに2級に挑戦したほうが合格率は上がります。FP3級で勉強した内容をそのまま2級試験対策に活用できるためです。
できるだけ学校や通信教育を利用する
独学でFP2級に合格する人もいますが、簡単ではありません。仕事や家事などをこなしながら勉強するには効率的な方法が必要です。
勉強効率を高めて短期間で合格を目指すなら、独学にこだわらず通信講座や学校に通学することをおすすめします。
FP2級を取得してよかったという理由
就職や転職で有利になる
FP2級では税金や株式、不動産、保険などに関する金融知識を身に付けることができます。金融知識は様々な業種で役立ちます。就職や転職で有利に働き、希望する職種に就く可能性が広がります。
年収アップが期待できる
スキルアップすることで評価の対象となり、昇進・昇格の可能性もあるでしょう。資格手当など収入アップも望めます。
お金についての役立つ知識が身に付く
金融知識はビジネスだけでなく、自身の生活に役立つものです。保険の契約や相続、株の売買など、あらゆる場面で「知っていてよかった」を実感するのではないでしょうか。
取得したら一生使うことができる
資格取得後、定期的な更新の手続きや受講義務などが必要な国家資格は多く存在しますが、FPの資格は有効期限などはなく更新の手続きは不要です。更新料や講習費がかからないうえ、時間的負担もありません。これは忙しい社会人にとって大きなメリットでしょう。ただし、実務的には自己研鑽でアップデートする必要があります。
なお、民間資格であるAFPやCFPについては更新が必要です。
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FP2級の勉強におすすめの参考書
東京リーガルマインド「FP2級・AFP合格のトリセツ 速習テキスト」
ファイナンシャルプランナー(FP)技能検定の試験を受ける人なら、誰もが目にしたことがあるといえるシリーズがこちらです。カラーで表現されているうえに図表も多いため、理解しやすい内容となっています。2級の参考書ですが基本レベルの問題にも触れており、根本から学びやすいのも特徴です。
TAC出版「みんなが欲しかった!FPの教科書2級・AFP」
参考書と問題集が一体になった教材として人気があるのがこちらです。1冊で濃厚な内容に仕上がっているため、集中して勉強をしたい人にも向いています。キャラクターがわかりやすく説明してくれるので、親しみを覚えながら勉強できるのもポイントです。
U-CAN「これだけで完成!ユーキャンのFP2級・AFPでるとこ攻略問題集」
FP2級試験の出題傾向分析に基づき、押さえておきたい問題を論点別にまとめた問題集です。出題されやすい問題を把握し、問題を解く力をつけることができます。また、予想模擬試験が巻末についているのも特徴です。
FPを取得して自分の市場価値を高めよう
FP2級の取得は金融知識を身に付けられるため、自分の市場価値が高まります。この知識の活かし方次第で就職や転職、起業などを有利に進めることができるでしょう。ビジネスだけでなく自身の生活に直結する知識です。
また、他資格とのダブルライセンスでさらにスキルアップすることも可能です。FP2級の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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