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公認会計士が監査法人で非常勤を選ぶのはなぜ?

公認会計士が監査法人への転職でパート・バイトの非常勤の仕事を選ぶのはなぜ?

2024/01/25

公認会計士は難関国家資格としても有名で勉強時間を確保できる大学生が在学中に合格を目指す人が多い資格でもあります。

試験合格後は、BIG4などの監査法人に「正社員」として入社し実務経験を積みケースが大変をしめます。

その後、そのまま正社員として働き続ける方もいますが、一方で「非常勤(パート・バイト)」として転職される方もいらっしゃいます。

なぜ非常勤を選択するのでしょうか。今回は公認会計士がパートやバイトなどの非常勤を選ぶ理由や仕事内容、非常勤の求人情報を効率的に選ぶ方法などについて解説します。

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公認会計士の非常勤とは?

非常勤とは、いわゆるパートやアルバイト勤務のことを指します。公認会計士の試験の合格者の大半は、監査法人に無期雇用かつフルタイムで働く「正社員」として入社します。一方、「非常勤」は働ける期間が決まっている有期雇用です。

勤務時間は契約する法人や配属先、あるいは閑散期や繁忙期によっても異なりますが、一般的に9時半~10時にスタートし、17~18時くらいに終わるイメージです。

また、非常勤で働くことを選ぶ方の中には、子育て中のママさん公認会計士や、独立開業した際の収入安定として一時的に働く方などがいらっしゃいます。

●非常勤の一日の働き方(例)
<閑散期の場合>
・10時:出社・業務開始(責任者より業務内容の指示を受けます)
・12時:お昼休憩
・13時:業務再開
・18時:退社

<繁忙期の場合>
・10時:出社・業務開始(同上)
・12時:お昼休憩
・13時:業務再開
・19時~20時:退社
※3月の決算期になると、監査のサポート業務が集中し2~3時間ほどの残業になる場合があります。

非常勤の公認会計士の仕事と求められる実務経験

非常勤の公認会計士は、常勤が行う企業監査の一部を担当します。

具体的には、決算期の「財務諸表監査」「内部統制監査」といった法定監査のサポートが主な業務となります。しかし、非常勤と言っても、前職での経験が1年程度では、採用担当者より「現場で通用するのだろうか…」あるいは「またすぐに辞めるのでは…」と不安視されるでしょう。

入社後、すぐに対応できる能力と、最後までやり遂げる忍耐力が求められますので、少なくともシニアスタッフ(5年以上)の実務経験が必要になります。その位の経験があれば、監査現場の進捗管理を行う「主査」の実務もこなしていると考えられ、即戦力としても期待されます。

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常勤の公認会計士の報酬は?

大手監査法人の場合

大手監査法人では、時給5,000円程度が相場になります。月間20営業日とし1日7時間勤務とすると、月給70万円ほどになります。年収で計算した場合、年間休日は120日ほどと考えると、年間の勤務日数は、245日(365日-120日)。1日の日給が35,000円(5,000円×7時間)なので、年収は245日×35,000=8,575,000円の計算になります。

中小監査法人の場合

中小監査法人の時給は6,000円以上が相場になるので、時給6,000円で7時間勤務、年間勤務数は245日を過程すると、245日×42,000円=10,290,000円の年収になります。

時給だけを見れば、常勤よりも非常勤の方が多いようにも思えますが、自己負担金も増えることも忘れてはなりません。

非常勤で働く場合のデメリット

非常勤で働くデメリットは「自己負担が増える」こと。常勤時代に監査法人が負担していたものも自分で支払わなければなりません。そのひとつが「公認会計士協会の会費」です。公認会計士になれば、公認会計士協会への登録が必要で、入会金と年会費(本部会費・地域会費)を支払わなければなりません。入会時に入会金を支払えば、年会費のみとなります。

入会金・年会費いずれも法人が負担してくれるケースが少なくありませんが、非常勤になるとその費用は必ず自己負担となり、年間で12万円ほどかかります。その他にも、「社会保険料」や「国民健康保険」の支払いも自分で行う必要があります。時給が高いメリットがある一方で、自分で支払うお金も増えることも知っておきましょう。また、退職金や有給休暇もありませんのでご注意ください。

報酬の面では確かに、非常勤の方が多いようにも思えますが、自己負担も増えるので思った以上の出費も覚悟しなければならないでしょう。しかし、それでも非常勤を選ぶのは、報酬以外にどのような理由があるのでしょうか?

公認会計士が監査法人で非常勤を選ぶのはなぜ?

公認会計士が非常勤で働くのはなぜ?

時間に拘束されない

常勤のようにフルタイムで働く必要はありません。契約を結ぶ面接では、必ず勤務日数や、勤務時間の話になりますが、自分で選択することが可能です。繁忙期になると業務が集中しますので、残業が必要になる可能性もあります。働いた分だけ収入になりますが、残業したくない場合は予め、その意向を伝えれば、残業をする必要はありません。時間に拘束されずに自分で働く日数や時間が決められますので、特にママさん公認会計士の方にとっては、子育ての時間も取れるので安心です。

人間関係のストレスが少ない

非常勤は、業務を委託する「外部の人」として見なされます。「常勤よりも弱い立場なので気を遣わなくては…」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際は業務を手伝ってくれる外部パートナーという立場ですので、上下関係はなく、対等な関係で働くことができます。上下の人間関係によるストレスで悩みたくない方に向いている働き方と言えるでしょう。

以上が非常勤で働くメリットになります。一見すると、非常勤の方が人間関係のストレスもなく働きやすい環境と言えるかもしれません。しかし、非常勤はあくまでも働く期間が決められた一時的なものです。中には1年ごとの契約になるケースもあり、「仕事がずっと継続する保証はどこにもない」という側面を持っていることにも留意しましょう。

監査業務の1年間のスケジュール

非常勤の公認会計士は、常勤が行う監査業務の一部を担当します。監査業務は1年を通じてどのようなスケジュールで進められるのでしょうか。

<監査業務の1年>
・7月…監査計画のキックオフミーティング
・7月中旬~8月上旬…四半期レビュー
・8月中旬…夏休み
・8月下旬…期中監査
・9月…経営者とのディスカッション
・10月中旬~11月上旬…四半期レビュー
・11月中旬~12月下旬…期中監査
・1月中旬~2月上旬…四半期レビュー
・2月下旬…期中監査・期末日付近
・4月中旬~5月下旬…期末監査
・5月中旬…監査役会への報告会
・5月下旬~6月上旬…有報チェック
・6月下旬…定時株主総会

非常勤の仕事の探し方

非常勤の仕事を探す
非常勤で働ける監査法人は、待遇が良い上に求職者の要望が通りやすいところが理想的ですが、そのような監査法人をどのようにして探せばよいのでしょうか?

(1)知り合いのコネクションを使う
(2)公式サイトから直接応募する
(3)会計業界専門の就職・転職サイトを使う(オススメ!)

(1)知り合いのコネクションを使う

仕事探しではじめやすい方法は、知り合いのコネクションを使うことです。監査法人によっては、職員紹介制度を設けているところもありますので、上手く採用に至った場合、紹介した方にも報酬が貰えるケースもあります。しかし、そもそも監査法人で働いている知人がいないと成り立ちませんので、同期で公認会計士に合格した方、実務補習所で知り合ったコネクションを活用しましょう。知人を通じた紹介なら採用の確率も高まります。ただし、就職や転職は入社後が大切です。ミスマッチが起きないように、職場環境や待遇面などを詳しく確認しておく必要があります。

(2)公式サイトから直接応募する

監査法人によっては、公式サイトで通年採用を募集しているところがあります。採用ページを通じて応募すれば、採用担当者と直接やり取りができます。仲介役を通さないためスピーディーに応募ができますが、自分のスキルに見合った求人かどうか1件ずつ確認しなければなりません。特に転職する場合、現在の仕事を続けながらの作業ですので手間もかかります。

(3)会計業界に特化した就職・転職サイトを使う

一番のおすすめは、就職・転職サイトの活用です。自分の現在のスキル、これまでの経験、希望条件(給与・職場環境など)を登録すれば、豊富な求人情報の中から「あなたにマッチした」求人が探せます。「公認会計士」「パート・アルバイト」「契約社員」など、さらに具体的な要望を選択すれば、ピンポイントで「この求人!」という1件が短時間で探せます。登録情報の中に自分のPRポイントを記載しておけば、「この人材が欲しい!」と企業からのスカウトも受けられます。就職・転職サイトにも様々なタイプがありますが、「会計業界」の求人を専門的に扱うサイトであれば、よりあなたの要望にマッチした求人が見つかります。

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投稿者情報

現役公認会計士カズ
現役公認会計士カズ現役公認会計士・税理士
公認会計士資格を取得しており、現役で公認会計士として仕事をしています。税理士資格も持っていますので、財務、会計、税務、監査などの専門的な業務経験も豊富にあります。ライターとして5年以上執筆しており、専門的でリアルな内容が好評いただいています。

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